クロノス大学講義 ～テレビ番組のライセンス販売～

スイクン @bluesuikun

日本のテレビ局としても、広告収入が減る中ライセンス販売で稼ぐというのは課題だろう。最近ではYouTubeを利用しロンドンハーツは知名度向上を図っている（実際に「格付けする女たち」は韓国に輸出された模様。）

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Lllgは特にその傾向が顕著だ。高瀬P自ら言っていたが、海外進出をベースにした番組であり、言葉がわからなくてもできるゲーム性を重視している。ヌメロンTVでは先日英語のルール動画まで上がったし。

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このように、ライセンス販売というのは21世紀のテレビ局にとってやがて「生命線」となってくる。面白い番組を「買って作る」か、面白い番組を「作って売る」か、この両方をバランスよくやっていくことで、まだまだテレビ業界の寿命も伸びると思う。

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以上で今回の講義は終了。宿題は「来週1分間多答クイズをやるので1分で10個『日本発のライセンス番組or企画』を答えられるようになる」です。

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さて、4月7日にフランス・カンヌで2回目となる番組フォーマットの日本オンリー見本市が開催された。 http://t.co/SonadKrjl8 今回はその見本市に出された番組をどういった点で受けるのか分析解説してみようかと思う。

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NHK「伝えてピカッチ」:NHKお得意のシンプルスタイルのクイズ。影絵や粘土による表現は言葉を介さなくても誰にでもわかるので、まさに世界中での販売も可能なクイズ番組と言える。

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日テレ「アハ体験」:「世界一受けたい授業」のワンコーナー。マジカル頭脳パワー、ブレインサバイバーなどの知識不要系クイズは海外でも高い人気。アハ体験も脳の柔軟性・注意力を競うという点で海外に売り出せるだろう。

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テレ朝「クイズ!スピードキング」:チームで持ち時間を稼ぎ、クイズ王との最終決戦に勝てば残り時間に応じた賞金がもらえるクイズ番組。「クイズ王との勝負」という点では「The Chase」という先駆者がいるが、サシ早押しはChaseにはない。セットも合成とはいえ海外好み。

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テレ東「世界で働くお父さん」:日本を離れ世界で働くお父さんに子どもたちがこっそり会いに行くドキュメンタリー番組。もちろんベースとなる国が違えばどこだって「外国」。単身赴任の父もたくさんいるので良質ドキュメンタリーバラエティとして輸出できる。

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TBS「炎の体育会TV」:芸能人と一流アスリートが対決する番組。海外でもウルトラマンDASHでの「中村俊介の走行中のバスの窓にフリーキック」や、先日の「メッシVSロボキーパー」が話題に。一流選手と直接対決というのは海外視聴者もそそられるのだろう。

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フジ「ぐるっと一周クイズ」:「ピカルの定理」内の企画。秒針を模したサンドバッグにしがみつきクイズに解答。1分間耐えればクリアだが落ちたら墨汁まみれ。「脳カベ」同様「知力・体力・笑い・興奮」がバランスよく配合されたフジならではの一品。

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朝日放送「世界の村で発見!こんなところに日本人」:日本を離れ、意外なところで生活する日本人に密着する番組。これも立場を入れ替えればどの国でも使える。思えば日本では海外を紹介する番組は多いが、海外では他国を紹介する番組は少ない気がする。

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日テレ「ヒミツのケンミンショー」:自分の地元でしか知らない食・風習を紹介する番組。もちろん各国にもその地域ならではの物はあるし、何より地元のプライドの高さは日本に負けていない。「TopGear」を見ていると英国内でも熾烈な争いが繰り広げられているのがわかる。

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以上が今回の新規セールス番組。やはり各局とも特性を生かした番組が多い。マジカルを生み出した日テレは「アハ体験」、筋肉番付を生み出したTBSは「体育会TV」、脳カベを生み出したフジは「一周クイズ」など。ちゃんと独自性が出ているのがわかる。

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果たして、この中から「世界中に愛される番組」テレビ局にとっては「突然出てきた金の鉱脈」はいくつ出るのだろうか。その答えはもうちょっとしてからわかるでしょう。講義終了。