誰が罪を犯したか（福島・東電・政府）

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

昨日まとめてみたこれ http://t.co/ggZGp41E を改めて読み返してみて、自分の中に「ああ、こういうことかもしれない」がまとまってきた。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

今、福島を中心とした東北や広く関東が巻き込まれている状況はたぶん「レイプされた女性とは結婚したくない」という感情が一番近いような気がする。 これはもちろんいわれもない差別感情だとは思うけれど、人間の道徳観的なものの中では、とりたてて特別な感情ではないことも残念ながら事実だと思う。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

今回の福島での原発事故は福島が「レイプ被害者」で東電が「加害者」で、政府は「当事者とその親族と加害者」の全ての性質を持っている（持たざるを得ない）と考えると、なぜ東電や政府に誠意を感じないのかも含めて、それぞれの行動が自分の中ですっきりする。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

今からツイートする内容は、一部の人には不快かもしれないけれど、自分の考えをまとめるためにも最後までつぶやきます。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

今から福島原発事故を「レイプ事件」になぞらえて捉えなおすということをします。 当然ながら、これが「福島県民」や「東京電力」や「政府」の『総意』であるはずはないですし、表現上反感や嫌悪感があるかもしれません。 個人的な事象の見え方のひとつとしてご理解ください。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

福島をあえて一人の人格と扱い「レイプ被害者」だとすると、客観的に見ても「最初は本人も乗り気で食事の誘いに応じていた」と言われても言い返せない部分が出てくると思います。原発が建っていた以上、どこかでそれを容認していたと言われると反論が難しい。ここがまず話を複雑にする要因のひとつ。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

福島県には何万という人が住んでいて、当然その中には原発反対の人もいただろうし、無関心の人やそもそも原発があることを知らなかったという人すらいるかもしれません。しかし政府や東電にしてみれば「福島」と一括りにされてしまっているだろうということが、この例えをするきっかけです。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

ここでもう一人の登場人物「地震＝津波」が必要になります。 この登場人物の役割は、架空の物語に良く出てくる「悪のフィクサー」です。 全ての悪事はこの人物の手のひらの中で行われているのだ、という設定ですね。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

今回のレイプ事件では最初、「福島」と「東電」（そして関係上政府も含めて）の関係は非常に良好だった。むしろ傍目から見るとお似合いのカップルだったのでしょう。しかしある日「地震」という悪のフィクサーが現れて、東電に福島をレイプさせてしまった。 たぶんこれが東電や政府の見ている姿です。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

一方「福島」にフォーカスしてみると、確かに「東電」はどこか信用できないところもあった（これは各県民の意見が様々であることの比喩です）が、悪い人でもなさそうなので関係を続けていたら、ある日突然レイプされてしまった。 そこに「悪のフィクサー」の姿は「見えない」。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

「福島」は「信用出来ないという直感を信じていれば」と「後悔」はするかもしれないけれど、それ以上に「レイプ被害者」になってしまったという感情が何よりも優先される。 それは人間だったとしても当然のことだと思います。 しかし、以前の関係から正々堂々と「訴える」のもどこか気が引ける。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

「福島」にしてみれば、まず「地震」という強盗に入られて「原発事故」というレイプをされた。 これらの因果関係を後から言われて頭で分かったとしても、被害者感情としては別々にならざるを得ない。 しかし「東電」と「政府」にとってはそうではない。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

一方「東電」にしてみれば、レイプは自分の意思でやったことではないという意識が強い。 実際には「地震」というフィクサーに悪事を吹き込まれても絶対そんなことはしないよ、と口にしたこともあるにも関わらずである。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

「東電」は実行犯であるにも関わらず、その罪を根本では「認めていない」。 だから、訴えられないようにわずかばかりの示談金を積んでみたり、「福島」から「汚された」と言われると、似合いもしない高級な服（=除染）を買い与えて誤魔化そうとする。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

今回の福島原発事故をレイプ事件と考えると、政府の立場はさらに複雑になる。 最初の方で述べたように、政府には「被害者」と「その親族」と「加害者」という全ての側面が含まれてしまうからです。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

まず「被害者」としての政府は「自分がレイプされたことを認めたくない」。 「あれはレイプなどではなく合意に基づく行為だった、自分にも非があるのだから加害者を責めることもない」という態度をとっている。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

次に「親族」としての政府は「娘がレイプされたことを隠したい」。 だから、世間には明るく何事もなかったかのように振る舞うし、身内に対しては「あれはレイプじゃない、もっと前向きに考えよう、こんなときこそ家族の“絆”で乗り切ろう」とやたらポジティブな言葉を繰り返す。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

そして「加害者」としての政府は「東電」とおなじく「やりたくてやったわけではない」と逃げる。 「本当に悪いのは地震の奴だ。たまたまその標的になったのが私だっただけだ。私だって被害者なんだ」と。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

しかし残念ながら、当事者たち以外は誰しも、あの事故は「レイプだった」と思っています。 そして、当事者たちの外で行われている議論もまた「レイプされた奴など汚らわしい」と「レイプされたからと言って蔑むな」という話でしかない。 ほとんどの人が「当事者の気持ち」を無視して議論している。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

ここで見えてくるのは、実のところ未だに三者ともが「現実を直視できていない」と言うことだと思います。 東電や政府の対応に、少なくとも僕が個人的に「誠意」を感じない理由も、たぶんそこにあります。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

もちろん、今回の事故はこれほど単純ではないことも承知しています。 しかしながら、このような視座に立つと、今まで曖昧だったことの幾つかが、鮮明に浮き彫りになるのではないでしょうか。

いさけんさん【目指せ令和の紀貫之チャレンジ（小休止中）】 @isa_kent

僕が今回の原発事故で自分自身を含めて、政府にも東京電力にも、一人ひとりに求めることはただひとつ。 事故を「起こしてしまった」という事実にもっと真剣に向き合うことです。 後戻りをするでもなく、前に進むでもなく、きちんと立ち止まってその事実に向き合うことなんです。