レン春botXmasまとめ(12/24,25)

レン春bot @renharu_bot

どうしようすごく嬉しい。お仕事忙しいのに来てくれた。急にあんな要件のメールを送ったのに、嫌な顔一つせず、私の曲を聴くために終わってすぐ駆けつけてくれたんだ。私の想いはすべて『曲』に込めたのに。また『好き』な気持ちが溢れだしそうになっている。離れたくなくて、心が泣きだしそうだった。

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「レディ、いるかい？」「あっ、はーい」「パートナーのお出ましか…。ちょうど良かったね。あたしもすぐ行くから先に行きな」「あ…ありがとう…」

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「ドレス姿も綺麗だね。白い肌にレースがよく映えてすごく似合っているよ。まるで、おとぎの国のプリンセスだな」「え…あ…その…。あ、ありがとうございます」「今日はずっと一緒だよ」「え……。一緒って、だって、他の女の子は…。あ…あの…パーティ会場って…」「今日はこっち」「？？」

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「誰も…いない。やっぱり、会場は向こうなんじゃ…」「いいや、ここでいい。最後くらい、誰にも邪魔されたくないからね。さ、踊ろう」「えっ、あ、あの私ダンスは、その…上手く踊れなくて…」「じゃあ、1曲だけ。大丈夫、ちゃんとリードしてあげるよ」

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…最後。これが神宮寺さんとパートナーでいられる最後の夜。胸が締め付けられるような思いを抱きながら、それでも私は今こうして一緒に踊っていられることに幸せを感じていた。

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「ささやかだけどね。ケーキとそれから飲み物も用意した。さすがにシャンパンとはいかないけどね。どこかの店を予約して…。とかも考えたけど。それじゃ君はあまり喜ばない。…だから…全部、自分で用意してみたんだ。家の財力に頼るんじゃなく、一から自分で…」「え……」

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「慣れないことはするものじゃないね。ケーキが歪になってしまった」「これ、全部神宮寺さんが作ったんですかっ！？すごい…。あの…なんて言ったらいいか、嬉しいです、すごく…」

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「シェフが作るのを見ていたら簡単にできそうな気がしたんだけどね。参ったよ、生クリームが部屋中に飛び散ってしまった。そのままにしてきたから、あとで聖川に文句を言われそうだ。まぁ知ったことじゃないけどね。味はパンチに欠けるけど、レシピ通りに作ったから、そこそこイケるんじゃないかな？」

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「あのっ。こんなに良くしてもらって、私っ、どう御恩返しすればいいのかっ。ああっ、私も何か用意してくればっ」「レディは何も気にすることはないよ。これは、留学のお祝いだからね。さぁ、座って」「あ、す、すみませんっ」

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「そんなに緊張しないで、リラックスして欲しいな」「あっ、は、はい。善処しますっ！」「ほら、リラックス、リラックス。ねっ」「うん、いいね。その笑顔。ずっと、そのままでいて欲しいな。今日は特別なパーティなんだから」「あっ、あの、私やりますっ」「今日はダメだよ…オレにやらせて」

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「君の新しい門出に…乾杯」「ありがとうございます」「さっ、食べて…」「あ…美味しい…」「それはよかった。料理なんて殆どしないからね。少し心配していたんだ」「そんなこと、美味しいですっ！神宮寺さんが作ってくれた気持ちがすごく嬉しくて…」

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「そう言ってもらえると頑張ったかいがある。自らの手で作り出したもので喜んでもらえるのは嬉しいものだね。ああ、そうだ…」「少し、じっとしていて…」「…ネックレス？」「うん。この方がいい。可愛いよレディ」

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「実はそれも手作りなんだ。学園祭の時、アクセサリーを選んでいて思ったんだ。既存の物じゃなくて自分で作れないかってね。やってみたら意外と簡単だったよ。それは、記念すべき第1号…。気に入ってくれた？」「あっ、は、はいっ。こんな素敵な物見たことないですっ！」

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「じゃあ、ずっと大切にしてくれるかい？」「え…、あ、あの…」「それはもう君の物だよ。君より似合う人などいないからね」「ありがとうございますっ！！」「どういたしまして。ああ、ほら、手が止まってる。食べて、料理が冷めてしまうよ」「は、はいっ」

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「…もう、こんな時間か。最後に一つプレゼントがあるんだ」「そんな、今だってたくさんいただいたのに。これ以上、悪いです。もう私どうしていいやら…。こうしていただけるだけで胸がいっぱいで、はち切れそうです！これ以上だなんてとても…」「遠慮はなしだよ。今日はオレに全てを任せて欲しい」

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「あっ…それは」「そう、これがプレゼントだ！やっぱり…どんな高価なものよりも、君は音楽を好むようだ。今、すごく嬉しそうな顔をしているよ」「あ…はい。神宮寺さんのサックス大好きなので、聴かせて頂けるなんてすごく嬉しいです」

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「本当に、なんて言ったら良いか。すごく思い出になりますっ。ありがとうございます！」「そいつはよかった。オレの音、君に捧ぐよっ！」

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「泣く程よかった？」「はい…。とっても…。感動しました！だって、嬉しくて…もう。っふ」「泣かせるつもりじゃなかったんだけどな。けど、嬉し涙ならしょうがない…か。練習した甲斐も少しはあったってことかな」

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「それからこれ、まだ完成形ではないけれど、レディの曲に詞を付けてみたんだ」「あの…聴かせてもらうことはできませんか？」「残念だけどそれはできないな。歌詞もこれで完成というわけじゃない。もう少し練りたいんだ。何より、まだ練習が足りていない。不完全な段階で聴かせるわけにはいかないよ」

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「そんなに聴きたかった？」「はい…でも、我慢します。あのっ、卒業オーディションっ！オーディションの日には必ず帰ってきます。だからっ、その時、聴かせてください。あの…楽しみに待っています…」

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「どんなに離れていても、私は神宮寺さんのこと応援しています。神宮寺さんなら絶対素敵なアイドルになれるって信じてる…。最後まで一緒にいられなくてごめんなさい。でも、神宮寺さんの実力なら、私なんかいなくてもデビューできるから…」

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「あっ、でも、そうか…神宮寺さんアイドルになりたいわけじゃないから…最初から私がいなくても…。あのっ。だからその…。ごめんなさいっ。私もう行きますっ」「行くな！」「え…。あっ、あの…私…」「まだ、今日は終わっていないっ！」

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「参ったな。最後はスマートに送り出したかったのに…。君が…君がそんな顔するからっ。手放したく…ない」「行きたくない…です。ずっと傍にいたい。でも、行かないとご迷惑になってしまうから…」「そんなことはない。やっぱりオレは君の曲でないと…。オレってわがままかな？」「そんなこと…」

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「そう言っていただけるのはすごく嬉しいです。でも留学勧めてくださったのは神宮寺さんのお兄さんなんです。今断るのはさすがに」「兄貴の？それを知っていたら始めから賛成なんかしなかったものを…きっとろくでもないことに君を使おうとしている。そうでなきゃあの男が留学なんて勧めるはずがない」

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「でも、留学は…神宮寺さん…行ってもいいって」「行かせないっ！君の未来だ。本当に君のためになるなら、兄貴が絡んでいようと構いやしない。でも、そんな確証どこにもない。それに…」「神宮寺さん…」