茂木先生ガイドシリーズ!第1回:茂木健一郎先生のフランス・パリ、ルーブル美術館ガイド
今度の日曜さ、いっしょに、ホビット見に行かない。いちばんいい馬車用意するからさあ。 http://t.co/NVWIfOzU
2013-01-29 11:31:42るに(1)ルーブル美術館には、数限りなくきている。昨日も、今日の撮影のロケハンで、ぐるっと対象作品を中心に回った、ところで、ルーブルというと、ダヴィンチの「モナリザ」が有名だが、他にもフェルメールや、レンブラント、彫像ではミロのビーナスやサモトラケのニケがある。
2013-01-29 11:44:08るに(2)ここで挙げたら数え切れないくらい、ルーブル美術館には秘宝があるのだが、実は、私には、一つの弱点があった。ルーブルの絵画の「本体」とでもいうべき、一群の絵画が、いまひとつわからないというか、苦手だったのである。だから、これらの絵画を通る時には、早めにスルーしていた。
2013-01-29 11:45:27るに(3)一方、オルセー美術館の方は、モネやルノアールやマネやミロやゴッホやゴーギャンやルソーの絵が、どれも好きで、至福な時間を過ごせる、という印象があった。絵画史的に言えば、正統の「サロン」系じゃなくて、そこから「落選」した作品の系列の方によりシンパシーを感じるということかも。
2013-01-29 11:48:02るに(4)ところが、昨日、ルーブル美術館をスタッフたちと歩きながら、(フラッシュをたかなければ撮影は自由なので)iPhoneでごく普通の絵(つまり、今までスルーしてきた絵)を撮って、それにちょっとお茶目なキャプションをつけてツイートしていたら、どんどん絵がよく見えてきた。
2013-01-29 11:49:13るに(5)なんというか、人間が描かれているのである。神話の主人公や、特別な人ではなく、私たちと同じような、愚かで、欲深くて、揺れ動き、時に倒れ、失敗し、それでもなんとか生きている、そんな等身大の人間の肉体や、息吹が見えてきたときに、はっと何かが覚醒した。
2013-01-29 11:50:22るに(6)そこには、生身の人間が描かれている! そんな風に、見直すと、今までスルーしてきた、ルーブルの、さほど有名ではない絵画たちが、突然輝き始めた。そこには、いつも「自分」があってなかなか一筋縄ではいかない、愛すべき現代のフランス人につながる古の人間たちがいる!
2013-01-29 11:51:31るに(7)芸術作品というのは、見えるときには見えるものだから、辛抱強く向き合っていかなくてはならないのだと思う。似たようなことは、イギリスのある時期の音楽にもあって、ある人に、ドイツ音楽と違って、その人の住居や、家具や、くつろぎの様子が見えるんだと言われたときはっと目覚めた。
2013-01-29 11:53:02るに(8)そのように気づいてみると、ルーブルの中を歩くと、私たちと同じような、等身大の人間たちがそこに芸術として定着されていることがわかります。昨日から今日にかけて、私が配信した20〜30?の絵画、彫刻作品を、どうぞ、キャプションとともにお楽しみいただけますように!
2013-01-29 11:54:18るに(9)ルーブルのあとは、大好きなおそばやさん、「円」(YEN)に行って、そこでも撮影。おいしい鴨せいろを食べた。もともと辻仁成さん(@TsujiHitonari)に教えていただいたんだよね、ありがとう! スタッフたちと、楽しく話しているうちに、いい一日だったなと 思えたよ!
2013-01-29 11:56:32