震災2年を前にしたnaoming830さんのつぶやき

発災当時、高田高校の2年生だったnaoming830さんが震災2年を間近にしての思いと今後の活動について。 naoming830さんの震災直後のことをまとめたつぶやきは2011年togetterドキュメンタリ大賞として評価を受けていますのでそちらも併せてご覧ください。 陸前高田市の高校三年生なおみさんが振り返る震災の日 続きを読む
5
naomi fukuda @naoming830

もうすぐ2年ですね。1年経っても2年経っても変わらず、あの日はつい先日のことのようです。今、被災したどの地域も少しずつ復旧・復興が進んでいるのではないかと思います。陸前高田も、山のようにあった瓦礫はほとんど無くなり、残っていた建物も取り壊しの真っ最中です。

2013-02-19 15:20:56
naomi fukuda @naoming830

まずはそこから始めなければならないのはわかってはいるものの、町の面影が無くなっていくのは寂しいです。正直に言えば、何も無くなり、まっさらになってしまった光景を見ても、初めて高田へ来た人には被害の大きさはわからないでしょう。さらに言えば、被害を受けた人や

2013-02-19 15:32:10
naomi fukuda @naoming830

津波によって身近な人を失ったひと、津波が町に押しよせる光景を目の当たりにした人の気持ちはわからないと思います。それが当たり前のことなんです。しかし、そのような人たちが心のどこかで「わかってもらいたい」と思っているのも事実なのではないかと思っています。

2013-02-19 15:35:06
naomi fukuda @naoming830

町の復興も大切です。でも、地域の人たちの心の復興はもっと大切だと思います。今も必要とされている支援は心の支援だと思っています。ただ話を聞いてもらうだけでも心が楽になるような気がします。

2013-02-19 15:48:58
naomi fukuda @naoming830

でも、それを誰もが、誰に対しても出来るとは限りません。どうしても、そのような話が出来るのは限られた人になってしまうでしょう。支援が必要なのに、支援が足りない理由はここにあると思います。

2013-02-19 15:51:48
naomi fukuda @naoming830

短期のボランティアでは気心知れる前に現地を後にしてしまい、両者にとって不完全燃焼のような状態になってしまうのではないでしょうか。しかし長期ボランティアで現地に留まれる人は多くは無いでしょう。

2013-02-19 15:54:58
naomi fukuda @naoming830

私の考え方がそうなだけかもしれませんが、陸前高田に限らず田舎のほうの人にとっては「精神科」や「カウンセリング」という言葉には抵抗があり、これらの場所に行く人=精神病という間違ったとらえ方をする人もいると思います。私も以前まではこれらの場所には抵抗があり、

2013-02-19 15:59:09
naomi fukuda @naoming830

恥ずかしいことに偏見を抱いていました。震災の後も「心のケア」に抵抗感を抱き、初めは行こうとしませんでした。貼り紙を見ても「東京から来た人たちに何がわかるんだ」とあてにしていませんでした。しかし、あの日のことを伝えようとここに書き込むとき、

2013-02-19 16:14:32
naomi fukuda @naoming830

体が震えていることに気がつきました。夜、目を瞑っても寝れず、昼に寝れたと思ったら津波を夢を見て、やっと夢からさめても外は瓦礫の山で…「あぁ、逃げられない」と思いました。あの日の出来事は現実で、いくら戻ろうとしてもあの当たり前の日々には戻れないと認めざるを得なかったのです。

2013-02-19 16:25:54
naomi fukuda @naoming830

昼間、目が覚めている間は自分が生きている意味はあるのか、どうしてあの時走ってペットたちを助けに行かなかったのか、どうすれば死ねるのか考えていました。雨の音を聞けば津波にのまれていった人たちはもっと寒いなかこんな音を聞いていたのだろうと、雨をしのげる場所にいる自分を責めました。

2013-02-19 16:32:16
naomi fukuda @naoming830

いろいろな支援を受けて嬉しい反面、自分が幸せを感じることに罪悪感を抱いていました。そういう人は少なくなかったと思います。2年という月日が経ってもその罪悪感は消えません。

2013-02-19 17:51:44
naomi fukuda @naoming830

しかし、沢山の人たちが支えてくれていることを支援に来てくれた方や、メディア、twitterで知り、その人たちに支えてもらいながら現実を受け入れることが出来ました。辛くてたまらなかったとき、母に「心のケアに行きたい」といえたことで、私は今、罪悪感や自責の念を持ちながらも毎日を

2013-02-19 18:00:57
naomi fukuda @naoming830

意味のあるものにしようと精一杯生きることが出来ています。

2013-02-19 18:01:26
naomi fukuda @naoming830

私は沢山の手が差し伸べられていることを知ることができ、私も手を伸ばすことができました。しかしそれが出来ない人は多くいます。上手くは言えないけれど、私はただ恵まれていただけなんです。辛いとわかりながらも、助けを求めるべきことなのか、誰に助けを求めればいいのかわからない人がいます。

2013-02-19 18:16:13
naomi fukuda @naoming830

わたしはそのような人たちを助けたくて、看護の道に進みました。看護師としてではなく、自ら歩み寄れる保健師として働くために。でも、時間は過ぎ去って行きます。今こうしている間も、辛い夢をみている人、寝れずに悩んでいる人、孤独を感じている人、辛い思いをしている人はたくさんいます。

2013-02-20 01:54:51
naomi fukuda @naoming830

私は今から出来る事をしたいと思い、まだ案ではありますが、一つボランティアとしての取り組みを考えました。みなさんの意見をぜひ聞かせて欲しいのです。

2013-02-20 01:55:52
naomi fukuda @naoming830

その案について、これから説明していきたいと思います。

2013-02-20 01:56:29
naomi fukuda @naoming830

心の支援というのは長期的に現地に行ける人でなければ出来ない、傾聴の講習を受けた人じゃないとできない、と思われがちだと思います。そして、自分には出来ないと思っている人がたくさんいるでしょう。私もそう思っていました。しかし、決して限られた人だけが出来るものではないと気づいたんです。

2013-02-20 01:59:51
naomi fukuda @naoming830

沢山の方が支援物資に手紙をいれてくれていたり、手紙を書いて送ってくれました。中には、ウルトラマンの絵を送ってくれたり、クリスマスカードを送ってくれる人もいました。私はその手紙を全てとって置いています。辛くなったとき、悲しくなったとき、気持ちを受け入れてもらえないとき、

2013-02-20 02:02:32
naomi fukuda @naoming830

わたしはその手紙をみて、勇気を出していました。手紙を見るたび、「わたしは一人じゃない」と思えました。支援物資が届くとすぐに手紙がないか探す癖がつき、中身よりも先に手紙を読んでいました。手紙には心配してくれる気持ち、応援してくれる気持ち、励ましてくれる気持ち...

2013-02-20 02:05:52
naomi fukuda @naoming830

沢山の気持ちが詰まっていました。当時、返事は書けないけれど、心の中で何度も「ありがとう」と繰り返しました。仮設住宅に移り受験勉強に追われる日々の中でも、くじけそうになったとき、諦めてしまいたくなったときは手紙を読み返して勇気をもらいました。

2013-02-20 02:08:16
naomi fukuda @naoming830

大学に進学し、一人暮らしを始めて少したった頃、高田と仙台の違いにショックを受け、まるで一人ぼっちになってしまったような気がしました。でもそのとき、手紙を読み返せばまた「一人じゃない」と元気がでました。わたしには支えてくれている人たちがいる。応援してくれる人たちがいる。

2013-02-20 02:10:26
naomi fukuda @naoming830

だからここで諦めちゃダメなんだと、自分に言い聞かせ、ときには休みながら今まで頑張ってこれました。みなさんがくれた手紙は、わたしを支え続けてくれました。今でも支えてくれています。

2013-02-20 02:12:59
naomi fukuda @naoming830

みなさんにも経験があるのではないでしょうか。もらった手紙、メールでもいいです。自分にとって忘れられない言葉、自分の背中を押してくれた言葉がきっと、みなさんにもあると思います。心のこもった手紙は、文字は、絵はずっと残りその人を支えてくれます。

2013-02-20 02:16:57
naomi fukuda @naoming830

私は手紙を心の復興に役立てられないかと考えています。

2013-02-20 02:17:30