Story Sellerのこと ― 新潮社『Story Seller』編集秘話

「面白いお話、売ります。」 そんなキャッチコピーとともに、2008年4月に刊行された新潮社の書き下ろし小説アンソロジー『Story Seller』。 独断と偏愛によるラインナップと、「読み応えは長篇並、読みやすさは短篇並」という作品内容、そして洗練されたデザインによって人気を博し、2009年4月にはVol.2、2010年4月にはVol.3が刊行されています。 続きを読む
2
@editor_of_SS

何事も、ダメもとでアタックしてみるもんだ。ちょっと面白そうなことが起きそうでワクワクしている。【SSのこと】「写真編」の続きは、う~ん、「誌名編」あたりでいく予定。と思ったけど、先にご指摘のあった広告の話をします。

2010-04-20 01:17:11
@editor_of_SS

【Story Sellerのこと26】最初の号を出したときから、広告がないことについて、あちこちで言及していただいているのだけれども、厳密には三つ入っている。表紙の裏(表2)と、裏表紙の裏表である(表3、表4)。だが、中には他社広告は一切入っていない。唯一の例外は――。

2010-04-22 01:01:29
@editor_of_SS

【Story Sellerのこと27】Vol.2の中に入れた、文庫版の1ページ広告である。「『Story Seller』は、バックナンバーが文庫で読めます」というコピーを思いつき、気に入ってしまったので、無理矢理お願いして作ってもらった。こう振り返ると、なんか無茶苦茶だなあ……。

2010-04-22 01:05:39
@editor_of_SS

【Story Sellerのこと28】最初から、中には広告なしでいく、と決めていたわけではない。ざくざく広告が入ってくれればウハウハだから、もちろん入った方がいいのだけれど、そういうご時世ではないし、突然出る別冊雑誌に広告を出してもらえるほど、世の中は甘くもない。

2010-04-22 20:20:02
@editor_of_SS

【Story Sellerのこと29】なので、その辺は割と最初からすっぱり割り切っていた。そもそも、表2、3、4に広告が入っているだけでも、凄いことなのである。本文の途中で、例えば執筆者の既刊の広告を入れるという手もあったのだけれど、それもしなかった。

2010-04-22 20:23:10
@editor_of_SS

【Story Sellerのこと30】シンプルな誌面にしたかったという理由と、著作リストがあるのに、そのうえ既刊の広告を入れるのはクドイんじゃないかと思ったからである。思ったより厚くなりそうだったので、ページが増えないようにした、というのも少しある。

2010-04-22 20:26:26
@editor_of_SS

【Story Sellerのこと31】久しぶりに続きを。今回は【誌名編】。「Story Seller」というのは造語である。造語というか、造られた単語の並びだ。どっちも簡単な単語なので、意味は取りやすいと思う。

2010-05-13 00:16:24
@editor_of_SS

【Story Sellerのこと32】何故そんなことを考えたのかは忘れてしまったが、随分前に、「story teller」のもじりで「story seller」ってのは面白いんじゃないかと、ふと思ったことがあった。編集者という商売は、まさに「story seller」そのものだ。

2010-05-13 00:19:12
@editor_of_SS

【Story Sellerのこと33】「物語を売る人」ということで言えば、もちろん作家もそうだ。思い付いたときは、単に閃いただけで、何かに使おうとか、そんなことはまったく考えもしなかった。自分の思い付きを、「なかなか上手いこと言うな」と自画自賛していただけだ(笑)

2010-05-13 00:22:30
@editor_of_SS

【Story Sellerのこと34】普通なら、そのまま忘れてしまうような、単なる思い付きだったはずなのだけれど、別冊を作ろうと思い立ったときに、突然「Story Seller」というもじりを思い出したのだった。で、その瞬間に、もう「これしかない」と決めたわけである。

2010-05-13 01:21:58
@editor_of_SS

【Story Sellerのこと35】語呂も語感もいいし、覚えやすいタイトルだと思っていたのだけれど、3回も出した今でも、特に社内で(苦笑)、「ストーリー・テラー」とか「ストーリー・セラーズ」とか、名前を間違われる。どっちもまあ、そう勘違いするのは分かる間違いなのだが。

2010-05-13 01:24:03
@editor_of_SS

【Story Sellerのこと36】誌名の由来は、最初の雑誌版「SS」の巻頭に書いたのだが、そういえば、文庫にするときには入れなかった。今更だけれど、奥付でもカバーのソデでも、どこでもいいので、一言入れておけば良かったかもしれない、と思ったりもする。

2010-05-13 02:54:45
@editor_of_SS

【Story Sellerのこと37】出す前に、どこかでこの名前が使われていないか気になり、googleで検索してみた。が、この繋がりでのヒットは国内では皆無で、「story」と「seller」が別々に使用されている文章を拾ったものが、いくつか見受けられた程度だった。

2010-05-14 14:19:22
@editor_of_SS

【Story Sellerのこと38】簡単に思い付きそうな語呂だし、使い易そうなのに、何も出てこないとは意外だな、とその時は思っただけだが、もし先行使用例があったら、別の誌名にしなければならなかっただろうから、今考えると冷や冷やものである。

2010-05-14 15:41:41
@editor_of_SS

【Story Sellerのこと39】最初の「SS」が出た直後は、毎日どころか、四六時中googleとかmixiの検索に、「Story Seller」と打ち込んでいた。当然のことながら、最初はぽつぽつとしか言及がなく、それも感想というよりは、ネット書店などの販売情報だった。

2010-05-14 15:55:13
@editor_of_SS

【Story Sellerのこと40】日を追う毎に、少しずつヒット数が増えていき、それを見ながら、段々と世の中に認知されていっているような気がして、とても嬉しかったのをよく覚えている。当時は、全部見ようと思えば全部見られる程度の数だったので、新規の言及は必ず見ていた。

2010-05-14 15:58:34
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

41以降(2010年8月以降)のツイートのまとめは、こちらへどうぞ。 「Story Sellerのこと」 http://togetter.com/li/41264

2010-08-13 12:34:46