2013年1月20日ツイッター漫画語り『きまぐれオレンジ☆ロード』
#mangagatari この一連の作品群は、少女漫画における恋愛モノとも一線を画しています。少女漫画の多くは誤解や意思疎通不足によるスレ違いが物語を引っ張ります。一方、先の作品群はそのようなスレ違いが少なく、存在したとしても、次回への引きにほとんど使われず、心穏やかに読めます。
2013-01-21 00:43:26#mangagatari マクロな視点に立てば、時代時代でラブコメの形は変化しています。その変化はある一つの方向に向かうだけでなく、複数の波が重なっていて、ある波はライトな方向を指し、ある波は原点に還る。そんなことも起きているのかもしれません。
2013-01-21 00:45:32#mangagatari ……という話を途中にはさみたかったのですが、叶いませんでした。「価値観の多様化」と「共通教養の喪失」についても語りたかったのですが、それはまた別の機会に回します。以下は細かいネタを幾つか投下して、締めくくります。
2013-01-21 00:47:40#mangagatari 今回のキーワードの1つに「背伸び」が出てきました。会のさなかでは、喫煙や飲酒などの文脈で引き出されましたが、僕はここに「喫茶店」を加えたいのです。
2013-01-21 00:49:34#mangagatari 今でこそ、ドトールやスタバのようなカフェがいたるところにできました。でも、それらは「背伸び」の装置ではありません。談笑する空間、何かをする空間として描かれるだけです。かつての喫茶店は「背伸び」の装置でした(もしくは、であるように描かれました)。
2013-01-21 00:52:34#mangagatari 男の子が女の子を喫茶店に誘いデートする。無理してコーヒーを飲んでみる。喫茶店は、少年少女が大人になるための通過儀礼的な場所の1つでした。昨今の漫画において「背伸び」は全く違う方法で描かれていますね(この方法についてはまた別の機会に)。
2013-01-21 00:55:56#mangagatari 80年代において、「大人になる」=「自分の責任範囲でやれることが増える」という(割と単純な)価値観があったように思います。であるならば、「大人のやっていることを経験する」=「大人への階段を登る」ことにつながります。
2013-01-21 00:57:56#mangagatari 近頃は、大人のやれる範囲と子供のやれる範囲の境界が薄くなり、フラット化しています。そんな時代要請が、「背伸び」の描き方を変えているのかもしれません。『きまぐれオレンジ☆ロード』における「背伸び」描写に、そんな時代の移り変わりも感じたのでした。
2013-01-21 01:00:53#mangagatari やや脇道にそれますが、喫茶店とマスターの髭面の相性の良さはなんでしょうね。ステレオタイプとはいえ、あのabcbのマスターが妙にしっくりきました。あと、喫茶店という舞台から、あだち充さんの作品も連想したのでした。
2013-01-21 01:02:55#mangagatari 1巻だったと思うのですが、ビデオデッキに「わざわざ」「VHS」と書いて、それが「βではない」ことを誇示しているのも面白く見ていました。これはアシスタントの方の仕事だったのでしょうが、そこを強調したくなる時代だったのでしょうね。
2013-01-21 01:05:37#mangagatari ハワイへの無邪気な憧れにも時代を感じました。固定相場制から変動相場制になって円高になり、海外旅行が庶民の手の届くものとなり、バブル期の「贅沢するなら海外、海外に行くなら常夏のハワイ」。ああ、まさに疑いようのない無邪気な価値観。
2013-01-21 01:09:36#mangagatari そんなハワイへの無邪気な憧れに、「そうそう! こんな時代もあったね」と懐かしくなったのでした。日本人全体が「背伸び」を求める時代でした。
2013-01-21 01:11:15#mangagatari 最後はファミコンネタ。89年に『ファミコンジャンプ』というゲームがありました。ジャンプ黄金期のキャラクターたちが贅沢に登場する夢の様な作品でした。そこに、まどかとひかるのヒロイン2人が登場していたのです。恭介を差し置いてです(笑)。
2013-01-21 01:13:57#mangagatari 当時の僕は「ジャンプ」を読んでおらず、『ファミコンジャンプ』で抜作先生なんかを知った口です。ふと夕方に検索してみたら、まどかとひかるも登場していたのでした。当時の僕は、すでに彼女らに会っていたのですね。まさか24年の時を経て再会するとは。
2013-01-21 01:18:04#mangagatari ウルトラジャンプ連載 イチオ シ!「皇国の守護者」全5巻 原作小説:佐藤大輔 漫画:伊藤悠 架空の地での戦争を描く 原作8巻のイラストはあの平野耕太氏による http://t.co/LTJ0CO5S
2013-01-21 06:39:07#mangagatari ヤングキングアワーズ連載 ニオシ!「ピルグリム・イェーガー」全6巻 原作:冲方丁 漫画:伊藤真美 16世紀イタリアを舞台にした歴史伝奇トンデモ物 伊藤真美は無貌伝などでもイラストを担当 http://t.co/RvpzfUvT
2013-01-21 06:39:50#mangagatari ビッグコミックオリジナル連載 「PLUTO」全8巻 原作:手塚治虫 漫画:浦沢直樹 言わずもがな名作、非常に面白い。が語る部分はそう多くないとも思う。 http://t.co/YhUEhTbR
2013-01-21 06:40:29#mangagatari サンデー連載「機動警察パトレイバー」全22巻 原作:ヘッドギア 漫画:ゆうきまさみ 漫画「だけ」で語りつくせるものでは無いのが少々ネック。但しマンガ語りにおいてロボット物をやってないのでアリか。 http://t.co/OSE7Hewy
2013-01-21 06:41:05#mangagatari サンデー連載「スプリガン」全11巻 原作:たかしげ宙(連載中:「死がふたりを分かつまで」) 作画:皆川亮二(他の代表作「ARMS」「ADAMAS」) 個人的にはゴールデンコンビの作品。世界の謎や不思議に挑む御神苗優(主人公)の話。
2013-01-21 06:41:34#mangagatari 昨夜の『きまぐれオレンジ☆ロード』をお題としたログをまとめる作業は、今夜行います。21時台に仕上げる予定です。それとは別に、昨夜の反省会?会議?を踏まえて考えたことを、夜遅くにつぶやくかもしれません。あ、でも、睡魔が強大だったら取りやめます。
2013-01-21 12:42:30