茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第821回「歌謡曲の。黄金時代」

脳科学者・茂木健一郎さんの12月21日の連続ツイート。 本日は、昨日のできごとをふりかえりながら。
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茂木健一郎 @kenichiromogi

しゅりんくっ! ぷれいりーどっぐくん、おはよう!

2012-12-31 06:26:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第821回をお送りします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、昨日のできごとをふりかえりながら。

2012-12-31 07:56:39
茂木健一郎 @kenichiromogi

かお(1)昨日、本日放送される「東急ジルベスターコンサート」のリハーサルと打ち合わせをオーチャードホールでやったあと、ふらふらとNHK方面に歩いて、お寿司やさんに入った。いっしょにいたのは、植田工(@onototo)。それで、寒かったのでお燗をたのんだら、テレビが映ってた。

2012-12-31 07:59:45
茂木健一郎 @kenichiromogi

かお(2)なんだか、歌手が出て歌っている。「おい、これなんだ?」とか言っているうちに、「そうか、レコード大賞か!」と気づいた。「あれ、レコ大って、大晦日じゃなかったっけ?」「なんで、午後9時過ぎているのにやっているんだ」と話しているうちに、いろいろよみがえってきたものがある。

2012-12-31 08:00:47
茂木健一郎 @kenichiromogi

かお(3)私が小学校の頃、日本の歌謡曲は黄金時代だった。そして、レコード大賞には、たいへんな権威があった。そして、レコード大賞の放送日は、大晦日だった。そのあと紅白にかけつける人が多かったから、放送時間は、必ず午後9時前には終わらなければならなかったのだ。

2012-12-31 08:02:16
茂木健一郎 @kenichiromogi

かお(4)レコード大賞といえば、大晦日であり、午後9時くらいまでの放送時間であり、そのあと、紅白にかけつけて、司会の方が、「今年の日本レコード大賞を受賞された○○さん!」と紹介する。そんなリズムが染みついているから、30日の午後9時過ぎにレコ大やっていて違和感だったのだろう。

2012-12-31 08:03:50
茂木健一郎 @kenichiromogi

かお(5)秋元康さんが映っているから、あれ、なんで秋元さんいるんだろう、と思ったら、作詞賞だったのだった。そして、大賞もAKB48だった。AKB48を立ち上げた頃、「アキバでやっているけど人が来ないんですよ」と秋元さんが言っていたのを思い出して、がんばっているなと思った。

2012-12-31 08:05:45
茂木健一郎 @kenichiromogi

かお(6)そして、服部克久さんの発言が話題になっている。その発言自体は、ぼくはなにしろ寿司やで見てたので、あまり聞こえていなくて、あとでネットで知ったのだけれども、まあ、昭和の頃のレコ大の黄金時代を考えてみたら、今のレコ大が変質してしまった、と感慨に浸るのは仕方がないことだろう。

2012-12-31 08:06:51
茂木健一郎 @kenichiromogi

かお(7)それで思い出して、レコード大賞の規定を見ると、「作曲、編曲、作詩を通じて芸術性、独創性、企画性が顕著な『作品』」、「優れた歌唱によって活かされた『作品』」、「大衆の強い支持を得た上、その年度を強く反映・代表したと認められた『作品』」とある。人気と実質を兼ね備えた作品。

2012-12-31 08:08:00
茂木健一郎 @kenichiromogi

かお(8)レコード大賞の難しさは、人気はセールスなどでわかるとして、「すぐれた楽曲」とは何か、という基準が時代とともに多様化し、見えにくくなってきた、ということなのだと思う。楽曲の力だけではなくて、踊りや、ステージや、その他世界観全体でプロデュースする時代になってしまった。

2012-12-31 08:09:51
茂木健一郎 @kenichiromogi

かお(9)歌謡曲の、黄金時代。それは確かになつかしいが、時代は流れた。今の日本の音楽が、あの頃に比べて劣っただとか、浮ついているとは必ずしも思わない。楽曲の力とは何か、ということは常に移ろいゆく。レコード大賞に必要なのは、音楽の本質を、不易流行の中で見極めていくことだろう。

2012-12-31 08:12:59
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート第821回「歌謡曲の、黄金時代」でした。

2012-12-31 08:13:26