エネルギー源としての原発の必要性と、現在の原発の再稼働の必要性にいついて

レポートメモ
1
真田 @kirinoocean

まずエネルギー論という範囲が広すぎる。電気エネルギーに関するものなのか、それとも一次、二次エネルギー全て含めたものなのか。こいつは少し厄介だぞ。

2012-12-09 15:39:44
真田 @kirinoocean

まぁ例によってツイッターは考察考えるのに便利なので、少しエネルギー論について呟いてみようか。俺の事だからそのうち乗ってくるだろ。

2012-12-09 15:41:31
真田 @kirinoocean

さて。日本は環太平洋造山帯のプレート境界に位置し、四方を海に囲まれている島国だ。当然国土は全て新期造山帯で、島国だから国土も狭い。石油やPG、NGは言うに及ばず、豊富にある石炭も採掘はほとんどが坑道型で最盛期には全国に800以上あった炭鉱も今や釧路太平洋炭鉱しか稼働していない。

2012-12-09 15:52:06
真田 @kirinoocean

従って、日本で利用されるエネルギーはその大半を外国(特に原油や石油ガスは中東に9割依存http://t.co/NquQsmbk)に頼ることになる。ちなみにあくまで大半であって、北海道の勇払では日本で使われる0.4%の石油を生産している。http://t.co/fXVWhx7z

2012-12-09 16:01:38
真田 @kirinoocean

当たり前のことだが、現代社会はエネルギーが無くては成り立たない。明日から俺の家に都市ガスや電気が来なかったり、冬の北海道で灯油が買えないとなると、俺はもう死ぬしかない。つまり日本は自分の命を左右するエネルギーを10割外国に頼っているのであり、これはとても危険な状態であると言える。

2012-12-09 16:07:21
真田 @kirinoocean

特にエネルギーを地理的に近い国に頼ることはリスクが大きい。例えば中東を見ると、今イランがホルムズ海峡封鎖だのシリアで内戦だのと何かと危ない。もしホルムズ海峡が封鎖されれば、イランはもちろんサウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェートと言った国からの輸入も途絶える。

2012-12-09 16:10:54
真田 @kirinoocean

そこで注目されたのが原子力だ。原子力発電はアメリカで核爆弾用の燃料を製造するために開発されたものだが、その際に燃料の増殖、つまり与えるエネルギーより得られるエネルギーの方が大きいという理論が実証されている。

2012-12-09 16:16:11
真田 @kirinoocean

そのため命綱たるエネルギーを他国に10割頼る日本では今日原子力は現在準国産のエネルギー源として広く普及し、2006年には総発電量における原発の割合は27.6%と3割に近く、2007年の1次エネルギーの供給割合で見ても1割を担っていた。

2012-12-09 16:23:16
真田 @kirinoocean

まぁ、知っての通り東日本大震災に伴う福島第一原発事故の影響と無能な馬鹿のおかげで、現在日本では大飯原発3,4号機以外の原子炉は全て発電を停止している。

2012-12-09 16:24:53
真田 @kirinoocean

勿論日本の電力の3割を賄っていた原発を急に止めて電力が足りるはずも無く、今年も日本は各地で企業や家庭に節電要請を繰り返すことになった。本当は復興で忙しいはずなのに、工場は動かせないし、電気代が高いおかげで賃金は下がり、雇用も減った。まぁ、これは少しわきに逸れた話だがね。

2012-12-09 17:12:13
真田 @kirinoocean

先にも述べたが、日本は国産のエネルギー源を持っていない。メタンハイドレートや創油藻はまだまだ実用化のレベルには達していないし、狭い国土では大規模な自然エネルギーの利用も難しい。何より自然エネルギーは発電量が安定しないし、エネルギー効率が悪くて高価だからな。

2012-12-09 17:16:34
真田 @kirinoocean

また、現在中東ではアラブの春やシリア内戦、イランの核開発の問題に絡み、原油価格は上昇している。http://t.co/Vpa84wdcこのチャートで10年間の原油先物価格を見ると、リーマンショックによる世界同時不況の2008年を除けば、基本的には年々上昇傾向にあることが分かる。

2012-12-09 17:22:20
真田 @kirinoocean

近年注目される自然エネルギーはまだ構想・研究段階のものが多く、性能や価格の面でも発展途上であると言え、現状原発や火発の代替とはなりえない。また自然エネルギーの根本的な欠点(発電の不安定性)は改善が難しい。今後大規模なエネルギー源たりうるには数年単位での技術開発は必須である。

2012-12-09 17:29:45
真田 @kirinoocean

2008年の日本の発電量を見てみると、水力発電7.3%、火力発電70%、原子力発電22.5%であり、地熱や風力などの自然エネルギーは全体0.5にしか過ぎない。数十年後にどうなっているかは不明であるが、しばらくは水力や自然エネルギーが原子力や火力に代わるエネルギー源とはなりえない。

2012-12-09 17:47:11
真田 @kirinoocean

言い換えれば今現在大規模なベース電源として用いることができるのは火力発電と原子力発電のみである。前述のように日本の原発は現在ほぼすべて発電を停止しているため、日本はその生命線を火力発電、つまり中東に委ねているわけだ。

2012-12-09 17:49:08
真田 @kirinoocean

前述の通り、エネルギーの輸入を地理的に近い場所から輸入することは、例えば戦争や何か他の問題(経済制裁等)が生じた際に全てのエネルギー供給が断たれるリスクが高いことを意味し、それは現代の国家の死とほぼ同義である。。

2012-12-09 17:51:20
真田 @kirinoocean

@full_frontal すみません。あなたのツイートの23年という部分を24年と勘違いしていました。確かに23年10月に東北電力の原発は稼働していませんから、24年に貯水池式、揚水式発電の供給が低下した理由は再考したいと思います。見当違いな事を言って済みませんでした。

2012-12-09 18:23:14
真田 @kirinoocean

@full_frontal 成程。実際関西電力では供給力不足を補うために夜間に火力発電所を稼働させて貯水池に揚水していますしね。ベース電源として常時利用することはどちらにしろ出来ませんが、揚水発電の稼働率や供給量は原発の稼働とつながっていないというのは納得しました。

2012-12-09 18:45:43
真田 @kirinoocean

んー、個人的には自分の間違っていたところを削除してなかったように振る舞うってのあまり好きじゃないけど、まぁ揚水発電の問題点や構造上の欠点(水が切れたら終わり等)を纏めて「だから水力発電もベース電源たりえない」とつなげておこう。

2012-12-09 19:01:10
真田 @kirinoocean

このようなリスクを回避するために、エネルギー安全保障では電源やエネルギーの輸入先は出来るだけ多角化することが求められる。しかし現在日本は(期間は不明示と言え)脱原発を目指しており、電源やエネルギー輸入先の画一化が進められており、これはエネルギー安全保障の概念とは真逆の方向である。

2012-12-09 21:04:44
真田 @kirinoocean

また性急な脱原発によって代替となるベース電源が確保される前にベース電源たる原発の発電を止めてしまったため、現在日本では電力不足が叫ばれ、燃料費の増加による電気料金の高騰は日本の経済を大きく冷え込ませている。

2012-12-09 21:07:37
真田 @kirinoocean

更に40%の電力を原発によって賄っていた北海道では原発の停止によって電力需要の最大となる冬季に停電が起こるリスクが比較的高く、暖房が無ければ凍死すらあり得る北海道民の生活を脅かしている。

2012-12-09 21:11:41
真田 @kirinoocean

①原発の停止によって、エネルギー源・エネルギー輸入先が画一化され、その地域の戦争などでエネルギーが得られなくなった場合の危険性が高まる②代替となるベース電源の設置前に原発を停止したことによって、電力不足、電気代の高騰、経済への打撃が起こっている

2012-12-09 21:24:36
真田 @kirinoocean

③燃料代の増加によって電力各社は大きな赤字となり、本来必要であるはずの発電施設の整備点検にお金をかけられなくなっている。④発電を停止している原発の穴を埋めるために稼働させた火力発電所は、整備点検等を先延ばしにされ事故のリスクが増加している

2012-12-09 21:30:12
真田 @kirinoocean

以上に示したように、原子力を直ちに電源として廃止することは大きな危険性・経済への打撃を伴うために自分は明確に反対の立場である。また、福島第一原発のように建設後40年以上が経過し、比較的事故の危険性の高い原子力発電施設は多数存在している。これらの代替をどのようにするかも課題である。

2012-12-09 21:35:37