ゲームミュージックコンポーザー岡村静良氏による開発秘話(の転載)

アーケード「魔魅伝説」「P-47」「天聖龍」、メガドライブ「ビューポイント」などなどのゲームのサウンドに関わっておられる、作曲家・岡村静良氏。氏は元NMKの方で、現在はゲームのみならず多方面で積極的に活動をされているようです。 なるお氏( @syntaxerrors72 )が、mixiのNMKのコミュニティにおいて岡村氏にいろいろ質問し、その回答がコミュニティ内で公開回答という形で掲載されていたのを、なるお氏が岡村氏に許可を取ってツイッターに転載しました。
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なるお @syntaxerrors72

「この4つはその後数々入れ替わった機材の中、今も手元に残っています。ほとんど使うことはありませんが。」

2013-01-22 22:39:59
なるお @syntaxerrors72

「DDD-1はCLAPSがヤバかったので、別売のサンプリングボードを使ってBOSS DR-110のHANDCLAPを入れました。で、P-47と天聖龍のリズムはDDD-1とDR-110です。」

2013-01-22 22:40:08
なるお @syntaxerrors72

「当初はシステムのサウンドドライバがこなれていなかったので、P-47ではBGM用にADPCM4音のうち1音しか使えませんでした。STGでは効果音が大量に再生されるので追いつかなかったのです。」

2013-01-22 22:40:34
なるお @syntaxerrors72

「そのためBD(KICK)はYM2151(OPM/FM音源)8音のうち1音を専用で使っていました。」

2013-01-22 22:40:43
なるお @syntaxerrors72

「HH(HIHAT)はありません。CYMBALはギミック程度に使っています。ドラム演奏知識の無かった当時だから割り切れた大胆な省略でした。今なら音程楽器パートの1音削ってHHに使ってたと思います。」

2013-01-22 22:40:52
なるお @syntaxerrors72

「天聖龍の時は不憫に思ってくれたのか、「HH無しの音楽なんぞけしからん!!」と憤慨したのかはもう忘れましたが、プログラマーのKさんがドライバを改良して、ADPCMを複数音同時再生できるようにしてくれました。なのでこちらはHHがあります。BDもサンプリングです。」

2013-01-22 22:41:03
なるお @syntaxerrors72

「天聖龍のタイトルバックに出てくる、印象的なガムランの音はDDD-1の別売PCMカードの音色です。」

2013-01-22 22:41:12
なるお @syntaxerrors72

「DDD-1のPCMカードはロックドラム系以外にもエスニック系が充実していて、タブラ(インドの太鼓)なんかもありました。タブラの音色はその後VIEWPOINTのエンディングで使用しました。」

2013-01-22 22:41:21
なるお @syntaxerrors72

「当時からエスニックな楽器や音楽に興味がありました。その頃は、エスニック(ワールドミュージック)とポップの融合に思いを馳せていました。細野晴臣さんや久保田麻琴さんは憧れの存在でした。サンプリングの話、続く、、、」

2013-01-22 22:41:31
なるお @syntaxerrors72

……と、当時の岡村静良さんご本人の証言はここで止まっていたような、自分が見逃していただけのような。でもこのお話の続きは、またお話してくださるとご本人がおっしゃっていました。

2013-01-22 22:43:44

番外

なるお @syntaxerrors72

最後に、ぼくが大好きな、P47-AREA2 BGMのコード(作曲者本人による)を。

2013-01-22 22:47:00
なるお @syntaxerrors72

Gm7/9, Fmaj7/9, Ebmaj7/9, Fmaj7/9, Gm7/9, Fmaj7/9, Ebmaj7/9, D7/9, (続く)

2013-01-22 22:47:19
なるお @syntaxerrors72

(続き) Gm7/9, Gm7onC C7, Fmaj7/9, Dm7/9 Dm7, Gm7/9, Gm7onC C7, Fmaj7/9, Gm7/9 Am7, Bbmmaj7 C7, BbonC.

2013-01-22 22:48:38
なるお @syntaxerrors72

以上です。連続ツイート失礼しました。岡村静良(@sizokmr)さん、ご協力ありがとうございました!

2013-01-22 22:49:32