【12/10】テーマ:「」【#同題ssTB】
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yoruhatemisumi
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会話が途切れたタイミングで乱暴な音を立ててドアが閉じられた。さっきまでの笑顔がかくんと消えて、何も付けられていない右手が頼りなくガラスに触れる。「 」その唇の動きを都合良く解釈してもいいのだろうか。「僕も、」緩やかに走り出した車体にもう声は届かない。< > #同題ssTB
2012-12-10 08:57:42![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「エドワード!!」俺の名前を呼ぶ声がした。今にも泣きそうな顔で叫んでいる「エドワード!! …!!」そのあとが聞こえない。聞きたくない。聞いちゃいけない。今の俺に言っちゃいけない。全ては砂で掻き消した。 「 」 #同題ssTB
2012-12-10 08:58:41![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「 」「なに!?虎徹さん風で聞こえません!」「 」痺れをきらして電話をかけた。「大事なことならもっと近くで言って!こんな日に遠くで話されても」「あーそうね」ぷつりと通話が切られ、にやにやしながら虎徹さんが小走りで来て僕の耳元に飛びついた「ばにーちゃん」/「 」 #同題ssTB
2012-12-10 09:00:39![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
先輩とアカデミー時代の話をしていて、また記憶の欠落に気づいた。「人間の記憶なんていい加減ですし、全部覚えてる人なんていませんよ。この間の数字のパズル覚えてます?あんな風に周囲からの類推で埋めちゃいましょう」それも、できるだけ都合よく、と付け足して先輩は笑った。< >#同題ssTB
2012-12-10 09:01:03![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「 」僕は言葉にできただろうか。このもどかしい想いをあなたに伝えられただろうか。貴方に喚起される感情は一つではなくて、感謝と敬愛と信頼と、―欲望と。僕のどろどろに混じる感情を見せそれを知った貴方がどんな顔をするのか、知るのが怖くて僕は顔を伏せた。「 」/ #同題ssTB
2012-12-10 09:01:17![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「静かにね」「分かっている! そして、了解だ!」「ちっとも分かってねぇだろ!」「この子に黙っていろっていうのは、無理よねぇ」「ボク、お腹空いた」「バーナビー君が通りがかるまで静かに、そしてお口チャックだ」「できてねぇし! おい、牛」「許せ」(むぐっ!)「」〈 〉 #同題ssTB
2012-12-10 09:01:44![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
焦燥感だけが募る。とても大切な人なのに顔がわからない、口元の動きだけはわかるのに声が聴こえない…口元に、特徴的な……「どうした、嫌な夢でも見たか?」「こてつさん」「何だバニー?…ちょ、苦しっ」泣き顔のまま抱き付く僕は悪夢が明けたあの日の彼とまるで同じだった/「 」 #同題ssTB
2012-12-10 09:01:59![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
知ってるよ、姿と声は擬態できるけど喋り方でばれるからにこにこ無言でいるんでしょう。目の前に太ったサンタさん。ボクもうそんなの信じる歳じゃないのに。「ごめんねサンタさん、ボク指輪は好きなひとからしか受け取らないって決めているんだ」「…誰でござr…あっ」君だよ! #同題ssTB 「」
2012-12-10 09:05:12![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「 」バニーの言葉は、発車ベルにかき消された。曖昧な表情を浮かべる俺に、聞こえてないと察したのだろう。走り出す列車を追いかけ出した。窓を開けると、耳一杯に音が広がる。「次会う時は、絶対に僕の炒飯食べてくださいよ!」ハハ!お前どんだけ炒飯にこだわってんだよ!/「 」 #同題ssTB
2012-12-10 09:05:46![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
徐々に浮上する意識の中、掌にあなたの温もり。唇を押し当てて何度も囁かれる、それは。「 」ねぇ、そんなに切ない顔をするなら、どうして起きている時に言ってくれないんです。疑問符を飲み込んで、僕はつれなく寝返りを打ち、あなたへ背を向けた。〈 〉 #同題ssTB
2012-12-10 09:07:27![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「 」言葉もでないその刹那、奴が顔を伏せていてくれて良かった。自分を取り戻すまで俺は素のままを面に晒していただろうから。ああ言った、言っちまった…今までさんざん俺が躱してごまかしてきたっていうのに言っちまった。だがもう答えは決まっている。俺は瞳を閉じた。「 」/ #同題ssTB
2012-12-10 09:08:44![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ヒーローを引退し、オリエンタルタウンへと帰る電車に乗り込む。閉まるドア越しにホームにいる奴が口を開いた。「 」声は聞こえない。それでも「俺もだ」と返す。互いの目が濡れてるのは見ないフリ。遠ざかる奴の姿を見つめつつ、奴が言っただろう一言を俺も口にしていた。 #同題ssTB 「 」
2012-12-10 09:10:00![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
次の空欄を埋めよ。「 き」「 してる」仕事中、そんなメモを渡された。全く、ティーンみたいなオジさんだ。僕の語学力を舐めないでくださいよ。さっとはぐらかした答えを書いて戻す。再度回って来たメモは。「本当の答は、今夜ベッドで」――いけないオジさんだ。/「 」 #同題ssTB
2012-12-10 09:10:07![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
賠償関連の書類の山に一枚、どうしてもサイン出来ない紙切れあった。「今回の責任をとり、私はHEROを引退し、HEROの存在・概念その他関連事項は全て忘れ、WTは過去にもなかったこととします。」 なぁバニー、お前の枷になるくらいならって、時々ペンを握るんだ。 - #同題ssTB
2012-12-10 09:11:21![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「 それを言いにわざわざこんな夜更けに来てくれたのか、ありがとうよ。俺もお前が大好きだよ」ほら、スラスラと簡単に出てくる。大丈夫、俺は通常。笑え、と頬に命じる。だが目は笑うな、やつを見据えろ。戻してやれ、諦めさせろ、その想いに俺が応えることはない。「 」/ #同題ssTB
2012-12-10 09:14:47![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「最近は写真が趣味です」記者の質問に応じる相棒。俺は控え室で「嘘つけ、お前の画像フォルダ俺のヘン顔しかねーだろ」と突っ込んだ。「虎徹さん」「は?」振り向くとアイツが指で「」の形を作り「僕しか知らない貴方の顔、脳内にバッチリ保存しました」と、子供のように笑った/「」 #同題ssTB
2012-12-10 09:16:32![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
貴方が知らない異国の地で、ふと感じた懐かしい匂い。『 』最後に貴方と過ごした朝、最後に聴いた貴方の言葉を耳の中で反芻しながら、僕は貴方の元に辿り着く為の切符を握り締めた。 /「 」 #同題ssTB
2012-12-10 09:17:21![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「ハ~イ、みんな、おっはよぅ~」そう言ってロッカールームに訪れたヤツの次の行動はいい加減読めている。俺とアントニオはそれを避けるように尻を逸らした…が、次の瞬間!!「たまには前も魅力的かなって思って」…もうね、言葉もでねぇよ。 「 」/ #同題ssTB
2012-12-10 09:17:55![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「…っだ!お前ら、何か喋れよ!!」/ #同題sstb #12月10日はH01起動及び初出動記念日
2012-12-10 09:21:20![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
虎徹が店に着いた時、一人を除いてヒーローが勢揃いしていた。「バニーは?」「タイガー一緒じゃないの?」「スカイハイ、貴方ハンサムに言ったわよね?」「私はあれから彼とは会わなかったよ」「タイガー?」「俺、あいつ知ってると思って…」「 」嫌な沈黙がその場を流れた。/ #同題ssTB
2012-12-10 09:24:12![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
今日は雪です。積もっています。そんなクソ寒い中迎えに来いと呼び出した泥酔髭ナルシス野郎は今僕の目の前で頭にネクタイを巻き半裸で腹に顔を描きぐうすか寝ています。ところで今晩は僕の家で過ごす約束をしていたはずでした。では問題です。僕はこいつをどうしましょう。A.「 」#同題ssTB
2012-12-10 09:26:10![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「大好きだよ」その語調に含まれた意味に気付かない筈がない。おまけに彼の表情は!僕はカッとなって彼に掴みかかった。彼が逃げようとしていることぐらい解る。「貴方気付いてましたよね!」「何がだいバニーちゃん。怖いね 」ごく軽い仕草で手を振り払われた。「 」/ #同題ssTB
2012-12-10 09:29:24![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
きみを喪った時、もう二度と言えない言葉だと思った。お前と出逢って、こんなにも溢れ出す言葉なのかと思った。それは、なんてうつくしい、/「 」 #同題ssTB
2012-12-10 09:29:59![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
隣の同僚が仕事をしない。「口より手を動かしてください」そう注意を促すと、だったら黙らせてみろよって。だから僕は女史がPCに視線を落としてるうちに彼の唇に触れるだけのキスをした。「 」 騒がしかった隣が静かになった。さて、これで僕の仕事ははかどりそうだ。/「 」 #同題ssTB
2012-12-10 09:32:34![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
すきよ、すき。いっつも騒がしいあんたがすき。ろくでもないこと言うあんたがすき。お節介なあんたがすき。すぐに人の髪をくしゃくしゃにするあんたがすき。優しい目のあんたがすき。すきで、すきで、だいすき。「 」けれど、あんたの前で言葉にできないの。【「 」】 #同題ssTB
2012-12-10 09:34:03