2013年2月2日

マリにおける「フランスの快進撃」を佐藤章氏が解説する

マリにおけるフランスの軍事行動は、その是非とはまた別に、今現在は予想を上回る形で作戦が進んでいるようです。その状況と背景をアフリカの専門家が語ったツイートです ■ツイート者のプロフィール転載 佐藤章 @AKR__310 研究機関勤務。専門はアフリカ地域研究。とくに現代政治、政治史、紛争研究。研究対象はコートジボワール>フランス語圏アフリカ>サハラ以南アフリカ>グローバリゼーション。1968年宮城県岩沼市生まれ、仙台市育ち。四郎丸小〜袋原中〜仙台一高。博士(社会学)。 続きを読む
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佐藤章 @AKR__310

マリ情勢への対応が一段落してきました。久しぶりに懸案の原稿に手をつけられた。1時間ほどだったけど安心した。

2013-01-29 21:40:15
佐藤章 @AKR__310

現在発売中の『週刊エコノミスト』(2月5日号)に、マリ北部情勢に関する談話記事を載せていただきました。掲載ページは16〜17ページの1ページ半ほどです。

2013-01-29 21:45:09
佐藤章 @AKR__310

マリ北部では、最初に蜂起しながら追い出されていた勢力が再登場したり、北部支配勢力が分裂したりと展開がめまぐるしい。この動きを通して結果的にどのような勢力が前面にでてくるかが、今後の対話枠組みとマリのあり方を大きく方向付けることになる。「紛争後」が始まっているともいえる。

2013-01-29 21:54:06
佐藤章 @AKR__310

イスラーム主義勢力側があっさり退いている模様で、今日、フランス軍はマリ最北の拠点都市キダルまで到達したらしい。昨年1月から続いたマリ北部危機は転機を迎えつつあるのだろうか。展開の急激さにちょっと頭がついていかない感じもする。

2013-01-30 23:48:32
佐藤章 @AKR__310

そんなことを思いながら、今日は昨年4月ぐらいの外電記事を改めて見直したりしていた。最初に蜂起したトゥアレグ勢力MNLAがトンブクトゥやガオに残った欧米人の国外脱出を助けていたとか、トゥアレグのイスラーム主義勢力アンサール・ディーンが当時から交渉を排除していなかったとかを再発見。

2013-01-30 23:52:22
佐藤章 @AKR__310

ただイスラーム勢力側について言えば、この度マリ北部の拠点都市から追われたことが果たしてどの程度の「打撃」となるものなのか。元々サハラ・サヘル地帯を遊動しながら活動してきていたわけで、今回も一挙に掃討されるには至らないだろうから、蜂起前の状態に戻っただけという見方もできるか。

2013-01-31 00:04:07
佐藤章 @AKR__310

日経ビジネスオンラインに、マリ情勢に関する談話記事を載せていただきました。http://t.co/HHnYLhyk すべてのページを閲覧するには会員登録(無料)が必要だそうですので、どうぞご注意ください。

2013-01-31 12:19:19
佐藤章 @AKR__310

前ツイの記事の取材はおとといで、私は仏軍・マリ国軍の軍事行動について「北部の3都市をさしあたり奪還するだけならば1週間程度で実現できそう」と話しているのだが、仏軍はすでに昨日に最北の拠点都市キダルまで到達している。北進のスピードは想像以上であった。

2013-01-31 12:27:07
佐藤章 @AKR__310

近年のフランスの対アフリカ政策は「干渉しないが、無関心でもない」だとよく言われる。冷戦期のような癒着はやめにしたいのだが、アフリカ諸国は重要な外交バートナーなので、ことあらば関与せずにはいられない。このどっちつかずの感じは軍事介入に顕著に表れる。

2013-02-01 23:00:15
佐藤章 @AKR__310

フランスはアフリカの事情をよく知っており、速応能力もあるので、短期の軍事行動で局面を変えられそうだとみるや介入するように見える。その一方で、介入時に出口まで深く読み切っている様子はない。リビア介入は短期だったが、コートジボワール介入では結局6年あまりも深く関与することになった。

2013-02-01 23:00:24
佐藤章 @AKR__310

マリへの対応でフランスは、もともとは介入意欲はさほどなく外交的解決を模索してきていたのに、北部勢力が攻勢にでるやマリ政府の要請に応じて介入に踏み切った。当初は空軍のみの南進阻止策から、攻勢と見て陸上部隊も送る北部奪還作戦へと発展し、その目標を達しつつある。

2013-02-01 23:00:42
佐藤章 @AKR__310

フランスは、当初意図していなかったマリへの軍事介入を実施することとなり、さらに当座の北部奪還も実現することになったのだが、このあまりにも早すぎる展開に、国連安保理が想定していたアフリカ諸国軍による支援体制が追いついていない。結局フランスはしばらくマリに駐留することになろうか。

2013-02-01 23:08:28
佐藤章 @AKR__310

フランスのこのような対応は「あとさきを考えてない介入」と言われうる側面を持つことは否めない。ただ同時に、誰得かはさておき、戦況を大きく変える軍事行動を自国単独のリスクをとって行うところに、21世紀のアフリカにおける一プレイヤーとしてのフランスの独自性がある。

2013-02-01 23:26:36
佐藤章 @AKR__310

ただ、フランスはこの十数年来、対アフリカ政策において独自の国益判断に基づく単独行動を行う一方、紛争解決や平和構築では、国連などを巻き込んだ多国間主義を志向する傾向を強めている。明日のオランド大統領のマリ訪問も、多国間での支援体制作りを呼びかけるのがひとつの狙いではなかろうか。

2013-02-01 23:33:59
佐藤章 @AKR__310

オックスフォード英英辞典OALDによれば、英語の語彙としての「トンブクトゥTimbuktu」とは「とても遠いところにある場所a place that is very far away」を指す名詞だそうです。本来はマリの地名であることが、語源解説に記されています。

2013-02-01 23:40:31
佐藤章 @AKR__310

トンブクトゥが地名から転じて、英語の語彙として独自の意味を持っていることを知るとさ、"Talking Timbuktu"っていうこのアルバムのタイトルに込められた意味が、なんだか入り組んだ感じになって面白いなあ。http://t.co/Qsy8ptMB

2013-02-01 23:54:42
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