【仏教タイムス元旦号「衆議院選挙と宗教」の分析】

宗教学者 島薗進氏の連続ツイートです。2012年総選挙を、宗教と政治の関係の変化に着目して分析した連続ツイートです。
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島薗進 @Shimazono

1修正・仏教タイムス元旦号「衆議院選挙と宗教」の分析】いくつか興味深い指摘。「公明比例票減少傾向に」公明党は議席を増やしたが比例票は2001年以降の国政選挙で最低。小泉郵政選挙で898万票、前回805万票、今回711万票。議席が増えたのは投票率が下がったため。

2013-01-04 11:18:16
島薗進 @Shimazono

2【仏教タイムス「衆議院選挙と宗教」分析】「選挙を終えたばかりの聖教新聞(12月17日付)2面の「今週の言葉」には、次のようにある。〈尊き大勝利、万歳!/偉大な同志の奮闘は/大聖人が御照覧なり。/無量の「心の財(たから)」を胸に/誇りも高く新たな年を!〉」「選挙を乗り切った」

2013-01-04 11:14:25
島薗進 @Shimazono

3【仏教タイムス元旦号「衆議院選挙と宗教」分析】「学会へのねぎらの言葉である。」「全日本仏教会(全日仏)は今回の衆院選挙で最終的に85人を推薦し、自民党候補を中心に46人が当選した(小選挙区・比例含む)。全日仏は前回衆院選で119人を推薦し、98人が当選したが、両者とも減少した」

2013-01-04 11:14:47
島薗進 @Shimazono

4【仏教タイムス元旦号「衆議院選挙と宗教」の分析】「当選者は自民党32人(推薦33人)、民主党10人(同40人)、日本維新の会1人(同2人)、日本未来の党1人(同6人)、無所属0(同2人)」僧職をもつ国会議員で確認できるのは2人のみ。「宗教界と政界のパイプは細くなっている」

2013-01-04 11:15:01
島薗進 @Shimazono

5【仏教タイムス元旦号「衆議院選挙と宗教」の分析】この分析を読みかえると、政界は宗教界とのパイプを弱めている。宗教界が捉えているような草の根の感覚から離れている。これは原発問題に典型的に現れている。全日仏が推薦した未来の党の5人の落選はよい例。政界と宗教界の乖離は注目すべき現象。

2013-01-04 11:15:21
島薗進 @Shimazono

補足【仏教タイムス元旦号「衆議院選挙と宗教」の分析】公明党の比例票減少(805万→711万)の一つの要因は原発や対外政策について自民党と組む事への違和感だろう。 創価学会員や公明党に好意をもつ人の中には、原発や対アジア政策で自民党についていくことに疑問をもつ人は少なくないはず。

2013-01-04 17:38:08