第19回 twitter読書会(金曜会)山本方夫『夏の葬列』での発言まとめ
#dks @recollect ふむふむ、なかなか難しいですね。奇妙な喜びのシーン、うつむきながら口元だけがクククと笑っている主人公を想像しましたよ。葬列を見ながら笑いを抑えようとしている男、印象的なシーンだ。
2010-08-06 23:25:59#dks @wolf_51 僕も時々やっちゃいますけど、こういう教科書の設問みたいなこと考えながら(この時の主人公の気持ちを1文で言い表すと…とか)小説読むと、つまんないですよね。断定しきれない部分(気持ちや心)を描けるのが、小説の強みなのに。
2010-08-06 23:29:40#dks 読んで思い出したのですが、ヒロ子さんが撃たれる直前に部分はどこかで見た覚えがりました。全部読んだことはないので、試験問題にでも出たのでしょうか。そのときはタイトルと場面からしてヒロ子さんの葬列のことだろうと思ってました。
2010-08-06 23:30:55@yuya76 #dks ヒロ子さんのその後を知るまでは責任を逃れられる可能性があったわけですから、罪悪感ははっきり抱いていたわけじゃないのでしょう。それが、真相を知ってしまうと「もはや逃げ場所がない」。だから、逆説的に確実な足取りになった。
2010-08-06 23:31:56@yuya76 #dks 教科書的な読み方はあくまで一面的なのですから、それに応じた確実な解答ができるよう設問に工夫がなされるべきですよ。字数指定だとか、選択肢を与えるとか。はっきり言って悪問ですね。
2010-08-06 23:33:48#dks @recollect @wolf_51 試験の解答だから、ビシッとした答えを作っておかないと採点出来ないのはわかりますけど、「正しい読み方」を強要されているようで、ちょっと抵抗ありますね。
2010-08-06 23:37:07#dks 正直、二度は見たくありません。いい大人が「"火垂るの墓"は二度と観ない」とか、そういうレベルの感性でいいとは思いませんが、ある意味、伝えられるべきことは伝わっているということで…
2010-08-06 23:38:21@yuya76 #dks 夏が来るたびに思い出して後悔する、それがもはや自分の意志や納得とは関係ないものだって気付いたからでしょうか。「ふと、いまとは違う時間、たぶん未来のなかの別な夏に…」の辺りがちょっと気になりました。
2010-08-06 23:39:16@yuya76 #dks ヒロ子さんが死んだかどうか不確定だと、罪悪感でいっぱいの毎日でも「いやでも本当は生きてるかも」と希望が持てたけど、もう罪悪感しかない。ヒロ子さんを殺した人間として生きていくしかない、とうことですかね。
2010-08-06 23:40:42#dks 僕は昨日読んだんですけど、これを8月6日に読んだらいっそう感じるものがあったのでしょうか。作中、終戦前日だったと回想がなされていますからそこまででもなかったでしょうか。
2010-08-06 23:41:58#dks 戦争童話集などより、リアルですね。実際にこういう傷を抱えて生きてきた方々が、今もいらっしゃるわけで。「彼」はまだ若い。この先の人生の方が長いんだよね…
2010-08-06 23:51:37#dks ヒロ子さんの母親も死んでしまい、主人公はもう誰にも自分のしたことを告白して謝ることが出来無い(=誰からも許してもらえない)ってことでもありますよね。
2010-08-06 23:55:27#dks この作品が巧みなのは、罪悪感を描きつつも、必ずしも主人公を責められないんですよね。確かに直接的には死に追いやったのですが、彼自身心神耗弱していた。だからこそ余計痛ましいのですが…。
2010-08-06 23:56:31#dks 明日は朝から仕事なので、いつもより早いですが、僕はここらへんで退席します。今回も参加してくれて、ありがとうございました。明日以降も感想や思いついた事等ありましたら、書き込みお願いします。週明けくらいに発言録をまとめる予定です。
2010-08-07 00:21:53#dks 山本方夫「夏の葬列」読んだ。読書会間に合わず。実際には彼が殺したのではないけど、所謂survivor's guilt に苛まれ、遭遇した葬列で罪の意識はWで決定的になってしまう。彼の感情推移の描写が見事。彼のその後の人生が気になる…「あなたのせいじゃないよ」と言いたい
2010-08-11 23:08:56