ソーシャルグラフをもとにした次世代サーチエンジン「Topsy」。これの何が画期的なのかこれから少し解説してみようと思う。 http://topsy.com
2010-08-26 13:20:40現在ウェブ上の新しいコンテンツは、SNSやブログ、ツイッターなどいわゆる「ソーシャルウェブ」上でユーザーによってたくさん作られているのだが、既存のサーチエンジンはそういった人々の英知や情報を捕捉できておらず、もはやウェブ上の全ての情報を網羅しているとは言えなくなってきている。
2010-08-26 13:21:01例えば、Twitterで人々が貼ったリンクはbit.lyなどのようなURL短縮サービスにより短くされているが、その際「nofollow」というタグが付加され、サーチエンジンにまったく引っかからないようになっている。
2010-08-26 13:21:22そうしないと短縮されたURLがスパムと認識され、Googleなどのサーチエンジンの検索結果に支障をきたすことになるからなのだが、その結果人々がTwitter上で重要だと思って参照したリンクは、本来はとても重要な情報であるにもかかわらず、Googleに無視されているのだ。
2010-08-26 13:21:39Googleはウェブ上の全ての情報を網羅し(crawling)、整理し(indexing)、最適な順番に検索結果を表示する(ranking)からこそ支持されているのだが、Googleが網羅できない情報がたくさんあり、その中に重要な情報が詰まっている、となるとその神話が崩壊する。
2010-08-26 13:22:07ウェブの検索の歴史はまずAltavistaによるウェブの全文検索から始まった(Search 1.0)。次にGoogleがウェブページのリンクを「ウェブサイト制作者による情報のレコメンデーション」ととらえ、Yahoo!を起点にPageRankを作った(Search 2.0)。
2010-08-26 13:22:37そして今、Topsyのような新しいサーチエンジンが、人々が行うツイートの中で引用されている情報(ソーシャルリンク)をレコメンデーションととらえて、Twitterを起点にソーシャルサーチを作りつつあるのだ(Search 3.0)。
2010-08-26 13:22:56その意味で、TopsyはGoogleのPageRankを超える次世代サーチエンジンである、という表現をしても過言ではないと思った次第です。以上、Topsyについての解説でした。 http://topsy.com
2010-08-26 13:23:06Topsyはまだスタートアップのベンチャーであり、検索技術分野のエキスパートたちが試行錯誤のなかで作り上げていっているものなので、現時点で完成度を求めてはいけません。完成度の低い中でどれだけ未来の可能性を想像できるかが目利きの醍醐味というもの。 http://topsy.com
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