『ゴダールにおける音と映像の作用/反作用』岸野雄一×大谷能生

2012年12月6日に行われた公開講義です。『映画音楽講座』のプレイベントでもあります。 主催: 美学校音楽学科 http://www.bigakko.jp/sp/mc/mc.html
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美学校 / 音楽 @ongakubigaku

【本日】公開イベント「ゴダールにおける音と映像の作用/反作用」 岸野雄一 と大谷能生が読み解く、ゴダール映画の『聴き方』!ゴダール作品の『音』を革新的たらしめる技術を、膨大な映像資料とともにお届けします。 残席若干。ご予約はこちら http://t.co/eUGuSZI2

2012-12-06 14:16:54
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本日の公開講座は、年明けから始まる連続講義『映画音楽講座』講師:岸野雄一&大谷能生 のプレイベントです。音と映像について興味のある方はこちらも併せてチェックしてみてください。 http://t.co/c23uH7F9

2012-12-06 14:22:16
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映像において『物語』を叙述するとき、『音』が果たす効果と役割とは?過去の名作は、『音』をどのように使ってきたのか?音と映像の化学反応を徹底解剖。 【映画音楽講座】岸野雄一&大谷能生 http://t.co/c23uH7F9

2012-12-06 14:25:05
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「ゴダールにおける音と映像の作用/反作用」岸野雄一×大谷能生、始まりました。当アカウントで簡単に実況させて頂きます。少々連投しますが、しばしご容赦ください。

2012-12-06 19:09:10
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大谷 ゴダールは今見ても、映画における様々な効果を、原理的に作っている。 岸野 ゴダールの作品を通す事で、映画がどのように音を獲得していたか、を俯瞰できる。ゴダールというと難解なイメージがあるが、ゴダールを通すことで、むしろシンプルに音を映画を考えたい。

2012-12-06 19:12:51
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大谷 そもそもゴダールたちヌーベルヴァーグ世代はフランスのシネフィルたちで、フランス映画よりアメリカ映画が大好き。「自分たちが映画をとる以前に、名作は既に出そろっている」という、いわば遅れてきた世代として映画を作り始めた最初の世代。最初から映画を二次創作として捉えていた。

2012-12-06 19:15:16
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岸野 自分たちの周りには既にイメージがあふれている。それに対してどうアプローチするかということ。映画の原初、黄金期に間に合わなかったという諦念からスタートしているんだね。

2012-12-06 19:16:36
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大谷 1930年代生まれというのは、生まれたときから映画がトーキー(音付き)だった最初の世代。サイレントだった時の記憶がないんです。映画に音がついていることを自明として育ちながら、自分たちで映画が撮るようになって、『音』と『映像』を別々に記録し、編集するという技術を知る。

2012-12-06 19:18:44
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岸野 映画を発明し直したい、という意識に基づいて映画を撮っている世代。

2012-12-06 19:19:12
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大谷 ゴダールは、そのようなヌーベルヴァーグ世代の特徴を、今に至るまで露骨に無骨に引きずって作品を撮っている監督なんです。

2012-12-06 19:20:17
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岸野 じゃあまずゴダールに至るまでの60年の映画史をおさらいしていきましょう。映画の二人の父、リュミエール兄弟とエジソンの映画から

2012-12-06 19:21:51
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岸野 リュミエール兄弟の作品は、『キャメラで現実を記録し、それを別の時間軸に再生する』という、映画の根源的な快楽が詰まっているね。

2012-12-06 19:28:15
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大谷 この段階では、ズームやカメラ移動など、現実の中で切り取る対象を取捨選択するという発想はまだない。現実を切り取るフレームとしてのカメラがあって、そこに入ってくるものを写し取るにとどまっている。

2012-12-06 19:31:49
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岸野 現実を切り取って別の時間軸で再現することで、『現実はおどろくほどノイズにあふれている』という改めて発見することになった。我々の目が如何に現実をフィルターしているかということ。

2012-12-06 19:34:10
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大谷 19世紀までは、絵画や文学、音楽において世界を記述するとき、一度対象を記号化/抽象化するしかなかった。しかし映画によって、記号化/抽象化以前の現実を、そのままの形で記録できるようになった。その結果、あまりに豊かでノイズに満ちた現実を発見することになった。

2012-12-06 19:38:26
美学校 / 音楽 @ongakubigaku

エジソンの場合は逆のベクトルを持っていた。リュミエールが、現実を写し取り、事象の一回性とノイズをもたらした一方、エジソンは、黒いバックでサーカス的見せ物や出し物を記録するなど、抽象化された表現を対象としていた。

2012-12-06 19:41:22
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大谷 物理的な運動の記録というメディアから、映画は『物語を叙述する』ためのメディアとして発展、定着していく。そして、ゴダールは、その映画の快楽の二つのベクトル両方を内包していた…という事を今日は見ていければ。

2012-12-06 19:43:08
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岸野 『大列車強盗』では、映像で物語を叙述するための技術がかなり整ってきている。時間をどのように端折れるか、ショット間の時間の飛躍を、どのように映像的にごまかして表現するというモンタージュの技術が見られる。

2012-12-06 19:51:47
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岸野 音楽による物語叙述の推進力が、映像の叙述とは別のレイヤーとして存在する。それによって、音楽による「ごまかし」ができるようになった。音楽さえ流していれば、ぶっちゃけ映像は何をやっても成立してしまうんです。

2012-12-06 20:09:28
美学校 / 音楽 @ongakubigaku

岸野 1941『偽りの花園』を見ていきましょう。当時のハリウッドの典型的な音楽作りで、叙述のための技術が詰まってます。流麗な転調を駆使して、叙述の連続性を担保しているのが分かると思います。

2012-12-06 20:14:17
美学校 / 音楽 @ongakubigaku

岸野 『偽りの花園』では、クレジットから音楽が途切れる事なく、音楽が延々と連結されています。主題となるメロディがあって、それを巧みに変奏され、バリエーションとして出てくる。時には劇中人物の鼻歌として出てきたり…

2012-12-06 20:27:35
美学校 / 音楽 @ongakubigaku

大谷 『音楽が鳴っている』という事実を忘れてしまうほどに巧みに構築されている。凄い技術で、この時点で完成されている。

2012-12-06 20:28:33
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