「特集:国際原子力ムラ その虚像と実像」②

『日本の科学者』13年1月「特集:国際原子力ムラ その虚像と実像」に関する、宗教学者 島薗進氏の連続ツイート第2弾です。 イヴ・ルノワール「国際原子力ムラ―その成立の歴史と放射線防護の実態」第4節と結論を紹介です。
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島薗進 @Shimazono

0「特集:国債原子力ムラ その虚像と実像」『日本の科学者』13年1月②この特集から参考になる叙述を要約紹介してます① http://t.co/OUQFmdEe はイヴ・ルノワール「国際原子力ムラ―その成立の歴史と放射線防護の実態」の第1~3節から。この②では、第4節と結論を紹介。

2012-12-15 10:00:48
島薗進 @Shimazono

1「特集:国債原子力ムラ その虚像と実像」②ルノワール「国際原子力ムラ」4節は「チェルノブイリ事故の被害を認めなかった張本人達が福島で跋扈している」チェルノブイリの被害について86年のIAEA会議が重要。事故後数ヶ月後に開かれた会議で事故による死亡者はわずかとすることが定まった。

2012-12-15 10:01:45
島薗進 @Shimazono

2「特集:国債原子力ムラ…虚像と実像」②ルノワール「国際原子力ムラ」しかしその後、次第に健康被害の広がりが顕著になり、1989年に激しい論争が繰り広げられた。「WHOは、住民らにチームを派遣して、避難の必要はない、落ち着けば大丈夫と言い含めた。スリーマイル島周辺で観察された」

2012-12-15 10:02:22
島薗進 @Shimazono

3「特集:国債原子力ムラ…実像」②「免疫低下を説明するために1985年にアメリカ・ベテスタ市の精神科医マーク・シェファーが考え出した「放射能恐怖症」がすべての不調の原因とされ、その後出てくる疾患の予後診断にもなった。甲状腺がんの爆発的な増加だけが、最終的にチェルノブイリの」

2012-12-15 10:03:12
島薗進 @Shimazono

4「特集:国債原子力ムラ その虚像と実像」②「被害とみなされだが、これもICRPモデルが予測していたよりずっと早く増加したため、すんなりとは認められなかった」。その後、旧ソ連の科学者たちはこれに反する研究をたくさん示してきたが、国債原子力ムラは彼らの研究を排斥し彼らを弾圧した。

2012-12-15 10:03:28
島薗進 @Shimazono

5「特集:国債原子力ムラ その虚像と実像」②「チェルノブイリでは、事故の5ヶ月後に、すべてが宣言されてしまったのだ」「2012年5月、WHOは福島の線量測定について報告書を公表した。よく見ると、実際に作成したのはWHOに雇われた研究者などではなく、チェルノブイリの公式総括に」

2012-12-15 10:03:44
島薗進 @Shimazono

6「特集:国債原子力ムラ その…実像」②「関わった張本人たちが指揮しているのである」たとえばミハイル・バロノフは2008年のUNSCEAR報告書の附属文書D(チェルノブイリ)・フォーラムの焼き直し)の主要執筆者でもあり、討論会や報告会議、シンポジウムや国際的な作業部会などに」

2012-12-15 10:04:13
島薗進 @Shimazono

7「特集:国債原子力ムラ その虚像と実像」②「出席しては、正常化を謳い続けてきた。ICRPの第二専門委員会(放射線被曝による線量)のメンバーである」「3.11以後、彼は、福島の住民に対して英日2ヶ国語書簡を送り、「善意」の協力を申し出ているのだ!ここでは、WHOの相談役であると」

2012-12-15 10:04:29
島薗進 @Shimazono

8「特集:国債原子力ムラその虚像と実像」②「名乗っている。UNSCEARは、2011年5月の段階ですでに今後の活動予定を決めており、計画そおりに動いている」「こうした背景から、過激な発言がしばしば物議をかもす山下俊一も、決して突飛な一匹狼などではなく、まぎれもなくマフィア教団の」

2012-12-15 10:04:52
島薗進 @Shimazono

修正9「特集:国債原子力ムラ その虚像と実像」②「古株であることがわかる。彼がいくら誇張しても告発されないのは、まさにそのためである」。以上、チェルノブイリの経験がどう継承されているかの叙述を受け、「結論」はこう始められる。「国際原子力ムラは、危機があるたびに強化されていく」

2012-12-15 21:26:26
島薗進 @Shimazono

10「特集:国債原子力ムラ その虚像と実像」②「スリーマイル島では、米原子力規制委員会の完全管理下にあったため、介入することができなかった。チェルノブイリを処理するにあたっては。この過ちから得られた教訓を生かすことができた。福島原発が爆発した時、彼らは準備万端で」

2012-12-15 10:06:17
島薗進 @Shimazono

11「特集:国債原子力ムラ その虚像と実像」②「「正当な」情報の管理を素早く手中におさめた。日本政府の脆弱さのために干渉がずいぶん楽になったことは確かである。いずれにしても、前述した「原子力事故援助条約」によって原子力の危機管理はIAEAに委ねられているため、これから」

2012-12-15 10:06:28
島薗進 @Shimazono

12「特集:国債原子力ムラ…虚像と実像」②「起こりつつあることに対して、日本はいっさい客観的な解釈ができないのだ。チェルノブイリが今、繰り返されている」。「国際原子力ムラ」が事故後の放射線防護につき被害極小化を行ってきて福島事故後の現在に至る経緯が見通しよく論じられている。(続)

2012-12-15 10:06:47