初恋＠スザル ル

やなぎ😕😕😕 @yanagi_itsuka

@satori_hdk_fmkg (26)ぱちぱちと瞬きを繰り返すルルーシュの眼前に、スザクの顔が迫る。そこまできてようやく理解した。つまりスザクは初めからルルーシュの気持ちなんて分かった上で、回りくどい聞き方をしていたというわけだ。「…スザク！！」

サトリ💚💜🌻 @satori_hdk_fmkg

@yanagi_itsuka （27）「おっと…、君、本当にガサツになったね」思わず振り上げた手は難なく止められた。「傷が残っているふりをしていた奴に言われたくない！」「だって君に気にかけて欲しかったから」スザクの笑みが今は無性に腹立たしい。でも、やっぱり嫌いにはなれない。

やなぎ😕😕😕 @yanagi_itsuka

@satori_hdk_fmkg (28)「この…ッ、馬鹿スザク！」勢いに任せて手を伸ばすと、彼の手首をぎりぎりと掴みあげてみる。だがルルーシュの手が痛むばかりで彼はあっけらかんとした様子でルルーシュの様子を観察しているのだ。ムッとした勢いで、彼の襟首を掴み引き寄せる。

サトリ💚💜🌻 @satori_hdk_fmkg

@yanagi_itsuka (29)迷ったのは一瞬だ。さらにスザクを引き寄せ、ルルーシュは自分の唇を押し付けた。緑の瞳が丸くなったのがわかって、キスをしたまま思わず口角を上げる。色気も雰囲気もないファーストキスだ。味なんてもちろんわからない。「ん…っ」スザクの手が背中に回る。

やなぎ😕😕😕 @yanagi_itsuka

@satori_hdk_fmkg (30)紆余曲折あったが、ようやく想いが通じた――筈である。唇を離し、これがファーストキスだと自覚した途端羞恥で消えたくなった。俯くしか出来ないルルーシュに向かい彼は繰り返す。「ねぇ。ファーストキス…いや、初恋が叶った感想、聞いていい？」END.