石川忠司×山川健一ツイッター対談トークショー

テーマ:小説の構造とは 『ここがロドスだ、ここで跳べ!』をテキストに。 実施日:2010年8月10日
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山川健一 @Yamakawakenichi

石川忠司さんのツイッターです。フォローよろしくお願いします。 http://twitter.com/ishikawatadashi #ishiyama0810

2010-08-10 18:27:35
山川健一 @Yamakawakenichi

石川忠司氏→1963 年生まれ。文芸評論家。立教大学文学部独文学科卒。1989年「修行者の言語-中原中也試論」で群像新人文学賞優秀賞。文藝賞選考委員を務めたことがある。「現代思想パンク仕様」他。来年より東北芸術工科大学芸術学部文芸学科教授就任予定。 #ishiyama0810

2010-08-10 18:49:43
石川忠司 @ishikawatadashi

アメーバブックスに到着しました #ishiyama0810

2010-08-10 18:53:25
石川忠司 @ishikawatadashi

初めてのツイッター体験が山川健一さんとの対談です。よろしくお願いします。   #ishiyama0810

2010-08-10 18:58:40
山川健一 @Yamakawakenichi

ようこそ、みなさん。第2回のtwitter対談を始めます。対談の相手は、来年からいっしょに東北芸術工科大学の「文芸学科」で教員をやることになっている石川忠司さんです。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:00:25
山川健一 @Yamakawakenichi

というわけで、1時間、ぼくらのツイートが多くなりますが、ご容赦ください。で、石川さん、いる? #ishiyama0810

2010-08-10 19:01:10
山川健一 @Yamakawakenichi

ぼくらは最近2人で、よく高校へ特別講義に出かけてます。で、ぼくのブログに「私も講義を聞きたかった」という書き込みがよくあります。で今回は、twitter上で普段高校で喋っているようなことを喋ろう、と。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:05:08
山川健一 @Yamakawakenichi

では石川さん、さっそく講義をお願いします。小説の言語とはどのようなものか? #ishiyama0810

2010-08-10 19:05:49
石川忠司 @ishikawatadashi

えーと、では山川さんの新作の「ロドス」を例にとりつつ、はじめていっていいですか? #ishiyama0810

2010-08-10 19:07:37
石川忠司 @ishikawatadashi

こないだ新庄北高校でやった内容の焼き直しになるんだけど、冒頭の一行目、「滝口直樹はベッドから起きだし、…」ってなってますよね? #ishiyama0810

2010-08-10 19:10:12
山川健一 @Yamakawakenichi

ちょっと待って。いま、本をとってくる。……ああ、たしかにそうなってるね。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:11:11
石川忠司 @ishikawatadashi

「は」になっていて、「が」じゃないよね。小説の書きだしはやっぱり「は」ではじまるのが多いんですよ。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:12:57
石川忠司 @ishikawatadashi

小池清治さんの文法書とか読んでもらうのが一番いいんだけど、「は」は話してと聞き手の間で主語があらかじめ了解している場合につかうんですよね。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:15:31
石川忠司 @ishikawatadashi

で、「が」は主語が了解されていないときに使う。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:16:01
山川健一 @Yamakawakenichi

それはさ、読者をいきなり小説世界に引き込みたいからそうするんだよ。主人公と自分をいきなり重ね合わせてもらうように。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:17:16
山川健一 @Yamakawakenichi

いま、コーヒーいれました。twitter上の言語は、やっぱり小説の言語とはちがうな。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:22:29
石川忠司 @ishikawatadashi

そうそう。「山崎は悩んでいた」って書くと、読者はその山崎の運命と自分の運命とがすりあわせられるような気がするんだよね #ishiyama0810

2010-08-10 19:24:04
石川忠司 @ishikawatadashi

だけど、「山崎が悩んでいた」って書くと、所詮他人事だよな、って気がして、おまえの悩みなんでどうでもいいよ、って感じてしまう。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:25:19
石川忠司 @ishikawatadashi

要するに「が」をしょっぱなにもってくると滑稽感が漂うんですよね。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:26:00
石川忠司 @ishikawatadashi

逆に滑稽感を出したいときには「が」の方がいい。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:27:32
石川忠司 @ishikawatadashi

これはタイトルを忘れた小説の冒頭なんだけど、「クエンティンがハーバードがくそくだらない知識を頭にいっぱい詰め込んで故郷に帰ってきた」。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:28:41
石川忠司 @ishikawatadashi

この場合、「は」じゃなくて、「が」の方が圧倒的に滑稽感や他人事感を伝えている。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:29:41
石川忠司 @ishikawatadashi

だけど、山川さんは直樹の運命と読者の運命とをすりあわせて、読者を一気に小説世界に引き込みたいから、「は」を使ったんだよね? #ishiyama0810

2010-08-10 19:30:46
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