日伊メンタルヘルスセミナー「なぜ我々は精神病院を捨てたのか」
- AsukaQuiet
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タブレットでの連ツイは疲れますね。あれよといううちに、一部は終了。ツイート一つが消えていたようですが、フォローしきれませんでした。やはり、現象学的な人間理解と支援方法のパラダイムシフトのお話は、迫力がありましたね。
2012-12-04 20:12:18続20 『なぜ我々は精神病院を捨てたのか』後半の質疑応答スタート。スタッフは反対しなかったのか?→スタッフより患者を出す方が簡単だ。病院の最高責任者として、病院閉鎖の意志を固持した。地域支援を選ばず、他の仕事や年金暮らしを選んだ人もいた。でも支援の仕方を変えた人も沢山いた。
2012-12-04 20:26:55続21 精神科医の役割も変わった。考え方を変えるのが一番の課題だった。地域ケアに移行したあと、センターにも来ない、家にもいない患者とバールで出会った。病院で持っていた権威を全て捨てて出会う、新しい出会い方だった。白衣で病状を聞いたのから、普段着でどう声をかけるか、に変わった。
2012-12-04 20:34:21続22 今、若い精神科医はプログラム化された医学を学んでいる。精神医療改革にイタリアの大学医学部は好意的ではなかった。薬の量はさほど変わっていないが、薬がどう効くのか、その人にとってどういう効果か、は考えるようになった。電気ショック療法は公立機関では一切使っていない。
2012-12-04 20:42:56続23 電気ショック療法は効果が疑問視されているので、国で規制しようとしている。師匠の補足。イタリア国内でも格差がある。バザーリア派は強制治療を殆どしない。コミュニケーションや抱擁で拘束を避ける。相手とのコミュニケーションをとにかくしつこく忍耐強く心掛けていた。
2012-12-04 20:47:08続24 トリエステ以外では事情が違う。昔の精神病院と同じような総合病院精神科も残っているバザーリアも『我々は勝利していない。だが、説得はできる』と。イタリアの改革もまだ道半ばだ。ポイントは、病院でかけた人材と資源をちゃんと地域ケアに振り向けられるか。
2012-12-04 20:52:42続24 トリエステでは、精神医療のコストは4割削減された。だが、その費用は住宅や社会的協同組合、支援体制などに組み替えられた。コスト削減、というよりも、効果的な予算の活用、と考えた方がいい。
2012-12-04 20:55:45イタリア精神医療に興味があり、日伊メンタルヘルスセミナーに行ってきた。バザリア法のバザーリアさんの弟子・トッマーゾさん、そして大熊一夫氏の話が聞きたくて。
2012-12-04 21:50:09日伊メンタルセミナー「なぜ我々は精神病院を捨てたのか」で一番印象に残ったのは、“Sporcatevi le mani con la merda"(クソで手を汚せ!)というバザーリアの言葉。誰も手を出さない難問から挑戦しろ、ダイヤから何も生まれないが肥溜からは花が咲く。
2012-12-05 01:47:44