ウォルフレンの人間を幸福にしない日本というシステムのまとめ

ウォルフレンの「人間を幸福にしない日本というシステム」のまとめです。
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不滅の恋人 @ImmotalBeloved

週刊ポスト5 カレン・ヴァン・ウォルフレン 福島第一原発事故後にも原発に固執した官僚たちが放射能に関する正しい情報を伝えようとしなかった姿勢は大蔵省(当時)が先導して発生し終息した「バブル経済」で政治エリートたちが本当の経済状況を隠蔽した姿勢となんの変化も見られない。

2012-12-26 11:31:14
不滅の恋人 @ImmotalBeloved

週刊ポスト6 ウォルフレン あれほどの悲惨な事故が起きたにもかかわらず、官僚はなお原発という既定のプログラムを継続するのみで高レベルの政策変更を行おうとしなかった。官僚たちは自分に過ちがあったと示唆するような政策変更ができない。彼らに脱原発という発想は生まれようがなかった。

2012-12-26 11:31:25
不滅の恋人 @ImmotalBeloved

週刊ポスト7 カレン・ヴァン・ウォルフレン 政権交代で民主党が叫んだ「脱官僚」の本当の意味はここにあった。小沢一郎氏の理念とは、この「人間を幸福にしない日本というシステム」からの脱却だった。だから彼は官僚と業界団体とメディアと対立した。そして起きたのが冤罪起訴と人物破壊である。

2012-12-26 11:31:37
不滅の恋人 @ImmotalBeloved

週刊ポスト8 カレン・ヴァン・ウォルフレン 一方で小沢一郎氏を排除した民主党は、その時点で「日本というシステム」の抜本的改革を有権者に公約し、信頼を集めたはずの政党から、官僚の言いなりとなり、システムを継続する政党へと変質してしまった。震災復興の失敗はその象徴である。

2012-12-26 11:31:50
不滅の恋人 @ImmotalBeloved

週刊ポスト9 ウォルフレン 民主党は震災後、官僚独裁主義を克服して被災地のインフラ整備や太陽光発電投資などの新たな国家政策を打ち出すべきだったのに官僚にイニシアチブを奪われ、自民党時代のような旧来型の公共事業が復活してしまった。今行われているのは「戦後復興」の継続だと考えている。

2012-12-26 11:32:02
不滅の恋人 @ImmotalBeloved

週刊ポスト10 ウォルフレン 日本で戦後目標となった経済の再建は終戦後は道理にかなったものだったが、それが自動的に生産能力の拡大政策に切り替わり、戦後60年以上たった今も変わることなく続いている。官僚たちが「国が無限産業発展を続ける」という記憶をいまだに守り続けているのだ。

2012-12-26 11:32:14
不滅の恋人 @ImmotalBeloved

週刊ポスト11 カレン・ヴァン・ウォルフレン 日本はすでに過剰設備の状態にあるが、誰も「我々はすでに十分に成長したのだから今度は違う政策を試してみようではないか」とはいわない。震災はそれを転換する大きなきっかけとなるはずだったが、その機会は残念ながら失われてしまった。

2012-12-26 11:32:28
不滅の恋人 @ImmotalBeloved

週刊ポスト12 カレン・ヴァン・ウォルフレン その後を引き継ぐ自民党も同様だ。安倍氏は「公共投資が必要だ」と説くが、そのお金はどこに流れていくのか。国会議員たちが自分たちの選挙区向けに橋やトンネルにつぎ込む。これまでに慣れ親しんだ「戦後復興プログラム」そのものではないか。

2012-12-26 11:32:40
不滅の恋人 @ImmotalBeloved

ポスト13 ウォルフレン 日本の政治決断の仕組みについて丸山真男はこう述べている。 〈決断主体(責任の帰属)を明確化することを避け、「もちつもたれつ」の曖昧な行動関係を好む様式。(中略)無限責任の厳しい倫理はこのメカニズムにおいて巨大な無責任への転落の可能性をつねに内包している〉

2012-12-26 11:32:54
不滅の恋人 @ImmotalBeloved

ポスト14 ウォルフレン この指摘はその通りだ。正確には「責任」ではなく「説明責任」を問われないことが問題なのだ。日本の方向性を変える政策を決定する必要があるかどうかも説明を求められない。原発再稼働では官僚も政治家も電力会社も、誰も原発を継続することに説明責任を持たなかった。

2012-12-26 11:33:07
不滅の恋人 @ImmotalBeloved

週刊ポスト15 カレン・ヴァン・ウォルフレン 一方で官僚らは一部の有力新聞を使って、いまなお原発は必要だという「偽りの現実」を国民に植え付けようとした。そのおかげで、原発が再稼働されたのは事実である。そのとき同時に希望も芽生えた。

2012-12-26 11:33:20
不滅の恋人 @ImmotalBeloved

週刊ポスト16 カレン・ヴァン・ウォルフレン 「原発がなければ大停電が起きて生活に支障が出るぞ」などと国民を脅迫する政治手法を目の当たりにしたことで日本人の政治への信頼は戦後最大レベルで失墜した。説明にエビデンス(証拠)は提示されず、それどころか政府に都合の悪い情報を隠してきた。

2012-12-26 11:33:35
不滅の恋人 @ImmotalBeloved

週刊ポスト17 カレン・ヴァン・ウォルフレン そうした政治に対する怒り、それが続いていく恐怖が、それまでの政治活動に関わることのなかった“普通の日本人”を突き動かすことになった。それが官邸前の大規模な脱原発デモの本質である。

2012-12-26 11:33:48
不滅の恋人 @ImmotalBeloved

週刊ポスト18 ウォルフレン 今回の選挙で、そうした政治的に目覚めた人々の動きが投票結果に結び付かなかったことは残念でならない。それは、大多数の国民がいまだに正しい情報を持っていないからだ。脱原発デモに大メディアは全く関心を示さず、国民に広く認知されたとは言い難かった。

2012-12-26 11:34:02
不滅の恋人 @ImmotalBeloved

週刊ポスト19 ウォルフレン しかし、09年の総選挙で大きな政治変化が可能であることを目の当たりにし、脱原発デモによって「偽りの現実」から脱却しようとする流れも発生した。鍵は若者たちだ。彼らはいまだに政治に関する正しい情報を持たず官僚にとって都合のいい無関心な状態に置かれている。

2012-12-26 11:34:16
不滅の恋人 @ImmotalBeloved

週刊ポスト20 カレン・ヴァン・ウォルフレン 彼らが目覚め、新聞を疑い始めたときに、本当の変化が始まる。「人間も幸福にしない日本というシステム」から脱却すべきであることをすべての日本国民が知るときは、決して遠い将来ではないと信じている。 終

2012-12-26 11:34:28
へわちゃん @hewachan

ジャーナリスト・ウォルフレン氏① 日本の官僚グループは、限られた範囲内で思いいに行動する。省庁や業界といった各管轄の中で、官僚主導の「小国家」がそれぞれ形成される。日本の行政システム全体は、そうした小国家の連合から成り立っている。

2012-12-28 05:18:54
へわちゃん @hewachan

ウォルフレン氏② 日本の官僚制度に関して私がもっとも興味をそそられ、また一番恐ろしいと思うのは、それを誰も支配していないということだ。官僚を如何にコントロールするかは、現在世界に共通する課題だが、たとえば米国では、いかに優秀な官僚グループであろうとも、

2012-12-28 05:19:21
へわちゃん @hewachan

ウォルフレン氏③ 、大統領の任期である4年ごとに顔ぶれが変わる。だが、日本では逆に政権が代わっても、官僚だけが変わらずに管理者の地位に居続ける。また、欧米では官僚の権限は法律で制限されているが、日本ではそもそも法律を考えるのが官僚であり、彼らの暴走を止める手立ては何もない。

2012-12-28 05:19:57
へわちゃん @hewachan

ウォルフレン氏④ 官僚たちはメンツを保つため、あるいは正確な内容が明らかになれば決して国民に支持されないような計画を推し進めようとして、メディアを通じて虚偽の説明をする。しかも日本の新聞の大半は、国民に政治の、そして究極の現実を伝えることが自らの使命だとは考えていない。(終)

2012-12-28 05:21:07
衣笠書林@猫の生活が第一 @syuugoro2

ウォルフレン「なぜこの国には学校嫌いの子供がこれほど多いのか?なぜこの国の大学には、表情が暗く、退屈そうで、なんの理想もないとすら見える学生がこれほど多いのか?。なぜこの国の女性は世界一晩婚なのか?また子供を生まないと決めた女性も多い。なぜか?★これからウォルフレンを呟きます。

2013-01-14 19:38:09
衣笠書林@猫の生活が第一 @syuugoro2

ウォルフレン「顔に貼りついた笑顔や不自然なはしゃぎかたの下に、その素顔を垣間見てしまった外国人には、この国は〝うちひしがれた人々の国〟だとわかる」★ウォルフレンが日本で最もすぐれた政治家と認める小沢一郎は「国民の生活が第一」の政治を目ざしたが、支配集団によって徹底的に潰された。

2013-01-14 19:56:47
衣笠書林@猫の生活が第一 @syuugoro2

ウォルフレン「13歳の女の子の例。生まれつきのクセ毛のせいで〝いじめ〟に遭った。彼女はクセ毛を直そうとあらゆる努力をしたのに、かわいそうに許してもらえなかった」★海外でも『赤毛のアン』の話にギルバートがアンの毛を笑う話が出て来る。しかし手ひどい反撃を受けたのはギルバートだった。

2013-01-14 21:00:54
衣笠書林@猫の生活が第一 @syuugoro2

ウォルフレン「あなたがいま置かれている状況に関していつも聞かされている説明がいかにでたらめであるか・・我々が活用すべき一つの概念を紹介する。(情報操作による)〝偽りのリアリティ〟・・(それが)日本のいたるところで深く根を下ろしている。日本の民主主義はまだ実現していない。」

2013-01-14 21:48:12
衣笠書林@猫の生活が第一 @syuugoro2

いま連続ツィートしているウォルフレンの『人間を幸福にしない日本と言うシステム』は毎日新聞の依頼による執筆。20年前の話だが、今や毎日新聞は小沢潰しの先頭を切っている。今の毎日新聞は鳥越俊太郎や近藤勝重の活躍した頃の毎日新聞ではない。その変質が日本社会の変質を示している。

2013-01-14 21:49:58