ホリエモンとの面会

乙武洋匡 @h_ototake

１．一昨日、ホリエモンこと堀江貴文 @takapon_jp さんに面会するため、長野刑務所まで行ってきました。規則正しい生活でスリムになった体。短く刈り込んだ頭。その容姿にはずいぶんと変化がありましたが、ひさしぶりに元気そうなお顔を拝見することができて、ホッとひと安心。

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２．初めてお会いしたのは、２年前。「不遜」で「傲慢」――そんなイメージは見事に裏切られました。彼は、気遣いの人。そして、僕なんかよりもずっと純粋で、勤勉。とても魅力的な方でした。ひさしぶりにお会いした彼は、刑務所内でのご苦労のせいか、さらに穏やかに、深みを増した印象を受けました。

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３．30分の面会時間のなかで様々な話をしましたが、いちばん印象的だったのは、次の言葉。「ここ数年はいろんなアイディアが浮かんでも、『近いうち収監されるんじゃないか』と思うと、なかなか本腰を入れて取り組むことができなかった。でも、これからは違う。あれこれ、本格的に動き出しますよ！」

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４．その言葉に、僕のとなりにいた堀江さんのスタッフでさえ、「え、あれでも本腰入れてなかったんですか？」と口をあんぐり。その反応に堀江さん自身も、「あんなの遊んでいたようなもんだよ」とニヤリ。出所後の彼が、どんな事業を興し、どんな活動をしていくのか。ますます楽しみになってきました。

乙武洋匡 @h_ototake

５．彼の最大の魅力は、常識や慣習にとらわれない発想力。「フツーはこうする」「いままではこうだった」という考えに縛られないから、新たなものが次々と生み出される。そして、周囲にどう思われても軸を曲げない強さ。これは、橋下徹大阪市長 @t_ishin にも通じるところがあるように思う。

乙武洋匡 @h_ototake

６．堀江さんにしても、橋下さんにしても、アンチは多い。彼らの行動やふるまいに眉をひそめる人が少なくないこともわかっている。でも、いまの日本が抱える課題を考えると、彼らのような「斬新さ」や「強さ」が必要なのだろうとも思う。あ、これは政治的に「維新の会」に賛同するのとは別意ですよ。

乙武洋匡 @h_ototake

７．僕自身、５年間の教育現場の経験のなかで、「え、こうすればいいのに？」と思うことがいくつもあった。それが慣習や雰囲気という“見えない壁”に阻まれ、なかなか実現に至らないこともあった。だからこそ、強く感じる。物事を変えていくには、「強さ」と「覚悟」を身につけなければならないのだ。

乙武洋匡 @h_ototake

８．帰り際、堀江さんは、「今後（出所後）、何かご一緒できることがあれば」と声をかけてくださった。それは少なからず、僕に対しても同じような「軸を曲げることのない強さ」を感じてくださっているからかもしれない。だとすれば、とてもうれしい。そして、あらためて身の引き締まる思いがした。

乙武洋匡 @h_ototake

９．あと少しで一年が終わり、また新しい一年が始まる。「来年はどんな自分でありたいか」と自問自答する上で、とても示唆に富んだ30分間でした。慣習や常識にとらわれない。多くの方に批判をされることを覚悟してでも、自分の思いを発信しつづける。そんな自分でありたいと、あらためて思いました。

乙武洋匡 @h_ototake

１０．長文連投、失礼しました。今日から長期休暇という方も多いかと思います。一年の疲れを癒しつつ、「来年はどんな自分でありたいのか」、ほんの少しでも考えてみる時間つくってみるのも、いかもしれません。最後に。友人のひとりとして、来年、堀江さんが帰ってくることを心待ちにしています。