「テング・ザ・フェアリー」 ――『ニンジャスレイヤー』二次創作小説

話題沸騰のサイバーパンクニンジャ活劇『ニンジャスレイヤー』(@NJSLYR )の二次創作小説です。 書籍版『ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上』3巻の発売と、狂気と殺戮と天狗とヤクザの名エピソード「アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ」の収録を記念した、狂気と学園と天狗とヤクザのライトノベル風パロディとなっております。
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うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

●予告● こんや 12じ てんぐが くる。

2013-01-30 23:06:13
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

1月31日になりました!やっほーい!今日は天狗の1010101010100101010010010101ちょ010101010100101な0010101101010101磁気00101101011001ホー、ヨー、ヘー、フム001010101

2013-01-31 00:00:14
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

●天狗●アトモスフィア●新鮮な●

2013-01-31 00:01:58
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

0010100101001011れは急激に覚醒した。がくんと体が揺れ、鞄を取り落としそうになる……鞄?慌てて肘のあたりまで取っ手のずり落ちた鞄を受け止める。目を瞬かせるおれの顔に、さわやかな五月の風……五月?爽やかな風? 1

2013-01-31 00:06:13
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

おかしい……なにかがおかしい……おれは頭を振る。周囲を歩く、同じ制服を着た生徒たちが、怪訝そうにおれを見る。おれは呆然と立ち尽くし……生徒?同じ制服?どういうことだ?自慢じゃないが、おれの家には学校に通うような金はなかったはずだ。 2

2013-01-31 00:09:40
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

だからティーンエ……十代のうちから、ネオサ……どこだっけ?とにかく、汚い路地裏を駆けずり回って、ケンカに明け暮れ、クランを作り、マッポを翻弄し、ヤクを売り、事務所に出入りし……ああ、思い出せない。記憶がごちゃごちゃになっている。おれは……おれは、誰だ?……その時! 3

2013-01-31 00:13:05
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

「テング・ザ・フェアリー」

2013-01-31 00:16:00
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

「よっ!」誰かがおれの背中を叩く!反射的に身構えるおれ。甘いコロンの香りがして、金髪の男がおれに微笑みかける。「ぼーっとしてんじゃねえぞヤマヒロ」「ヤマ……ヒロ?」「どうしたのぉ、ヤマヒロくぅん」金髪男の隣では、分厚いメガネをかけたネクラな雰囲気の男が立っている。 4

2013-01-31 00:19:36
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

「ん……?」おれはこいつらに、言いようのない親近感を覚える。おれは、こいつらを……知っている!「おい、急がねえと遅刻だぞ」金髪男が言う。「そうだよぉ。また先生に怒られちゃうよぉ」とネクラ男。なよなよしてて変なやつだが、不快感はない。こいつらは……おれを知っている? 5

2013-01-31 00:22:06
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

二人が歩き出し、つられておれも歩き出す。「ヤマヒロくん、風邪でもひいたのぉ?」ネクラ男の分厚いメガネにおれの顔が映る。……若い。はるか昔、まだチンピラのサンシタだった頃のおれ……では、これが今のおれか?「バッカ、ヨモギ、こいつが風邪なんかひくかよ」金髪男が笑った。 6

2013-01-31 00:25:16
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

「そうだねぇ、ヤマヒロくんは僕らと違って頭いいもんねぇ」ネクラ男……ヨモギが言った。「ていうか成績万年上位のシューサイだもんな」金髪男が言い、コロンの匂いを振りまく。おれはこいつの服装を見て驚愕した。こいつ、制服のシャツをヘソまで開けてやがる! 7

2013-01-31 00:28:19
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

おれが金髪男の服装に驚いている間に、おれ達は校門に差し掛かる。制服の群れが吸い込まれるそこへ、おれ達が差し掛かった時……「オイ、フェイタル!」校門のところに立っていた、ショートカットの女教師が怒声を張り上げた!「お前、前閉めろと言ってるだろう!」「やっべ、ヘイズ先生だ」 8

2013-01-31 00:31:06
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

ショートカットの女教師……ヘイズ先生はくわえていたタバコを吹き飛ばし、金髪男……ではこいつがフェイタルか?……彼の胸ぐらを掴む。「コロンもつけ過ぎじゃないか。あれは高かったんだぞ。大事に使え」「へいへい」フェイタルはニヤニヤ答える。「痴話喧嘩だねぇ……」ヨモギが笑う。 9

2013-01-31 00:34:06
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

「痴話喧嘩……?」「そうだよぉ、いいよねぇ、教師と生徒の禁断の恋!」ヨモギが途端に遠くを見始める。「僕も早く、レイコさんと……ムフフ!」「レイコ……?」ヨモギの視線の先を追うと、でっかい灰色の校舎の三階の窓に、美しい黒髪の女が。ヨモギの視線に気づき、ぷいっと姿を消した。 10

2013-01-31 00:37:17
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

「ああ、レイコさん、素敵だ……」ヨモギは涎をたらさんばかりの声。それに被さるように……キーンコーン、カーンコーン!ベルが鳴り響く。生徒達が足を速める。「お前ら、急げよ」ヘイズ先生が叫ぶ。拘束を解かれたフェイタルが駆けてくる。「急ぐぜ、ヨモギ、ヤマヒロ」「う、うん」 11

2013-01-31 00:40:19
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

おれ達は校舎に駆け込む。だがおれの違和感は消えない。おれは学生なのか?……どうもそうらしい。ここはどこだ?……おれの通う学校。しかし、おれは違和感を覚えている。どうにも馴染めない。爽やかな風などなく、湿って猥雑な都市のアトモスフィアが、おれのニュー……脳裏に残っている。 12

2013-01-31 00:43:06
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

キーンコーン、カーンコーン。六度目のベルが鳴り、「ここまでだな」マスクで顔を覆った美形の教師が教科書を閉じる。生徒の何人かが、その仕草にほうっとため息をつく。ぞろぞろと席を立つ生徒の何人かが、「タコ先生」「タコ先生」と教師の周りに群がる。「わからないこと教えてください」 14

2013-01-31 00:46:13
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

発情した女どもに囲まれて、まんざらでもない表情の美形教師……タコ先生。「アイツ、モテてんな」甘いコロンの香りとともに、フェイタルがおれの背後に立った。「そういうフェイタルくんだって」これはヨモギ。「この匂い、ヘイズ先生と同じだよぉ」こいつらとおれは友人のようだ。 15

2013-01-31 00:49:03
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

「あいつがくれるって言ってきかねえから」「あいつ呼ばわり!いいねぇ」「お前も早くレイコに告白しろよ」「ででもレイコさんはけけ汚れない文学少女で……」「強引に押し倒しちまえばいいんだよ。俺だってあいつを落とした時は……」小突き合う二人、その会話を聞くともなしに聞いているおれ。 16

2013-01-31 00:52:12
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

「そういえばよ」フェイタルが、不意におれに言った。「ヤマヒロ、お前、あの娘どうした?」「……あの娘?」「そういえばお昼だからねぇ」ヨモギが分厚いメガネをキラリ、光らせる。「いつもなら、お昼になったら飛び込んでくるもんねぇ」「いつも……?」おれが呟いた……その時! 17

2013-01-31 00:55:07
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

ガシャーン!突然教室の窓ガラスが砕け、小柄な影が飛び込んできた!影はロープを手放し、教室の床に転がる!「すっぞすっぞおらー!」舌っ足らずな声がヤクザスラングを叫び……ヤクザスラング?その響きがおれの脳内に電撃パルスのように閃き、遠い過去を……どこか違う場所を思い出させ……。 18

2013-01-31 00:58:36
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

「私を呼んだか!」小柄な影が立ち上がり、おれを見て叫んだ。「おっ」フェイタルがニヤニヤ声で言った。「きましたねぇ」ヨモギもニヤニヤ声。周りを見回すと、他の生徒達もこの珍事をニヤニヤ笑いながら遠巻きにしている。おれは混乱しながら、小柄な影……その少女を見て……「なっ!」 19

2013-01-31 01:00:56
うさぎ小天狗 @USAGI_koTENGU

そいつは奇妙な格好をしていた。髪型はツインテール、左右にひっつめられて、広い額が丸出しだ……これは普通。顔は、まあ……カワイイ方……これも普通。赤いリボンも薄茶のブレザーも、他の女生徒と同じ……これもおかしいところはなく……胸は、ちっこいな。だが、その股間が……。 20

2013-01-31 01:04:12
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