2012-12 Twitter 140字で作文(BL仕様)
橋の上でばったり同級生の彼にあった。「一人か」「うん、僕ほたる好きで色々見て回っているんだ」「偶然だな俺も好きなんだ」「本当に!?写真撮ったの見る?よければクラウドで共有するけど」「いいのか」「趣味が一緒の人って貴重だし、なかなかいないからね」微笑んだ僕を彼がいきなり抱きしめた。
2012-12-03 03:58:45「人生ゲームしない?」畳の上に寝転がりながら僕は彼に聞いた。「懐かしいな」ゲームが進み、家族が増える。「それ青いコマだよ」「いいの、これおまえな」「なにそれ」「不動産も沢山あるし不自由させないぞ」「幸福になるのはゲームの中だけ?」ゲーム板が崩れたが僕は構わず彼に抱きついた。
2012-12-04 04:53:22彼と教室でばったり出会った。「もう帰ったかと思ったのに」「雨が落ち着いてから帰ろうと思って」「僕も。この隙に宿題を済ませてしまおう」僕は問題集を広げた。「真面目だな」「どうせやらなきゃいけないから」「後でもいいじゃん。せっかくだから俺と話そうよ」と彼が僕の背後から抱きついた。
2012-12-05 05:04:07屋上で僕は一人、月見酒をしていた。寮で人気者の彼はお月見の誘いも多い。ちやほやされる彼を見るのが辛くて、僕は逃げてきたのだ。「はぁ、悪酔いしそう」「俺が介抱してやるよ」ふと、兎の人形が壁から現れた。「馬鹿、押すなよ」彼をはじめ、寮の皆が倒れ込み、一緒にお月見しようぜと、微笑んだ。
2012-12-06 05:30:12「大丈夫?」プールで目眩を起こした僕は男に抱きあげられた。「涼しい所へいこう」「おい!俺の連れに何してんだよ」「連れなら目を離さないことですね、いきましょう」「待て、浮気する気か?お前も何とかいえよ」言葉がでない僕は哀しげに彼を見つめた。「貧血で倒れたんだ」男が睨むと彼が怯んだ。
2012-12-07 05:29:48廊下でうな垂れる彼に俺は声をかけた。「文化祭の班が別れたからって寂しがるなよ」「準備で夜まで一緒にいられるチャンスだったのに」彼が溜め息まじりに呟いた。「手貸して」俺は彼に手錠をかけた。「やべー繋がっちゃった!鍵どこだ?」わざと大声で叫んだ俺は今日は特別なと、彼と教室を後にした。
2012-12-10 03:39:06「待って、何かいる」彼は路地裏へ入ると、仔犬を抱いて出てきた。「捨て犬か」「多分」「先に家に帰ってろよ、ペット用品買ってくる」「いいの?」「酒に溺れた俺がお前に拾われたのも路地裏だったからな」やさぐれていた昔を思い出し俺は苦笑した。「僕は宝探しが上手なだけだよ」と彼が笑った。
2012-12-11 04:38:03「早まるな!歩道橋から飛び降りたら助からないぞ」体を揺さぶられ僕は目を覚ました。「車を見ていたらいつの間にか寝てた」「落ちたらどうするんだよ、危ないな」「何でミルク持ってるの?」「下に猫がいるんだ。一緒にこいよ、あんたみたいの俺放っておけないんだよな」微笑んだ男が僕の手を引いた。
2012-12-12 05:35:49映画館で僕は彼の愛撫に溺れた。「ちょっとやめて、んっ」「我慢できない」スクリーンでヒロインがキスされると彼も僕の首筋に跡をつけた。「ちょっと駄目だってば」上映が終わり、急いでトイレに駆け込む。大きな鏡の前に彼を立たせた。「現実を見据えて」「ならこっちだ」彼が僕を個室に連れ込んだ。
2012-12-13 04:59:10プールで倒れた彼を僕は介抱した。「気がついた?はしゃぎすぎだよ、水分とって」「サンキュ、ついでに膝枕して」「えっ」水を飲んだ彼の口元が艶やかに濡れる。筋肉のついた体に目がいくと急に恥ずかしくなり、下半身がうずいた。「この反応、告白しているようなもんだな」彼がにやりと笑った。
2012-12-14 05:41:27俺はカフェで彼を待っていた。「ふわふわのパンケーキ、あいつの尻みたいだ」真ん中に切れ込みを入れ、蜂蜜を垂らして押し広げる。「待った?なにその変な食べかた」「美味そうだろ」意味深にフォークで突つくと彼が怪訝な顔をした。「変な妄想にふけってたでしょ」「ご名答」と俺は彼の頬を突ついた。
2012-12-17 05:19:07「あなた?猫に餌やってるの」「違います、撫でていただけです」「アパートの階段に座り込んで怪しいわね」「人を待ってるんです」困ったなと思ったところへ彼が帰宅した。「おばさん、すみません。それ俺の猫」「ペット禁止よ」「俺のはこっち」僕をつまみあげた彼を見て、おばさんが首を傾げた。
2012-12-18 04:31:32