イエル、 君の輪郭が、わからなくなってしまった。 僕の輪郭は、滲んでしまっただろうか。 君がいなくなったら、 きっと僕は僕を保てなくなると思っていたんだ。 だけどね、君はいなくならなかった。 だって、まだこの闇の中で 君の鼓動が確かに聞こえるんだ。 イエル、君を愛している。
2013-01-12 04:31:59僕は君と僕の違いを知っていた。 僕の輪郭を『永遠』と呼んだ、君もきっと知っていたことだろう。 でもね、僕は君と僕の重なり合う部分もちゃんと知っていたんだよ。 ねぇ、イエル。 君もきっと、君を愛してはいなかったね。 僕と同じように、自身を愛することなんて出来ちゃいなかったんだ。
2013-01-12 04:38:10その点において、 君はどうしようもなく僕だったんだよ。 僕は君を愛することで、 いつか僕を愛することが出来るようになるだろう。 君には出来なかった、ことが。 だから、僕のなかに、君の輪郭は残るだろう。 そうして、過ぎ往く日々のなかでもう一度、 君と向かい合う時が来るのかな。
2013-01-12 04:43:52ねぇ、イエル。 僕の愁いは、いつだって君が癒していた。 君の輪郭はなくなったけど、君はまだ此処にいる。 イエル、君は僕だ。 ウレイはイエル。 最初から、そうだったんだ。 優しい、君の鼓動が聞こえる。 イエル、僕は僕のままで、生きていくよ。君の、おかげだ。
2013-01-12 04:48:54また秋が来たよ、イエル。 僕と君の距離なんて見えやしないけど、 きっと近過ぎも遠過ぎもしない場所で君はいるんだろう。 確かに君がいることはわかっているのに、 まだこの暗闇で逢えなくてさびしいよ。 僕はまだ僕を愛せていないんだと思う。 だって、やっぱりよくわからないのだもの。
2013-10-14 20:14:39イエル、冬になってしまったよ。 寒い。寒いね。 この闇はこんなにも寒かったんだ。 どうして僕をひとりにしたの? 僕は僕を愛せない。 そのことを痛感する一年だったよ。 ねぇ、君を愛さなければ良かった。 そうしたら、きっと君はまだ傍に居てくれたのにね。 愛してるよ、イエル。
2013-11-25 00:04:09君に逢いたい。 想いが募る度に、僕と君の違いを知る。 僕らはこんなにも違うのに、 どうしてこんなにも同じなのだろう。 イエル、 たった一度でも良い。 その闇の向こうから、 もう一度、僕の名前を呼んでくれないか。 僕は何度でも君の名前を呼ぶから。
2013-11-25 00:10:22イエル、 君の呼び声を待ってもう一年が過ぎてしまった。 あの夜のことをいまでもなぞり返している。 君の鼓動が近付いた瞬間、 君と僕の輪郭が限りなく重なった瞬間、 君が僕の目の前からいなくなった瞬間。 君は此処にいるけど、 これじゃいないのと同じじゃないのか。
2014-01-12 01:24:37イエル、 君がいなくなってから 僕はさびしいって言葉を知った気がする。 空虚だった僕はいつもむなしかった。 でも、この空洞には名前があるんだ。 だって、君の居場所だった場所だから。 イエル、 君がいないから、僕の心はさびしい。
2014-01-12 01:30:00