ドイツ廃炉・廃棄物処理問題、ネットワーク規制について(11月前半調査)

大島堅一さん@kenichioshimaのツイートをまとめました。
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大島堅一 @kenichioshima

11月ドイツ調査の前半終了。今日午前はドイツのネットワーク規制庁のヒアリング。強い規制(ルール設定)は、ドイツの保守政権で行われた。その理由は、保守政権は自由市場や競争を指向するからとのこと。適切な競争市場をつくるには、土台となるルールと規制が必要ということだ。当然だが。

2012-11-24 09:33:37
大島堅一 @kenichioshima

ドイツの原発廃炉、廃棄物処理についてもヒアリング。ドイツの廃炉コストは1基あたり7億ユーロとして積み立ててある。日本と同じような額だが、これには廃棄物処分費用は含まれていない。日本は含んで600億某といっているから、日本の積立額は過小の可能性がある。

2012-11-24 09:35:45
大島堅一 @kenichioshima

ドイツの廃炉の状況、日本に比べればずいぶん進んでいる感じだが、それでも、廃炉と放射性廃棄物処分は、膨大な時間とコストがかかる。いち早く原発廃棄を決めたドイツにしてこれ。つくづく、大変な発電方式を選んでしまったものだ。

2012-11-24 09:37:57
大島堅一 @kenichioshima

再エネ関連もヒアリング。ドイツ、欧州では、電力産業を考える際、再エネの普及は重要論点として必ず登場する。疑いなどはなくて、もはや、あるのは当たり前の状況。スタートしたばかりだからかもしれないが、ネガティブキャンペーンが散見される日本のとは対照的。

2012-11-24 09:43:17
大島堅一 @kenichioshima

廃炉費用、600億某で足りるのかということは、コスト等検証委員会でも問題になった。このとき、ある委員が、後になって実は足りませんでした、などということは絶対に無いということか、という趣旨の発言をして釘を刺していた。足りなかったら、電力会社の過小評価分は自分で支払う必要があろう。

2012-11-24 09:47:06
大島堅一 @kenichioshima

原発を廃棄したら原子力工学を志す若者がいなくなり、廃炉もできなくなる、というようなことを業界に近い人は言う。これをドイツで言ってみたら、はぁ??という顔。発電事業がなくなれば発電のための人材はいらなくなるが、廃炉自体巨大ビジネスだから、廃炉のための人材は自ずと集まると。

2012-11-24 09:50:32
大島堅一 @kenichioshima

原発今すぐ全廃したらどれくらいの費用が事業者に発生するのか、いま、詳細に検討中。当方、研究者なのでペースは遅いのですが、いずれ発表したいものですね。

2012-11-24 09:53:17
松本和志 @santikazushi

下流産業ではカッコ悪いし利権も少ないから魅力がない、ということなのでしょうか?@kenichioshima 原発を廃棄したら原子力工学を志す若者がいなくなり、廃炉もできなくなる、というようなことを業界に近い人は言う。

2012-11-24 09:53:28
大島堅一 @kenichioshima

@santikazushi 下流産業がかっこわるいなどというのは、発想が古いと思いますがねえ。静脈産業こそ新しいと思いますよ。

2012-11-24 09:54:10
大島堅一 @kenichioshima

再エネにせよ、原発廃炉にせよ、電力産業再編にせよ、日本での話と欧州、ドイツの事情は、全くあべこべというか、全く正反対。日本では、ラディカルな扱いをうけがちだが、欧州にいると、私の考え方は珍しくもなんともない。

2012-11-24 09:58:38
大島堅一 @kenichioshima

日本の話を欧州ですると、必ず失笑を買う。自分の考え方ではないのにわざわざ説明した上に失笑を買うので、なんだか恥ずかしい。

2012-11-24 10:00:22
大島堅一 @kenichioshima

なぜ日本の事情を話すことになるかというと、欧州やドイツでは当たり前のことを質問するバックグラウンドを説明する必要があるから。別にあえて広めているわけではないのです。

2012-11-24 10:01:53
Pour paix mondiale @liberteetpaix

豪でも同感。でも、豪で労働者がマスクなしで、粉じんの中仕事をしているのを見ると、労働者の権利守られていないと思う。 RT @kenichioshima: 日本の話を欧州ですると、必ず失笑を買う。自分の考え方ではないのにわざわざ説明した上に失笑を買うので、なんだか恥ずかしい。

2012-11-24 10:05:37
大島堅一 @kenichioshima

日本の電気事業改革に関する政策論議も、再エネ普及策や原発の課題がよく分かっている人が入った方がいいと思う。そうでないと、後で整合性がない制度ができてしまい、かえって国民負担が増えてします。このことをちょっと危惧している。

2012-11-24 10:06:41
大島堅一 @kenichioshima

@tomokojulia そうですね。廃炉や放射性廃棄物処分に関しては、欧州もうまくいっていないという印象を持っています。

2012-11-24 10:07:39
伊賀電 @herobridge

おお、それはぜひとも知りたいです。RT @kenichioshima: 原発今すぐ全廃したらどれくらいの費用が事業者に発生するのか、いま、詳細に検討中。当方、研究者なのでペースは遅いのですが、いずれ発表したいものですね。

2012-11-24 10:15:56
大島堅一 @kenichioshima

@herobridge え、そうですか。そんなに滅茶苦茶大変、経済全滅などということはないような印象ですが、ま、発表はいつかまた、ということで。

2012-11-24 10:17:55
伊賀電 @herobridge

上杉隆さんも同じような事を言っていましたが、日本ではそういう事を言う人が失笑されたり嘘つき呼ばわりされたりしますね。RT @kenichioshima: 日本の話を欧州ですると、必ず失笑を買う。自分の考え方ではないのにわざわざ説明した上に失笑を買うので、なんだか恥ずかしい。

2012-11-24 10:21:22
大島堅一 @kenichioshima

@herobridge 多分、言語バリアーが想像以上に大きいんだと思います。独語文献とはいいませんが、英語文献をみるだけでも普通わかることです。日本での欧州、ドイツに関する報道について説明すると、相手は目が点、文字通り、目をパチクリさせます。今回はEUでもそうでした。

2012-11-24 10:24:28
大島堅一 @kenichioshima

電力業界を含め、ドイツの再エネ政策は失敗かのような報道もされているというと、EUでもそうでしたが、全く信じられない、嘘だろ、という顔をされます。そんなこと、業界を含め、誰も思っていないのです。

2012-11-24 10:26:55
大島堅一 @kenichioshima

私のヒアリングの方法は、とにかく幅広く、いろんな主体をヒアリングするというものです。主張、立場が全く違う人達をヒアリングしないと、本当の姿が見えてこない、というのは当然のこと。

2012-11-24 10:28:25
大島堅一 @kenichioshima

さて、今からベルリンへ。あと2日間ヒアリング。あと、12月。可能なら2月もヒアリングしたいが・・。

2012-11-26 03:56:04
大島堅一 @kenichioshima

イギリス国内では話題になっていないのだが、ベルリンのホテルでBBC Worldを見ていたら、日本の総選挙で、エネルギー政策の将来がどうなるか報道します、というような宣伝がされていた。世界は、何よりこの点に注目しているのだな、と思った。

2012-11-26 07:46:05
大島堅一 @kenichioshima

雑誌、エコノミストの取材を受けました。総選挙の論点をどう考えるか、というような内容でした。脱原発するべきかどうか、といったような内容の取材でした。たぶん、総選挙前に記事になるのではないか、と思います。

2012-11-26 07:50:54
大島堅一 @kenichioshima

先ほど、イギリスでは今のところ話題になっていないと言ったが、日本の総選挙、欧州のエネルギー政策関係者にとっては関心の的だ。ヒアリングに行くと、逆にどうなるのか、聞かれることが多い。欧州委員会、ドイツ政府、ドイツの電力会社など。総選挙前後にはイギリス国内でも取り上げられるだろう。

2012-11-26 07:54:01