いじめ対策(講師・荻上チキさん @torakare)勉強会
- kenpo_shibuya
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久しぶりについーとするか…仲間内の勉強会に荻上チキさん @torakare に来ていただきました。
2012-12-26 16:09:50大津事件以来今までのいじめ研究の蓄積を知らないで報道がなされていた。今日はストップいじめ110をもとに話す。
2012-12-26 16:11:29いじめの認知件数増えているのはいじめが増えているのとは違う。話題になれば見つけようと努力→認知件数が増える。報道ブーム→認知件数増える。文科省のいじめ定義変わる=増える。
2012-12-26 16:15:29認知件数以外の統計は? 国立教育政策研究所調査(いじめという言葉を使っていない 。いじめにるいする行為の経験率)→十数年間増えてもいないが減ってもいない。
2012-12-26 16:18:13大津事件でいじめは暴力的なイメージ&死に至るイメージ。しかしあれはニュースに乗る事例。ほとんどは日常のちょっとしたいじめの連続。国際比較すると日本は暴力的ないじめは少ない。
2012-12-26 16:20:32いじめ自殺報道はデメリットもある。特に不登校。いじめの経験が多い。暴力化、陰湿化、などのイメージはかなりバイアスがある。ネツトイジメなどもそうで、一般的なイメージと比べてネットいじめは対応しやすい(証拠が残りやすい)。
2012-12-26 16:23:49いじめの研究の蓄積では、「誰でも対象にも加害者にもなりうる(ハイリスク層は一定いる)」。八割くらいの人はいじめを経験する。
2012-12-26 16:25:45いじめの場所について。学校なら七割が教室。学校外なら登下校四割。いじめた子は八割が同じクラス。中学校男子は小学校に比べ頻繁・長期化しやすい。→PTAや副担任が教室や登下校の見守りにあたる、などデータを活用
2012-12-26 16:29:28いじめのリアクションと継続期間。泣いた、逃げたなどは長期化傾向。逃げなくていい、学校にいられる対策が必要。
2012-12-26 16:31:14森田洋次「いじめの四層構造」の紹介。被害者、加害者、観衆、傍観者。→日本では中学校から仲裁者が減り傍観者が増える。「中学校以降は先生に知らせる」が減る。システムとして対応できないか。
2012-12-26 16:34:44【必要な虐め対策】自治体ごと学校ごとのデータを取る、効果検証を行い、効果の見られる方法論を明らかにする、行政でバックアップし各学校に導入、を繰り返す。
2012-12-26 16:37:32虐め対策には「予防」と「回復」の両輪を行う必要がある。回復の原則は「早期介入&早期解決」。文科省の事例集や栃木県の対応集などを参考に三年くらい取り組んで検証を。長野県富士見中メソッド、アンケートの取り方など
2012-12-26 16:42:50予防策…ストレス度合いが影響。同調圧力高いまたは規律意識低いまたは規律意識が高すぎるといじめがおきやすい。教師の見て見ぬふりやグラス内秩序の悪化はいじめがエスカレート。少人数学級は解決策としては弱い。
2012-12-26 16:46:55ざっくりまとめると、「報道やイメージに流されず、今までのいじめ研究の蓄積を用いて、それぞれの地域の現状や傾向を的確に把握し、実現できる対策を一つ一つ積み上げ、検証を繰り返して効果を高めよう」ということかな。
2012-12-26 16:55:21いじめ体験率の世代間比較を見ると、団塊の世代までは経験率も低いし「いじめっこ」「いじめられっこ」が比較的固定的だったそうな。その世代の人が今のいじめを語ると意識にズレが出てくるかもね…
2012-12-26 17:04:27