「マージン・コール」http://t.co/cKfywpNvというDVDを以前見たんだけど、投資銀行の破綻を描いた話。いままでのイメージを覆す映画だった。投資銀行の経営者や実務をやるディーラーたちはなんて強欲で破滅的な人間なんだろうという一面的な視点を見直すきっかけになった。→
2012-12-07 13:28:39→ 投資・投機という業界に学卒の人間が入ったとする。その業界は他の業界とは違って「カネがカネではない世界」に見える。債権の売買は金で金を買うような感じで、一回、その文化に入ると他の商慣習を気にしていると職業上差し支えあると思う。カネでモノを買う大部分の世界と根本的に違う。
2012-12-07 13:32:50→ 投機投資の世界は、芸能界ぐらい狭い世界なんじゃないかと思える。映画のなかの投資銀行が破綻するにあたって、会社の持ち債権を「全部売り」するようにディーラーに指示する。しかし、そのディーラーたちは一般企業の社員という感覚とは違う。一人ひとりが個人商店のようだった。
2012-12-07 13:35:17→ ディーラーとは、個人で顧客を抱えて、個人責任で売買をしているような形態に見えた。損失が発生した場合は個人で補填する例も聞いたことがある。自分の給料から会社の損失を払っているなら、それはサラリーマンとは違う。自営業者になる。
2012-12-07 13:37:46→ 投資銀行の中身が、経営者と個人商店の集団だとすると、会社がうまく行かなくなったときに社員の犠牲的な働きで会社を救うというメカニズムはない。
2012-12-07 13:40:26→ 会社の持ち債権を、全売りするにあたって、ディーラーたちは自分の顧客を失うような、不義な取引を強いられる。顧客を失うのはディーラーなので、下手すれば業界から追放される。それでディーラーへの巨額の報酬が必要になる、そのように見えた。
2012-12-07 13:41:21→ 投資銀行のディーラーだけでなく、経営者も退職金として、数十億円をもらっていたりする。批判が殺到するわけだけど、ここで「カネがカネではない世界」という見方から判断すると、退職金は素直に生活費になるわけではなく、次なるギャンブルの資金としてのカネに使われるということ。
2012-12-07 13:43:32→ 投資投機の業界に長い人間が、他の業界で地道に手に職を身につけることはできないだろう。ほかのあらゆる業界だって同じ。30歳までに身につけた仕事で、たいがいは一生食っていくことになる。ギャンブルが的に手に職だった場合は、一生それしかないということも考えられる。
2012-12-07 13:45:55→ 普通の人は、報酬をもらうと、それは娯楽も含めて生活費にしかならないんだけど、生活費ではなく「いつまでも軍資金」のままだったら、その人はかなり苦しい。生活費の100倍、1000倍の金額を掛け続けないと、生活費が稼げない。こういう構造は辛い。
2012-12-07 13:48:07→ 金融経済が発展し過ぎて、カネがカネでなくなってしまった人の比率、掛けるカネの量が増え続けると、生活費マネーの何千倍の掛け金が常に流通して、どこかの投資家が破綻すると、決済不能になっている期間中に国家レベルでカネの流通の破綻が起こるのもあり得るだろう。それが金融危機かな。
2012-12-07 13:51:28→ 金融経済の元祖みたいなアメリカでも、投資銀行と普通の銀行は業務がダブってはいけないという法律になっていたはずだ。それを解禁したわけだ。直接金融は頭いい人には儲かるから。そして資本主義の国が、冷戦終結を期に増えていった。世界中で通貨が連動してしまった。
2012-12-07 13:57:00→ 対戦前に世界恐慌が起こっていたときでも、東側諸国では通貨が西側と連動していないから、当たり前で急な混乱は起こらない。東側諸国のなかでいつも貧しいという構造問題とは別にある。
2012-12-07 13:59:10→ いまは、日本円に価値があることになっているけど、世界中で通貨が連動しているので、いつハシゴを外されるかたまったものではないという見方が大きいと思う。でも、輸入はラクなんで円高が終わったら終わったで「あの時代はよかった」的話が、「いまさら」的な感じで出る気もする。
2012-12-07 14:02:16→ 仮に「金融経済から自国を守る」というコンセプトなら、通貨と連動しないお金を作ったほうがいいかもしれない。日本製のお米10キロを「1000両」にして、1000両札を農協で作れば、いい感じの利権になるんじゃないのかな。そのうち、円より両のほうが信用あるから、給料も「両払い」とか。
2012-12-07 14:06:02→ ソ連が崩壊してロシアに移行したとき、通貨崩壊が起こってすごいインフレになって、ルーブルが役立たずになったらしい。例えば、コンビニで500円払おうとするとインフレで500万円になってたり、次の週には2000万円になっていたりとか。
2012-12-07 14:15:42→ ロシアで起こったことは、「物々交換」だったらしい。90年頃にそういう記事を見たよ。工場で原料を買うのにお金がどうしようもないから、モノで原料を買うって。そのおかげで課税が不可能になって、エライことだったらしい。
2012-12-07 14:17:50→ アフリカの国でインフレで通貨崩壊して、自国通貨を米ドルにした話があったな。自国通貨がなくなるって、国家主権がなくなるくらいのレベルだから、先進国はそれは避けるだろうな。
2012-12-07 14:19:44→ 結局は、通貨をいじりたいっていうのは、素人(の代表が政治家)は、あんまりやらないほうがいい。とにかく慎重じゃないといけない。よその国と連動しているから、天に唾する感じになるんだと思う。
2012-12-07 14:22:01→ 物価高騰と物価下落が、現実経済の損失(つまり雇用や収入)とどのくらい関係あるのか、説得力のある説明を聞いたことがない。過去20年くらい、野菜の値段って変わってないような気がするんだな。つまり、他の物価が下落しているということは、野菜を売る収入は増えていることになる。
2012-12-07 14:25:01→ 選挙始まってから、農家叩きが出だしているんだけど、国家国民の具体的な「人」って誰かという命題に行き当たる。戦後経済のスタートは国民の7割が農民で、そこが貧しすぎるから何とかしたいという処にあったと思う。
2012-12-07 14:27:49→ 「農業を救う」ではなくて、「農村に住んでいる人を救う」なんだよな。結局は専業農家の人に副業を用意して、ダブル収入でなんとか農業を続けてもらって、60歳で退職したら、専業農家に戻るという形式だと思う。だから農家の平均年齢が高い。
2012-12-07 14:29:56→ いまホワイトカラーの職で暮らしている人でも、実家関係でなんらか農家とつながっている人は多いと思う。コメをタダでもらえるよね。地下経済だよ。給料だけで暮らす通貨主義と、採れたものを食うような実態経済が乖離しすぎているのかも。
2012-12-07 14:34:48→ 「その分野でトップを収めるためには、他の分野のことには冷徹にならなければならない」という格言があったとする。まるで経営者向け。ある国に目がけて投資をしたとき、その国の国民がどうなるか考えているようではリスク管理できない。避けるには「投資ができない」環境を作ったほうがいい。
2012-12-07 14:42:09→ 世界銀行みたいなところしか借りられないほうがいいのか、民間の投資を拡大して、あるときは国ごと滅んだほうがいいのか、新興国・途上国は、いまは後者の選択をしているわけだ。金を借りる窓口が、国に一本化されないほうが資金流入量は多いだろう。
2012-12-07 14:45:02→ 自由の代償:アルゼンチンという国の売買について http://t.co/Zkb6HDlA アルゼンチンは、国の景気を良くしようとして外国の資金を歓迎したわけだ。民間人どうしのやりとりにモラルを求めるのは間違い。国に審査機関を置かないとダメだろうな……
2012-12-07 14:48:06