- takenoko_BL
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怪談BL参加してぇなぁと思いつつ、平日はなかなかね! それっぽいの書いとくかな。とりあえず、さらっと流してくれ。「一方通行」投下します
2010-08-24 23:23:48手から零れ落ちた灰は地面に落ちる間に消えていく。「愛されたかった」最後にそう言い、消えてしまった。薄れる体にしがみつくと、そこから灰になっていった。愛されたかった?そう、俺はお前を愛した。でも、お前はどうなんだよ。「俺は、愛されていたのか?」気がつけば、掌には何も残っていなかった
2010-08-24 23:24:02「正統BL(仮)」目次: 青い孤独 草の傾斜 午睡 浮かび来る影 夜色 怒りの苦さ うき恋に 愛のほのめき 髪みだれ 目の底に 熟れたる恋の 魔の声 裏町を行く ちりて腐れり #tknk (順番は変えて可)
2010-08-27 01:14:20@takenoko_BL いつも、ひとり。それがあいつの印象だった。ハブられたわけじゃなく、それを好んでいたのだろう。窓際の席で空を見上げる表情が眩しかった。「俺のものになるか?」そう問いかけられて、ぼくは何も答えられず、それきり、すべてが終わった。あれがぼくの……儚い初恋。
2010-08-27 03:12:34僕は必死でアイスクリームが伝う先輩の指の股に舌を這わせた。 「ショートの高山。いやらしい目でお前を見ているぞ」 先輩は目を半月型にし、耳打ちをした。うるさい、はじめから分かっているくせに。
2010-08-27 05:08:37「郁」携帯から聞こえる声。「兄さんって呼べよ、祐」「……双子のくせに」ふと夜の窓に己が映り、彼の身代りにそっと頬をなぞった。
2010-08-27 05:09:45「どうなっちゃうのかな」「何が?」草露で少しだけ濡れた彼の背。見下ろすのは僕じゃなく、街。振り向いてくれるなら、いま振り向いて欲しい。でも、ぼくが見上げているのは彼じゃなくて、空。「俺にはわかんない」「……僕も」空と街の間で、どれだけ過ごしたら始まりがくるんだろう。
2010-08-27 05:46:53昴がふと窓をみると、夜色の中に透明な二人がいた。満月が二人を縁取り、星々が二人の周りを煌めかせていた。「昴、ぼくたち綺麗かな」「ああ、綺麗だよ。晃」やがて満月が沈み、二人はまさに夜色そのものとなった。
2010-08-27 06:10:29@takenoko_BL 「や、だっ」「ならもっと反抗してみろよ」薄い耳朶へ囁くと、郁はのけ反り身を震わせる。震えた口唇が「兄、さ……」と、わなないた。聞こえない聞こえないそんな台詞、俺には聞こえない。
2010-08-27 09:03:21中指をつくむず痒さの正体は、斜め前方の席につく件の彼だった。解ける口元。瞳から溢れるは慈愛の泉か。昨日の告白が蘇り、咄嗟、呼吸のため顔を背けた。「余所見するなよ」授業後、僕の席までやって来た足へ釘を刺す。彼を狂行至らしめた要因を翻す態度だろうに、それすら「可愛い」と形容するのだ。
2010-08-28 20:37:36「お疲れ様です!汗なら僕が...」 蒸せる熱帯夜。命令で俺を急ぎ戻らせ、汗に蒸れた俺の柔かい処を舐めてる。強張る俺の怒張の先端に奴の舌が触れ、腋下に冷たい汗が滲む。指一本さえ勝手に動かす事を禁じられ、快楽地獄の中、身悶える自由も無く...俺を象徴するように、ブリーフが堕とされて。
2010-09-01 14:43:09