度落ちて消えた流れ星が、再び輝きを取り戻して、はるかな夜空に帰っていった。流れ星に向かって願いを唱えると、願いが叶うはずだったのに。あと一歩で叶わなかった。どうせ死ぬなら流れ星に当たって死にたかったのに。@1_dark #twremix
2012-12-14 00:04:41隕石が直撃する以外の確率もおもしろーい! RT @ce1039 @1_dark 100億分の1の確率だそうです。http://t.co/qGj3MiW6
2012-12-14 00:38:11一度落ちて消えた流れ星を、再生して、はるかな夜空に帰している。流れ星は無限じゃないから、願いを叶え続けたければ帰してやるのが一番なのに、そんなのお構いなしで次々星を落としていく。未来の分まで食い尽くされる流れ星。僕は空の行く末を憂いて、再生を急ぐ。@1_dark #twremix
2012-12-14 09:18:56流れ星が夜空を左右に引き裂くように流れた。流れると言うよりも落ちた感じだ。それをきっかけに夥しい数の流星が入り乱れ、交錯し、駆け廻り、流れ続けた。時を追うにつれて流星の白い軌跡が空に残り、それが集まって白々とした夜明けになって行くのだった。@1_dark #twremix
2012-12-14 21:53:33
#twnovel その人の奏でたピアノの音があまりに美しかったので、音色は宝石になりました。目が眩む色とりどりの宝石の雨に、人々はすっかりピアノの音を忘れ、世界中の富を手にしたような夢心地を味わいました。全部幻だとわかったのは、拍手も受けず、その人が舞台から去った後のことでした。
2012-12-13 23:30:25#twremix @1_dark その人の奏でるピアノがあまりに美しかったので、他の音楽家は引退しました。人々は他に選択肢がないのでそのピアニストへ集い、彼は世界中の富を手にしました。悲劇に気づいたのは、彼が独占にあぐらをかき腕を磨くのを怠り、世界からいい音楽が消えた時でした。
2012-12-14 00:08:32その人の奏でるピアノの音があまりにも美しく宝石のように見えました。きっとこの光景はあのピアニストにも見えていることでしょう。こんな音色を奏でられる人の心が真っ暗であるはずがありません。たとえ目が見えなくても、彼は誰よりも美しい景色を見ているのです。@1_dark #twremix
2012-12-14 00:12:20人魚の歌声があまりに美しかったので、歌声は宝石になりました。目が眩む色とりどりの宝石の雨に、人々はすっかり歌い手を忘れ、世界中の富を手にしたような夢心地を味わいました。全部幻だとわかったのは、船が冷たい海に沈み、人魚がどこかへ去った後の事でした。@1_dark #twremix
2012-12-14 00:28:21その人が奏でたピアノがあまりに美しかったので、音色は宝石になりました。人々の感動の中、彼はその音色に満足しませんでした。彼が求めていたのは、彼女が喜んだあの時の拙い音色。全ての人の拍手を受けても、彼女に聞いてもらえない。ピアノに、涙が落ちました。 @1_dark #twremix
2012-12-14 00:34:35ピアノの音があまりに艷やかだったので、音色は美しい女性になりました。甘い言葉と艶かしい肢体で彼女は次々と人々を虜にしました。世界は、彼女を求め争い、多くの人は死にました。滅び行く世界に最後の和音を響かせて、神様は舞台から去りました。@1_dark #twremix
2012-12-14 09:38:54その人の弾くピアノがあまりに美しく目を閉じて聞くと目蓋の裏に宝石が転がる幻想が見えるという評判のコンサートへ行った。確かにその演奏は素晴らしく、誰もが目を閉じて聞き入った。コンサートが終わりあちこちでアクセサリーを盗まれたご婦人方の悲鳴が聞かれた。@1_dark #twremix
2012-12-14 22:00:14
#twnovel 昔むかし、永遠の命を得た流れ星がおりました。ありあまる長い時間を、流れ星は人の願いを叶えることに費やしました。ある日ある音楽家の願いにこたえて、ピアノの音色を美しくした流れ星は、その楽しさに夢中になって、それ以降、あらゆる音楽を輝かせているということです。
2012-12-13 23:50:25