茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第813回「国民に、野党なし」

脳科学者・茂木健一郎さんの12月23日の連続ツイート。 本日は、昨日のツイート上のやりとりで思ったこと。
5
茂木健一郎 @kenichiromogi

しゅりんくっ! ぷれいりーどっぐくん、おはよう!

2012-12-23 07:34:24
茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第813回をお送りします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、昨日のツイート上のやりとりで思ったこと。

2012-12-23 08:05:59
茂木健一郎 @kenichiromogi

こや(1)昨日、猪瀬直樹さん(@inosenaoki)が都知事として東京オリンピック2020を誘致しているのを応援するツイートをしたら、茂木さんは他の人を応援していたのではないか、という反応があった。友人の白洲信哉(@ssbasara)が立候補を検討していたことは確かである。

2012-12-23 08:08:36
茂木健一郎 @kenichiromogi

こや(2)あげくの果てに、私が「風見鶏」だなどという失礼なツイートもあって、ああ、大切なことが共有されていないのだと思った。「選挙のときは、それぞれの主張を述べ、終わったら、民意を受けた方をサポートするのが民主主義です。」と書いたけれども、果たして、伝わったのだろうか。

2012-12-23 08:10:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

こや(3)政権交代というのは、政治家の方々にとって意味のある制度である。与党と、野党では、責任も違うし、見える風景も異なる。与党として政権を担うときには、どうしても現実主義的になるし、野党として政策を練るときには、ある程度自由に、そして理想を追うことができる。

2012-12-23 08:11:19
茂木健一郎 @kenichiromogi

こや(4)政権交代を繰り返すことで、いわば、呼吸をするように、政治家としての資質が鍛えられる。もちろん、国民から支持を受けられるように政策を競い、人格を磨いて選挙で争うことが意味あることは言うまでもない。しかし、この野党と与党というのは、あくまでも政治家本人にとっての話である。

2012-12-23 08:12:25
茂木健一郎 @kenichiromogi

こや(5)国民に、野党はない。たとえば、ある選挙でたまたま自分が支持した政党が政権をとったらいいが、支持しなかった政党が政権をとったらサボタージュという選択は、本来私たち在野の人間にとってはない。政権をとった方々は、民意を得た方々である。それを支援するのが本来の姿だろう。

2012-12-23 08:14:02
茂木健一郎 @kenichiromogi

こや(6)アメリカ大統領選挙では、民主党にせよ、共和党にせよ、落選した方の候補が、当選した候補に祝福の電話をかけるのが慣例になっている。民意を得て、国民の代表になったのだから、当然のことだろう。候補者ですらそうなのだから、ましてや国民はそうあるべきだと私は考える。

2012-12-23 08:15:10
茂木健一郎 @kenichiromogi

こや(7)もちろん、政策にすべて賛同せよ、と言っているのではない。たとえば、人間は変わりうるものと信じて、説得を続けること。オルタナティヴな考え方、政策を出し続けること。そのような過程を通して、選挙以外の時も、私たちは政治に関与し続けられる。選挙は句読点に過ぎない。

2012-12-23 08:16:19
茂木健一郎 @kenichiromogi

こや(8)今回の総選挙で言えば、自民党が政権を担うことを毛嫌いするツイートが見受けられる。しかし、自民党は民意を得て、代表となったのである。憲法改正にせよ、近隣諸国との関係、経済政策にせよ、自民党政権に働きかけ、意見を伝え、オルタナティヴな政策を提示し続けることが必要だろう。

2012-12-23 08:17:52
茂木健一郎 @kenichiromogi

こや(9)肝心なこと。どんな政権になっても、その政権が担っている間、日本の、そして世界の時計はチクタクと進んでいく。自分の意に染む政権ができたときだけはコミットするが、それ以外はサボタージュというのでは、大切な時間が失われてしまう。国民に、野党なし。そして、もちろん与党もない。

2012-12-23 08:19:25
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート第813回「国民に、野党なし」でした。

2012-12-23 08:19:42