自主トレ

@kaz_poo の自主トレツイートまとめ
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(かずぷー) @kaz_poo

拙作「マイ怖」のDLが始まりました! よろしくです! RT @takenoko_shobo 【竹の子書房】本日の最新刊は【笑怖箱 マイ怖】かずぷー(PDF/72P/怪談)http://bit.ly/aaBcjU 久々の怪談詰め合わせ本。かずぷー氏の出くわした怪異の数々、とは?

2010-10-16 17:40:00
(かずぷー) @kaz_poo

@ts_p 僕も七夕企画に参加させてもらいますー。タイトルは 【スペース・サラリーマン】 です #tknk

2011-06-11 22:53:49
(かずぷー) @kaz_poo

@ts_p カササギ・スペースライン株式会社天の川支部はその日、早朝から慌ただしかった。「デネブの点検、終わりました」「おう、ご苦労さん。じゃ、定刻通りで」「はい」天の川支部は毎年七月七日の一日だけ、大切な客人を送迎するために、亜空間往還機デネブ707を臨時運航する。 #tknk

2011-06-11 22:53:57
(かずぷー) @kaz_poo

@ts_p 「地球の天気は?」「雨だそうです」「洒涙雨(さいるいう)だね。ムード満点じゃない」「マスコミが中継用カメラを飛ばすそうなので、Bルートでお願いします」「了解」「……そういえば、シチセキさん。お子さん、生まれたそうですね」「おう、先週な」 #tknk

2011-06-11 22:54:05
(かずぷー) @kaz_poo

@ts_p 「やっぱり、可愛いんですか?」「お前、そりゃ可愛いよ。すっかり親ばかってヤツさ。自分で自分がやんなっちゃうね」「だったら、早く帰りたいんじゃないですか?」「まあ、ね。でも、今日はしょうがないでしょ。お前だって、お母さんの具合、あまり良くないんだろ? #tknk

2011-06-11 22:54:22
(かずぷー) @kaz_poo

@ts_p  勤務にしちゃって、すまんな」「いえいえ。母も今日の中継を楽しみにしてますから」本社から連絡が入る。「彦星様、間もなく搭乗ゲートにご到着です」 スタッフ全員が立ち上がる。「よし、皆さん。十五光年の旅を始めましょうか。安全運転でお願いしますよ!」 #tknk

2011-06-11 22:54:37
(かずぷー) @kaz_poo

@ts_p この宇宙には、一年に一度、必ず家族と過ごせない人々がいる。 #tknk

2011-06-11 22:54:49
(かずぷー) @kaz_poo

創作「絵が先/首がない体」に、『首シンデレラ』を投下します。 @ts_p http://togetter.com/li/89502 #tknk

2011-02-13 22:17:20
(かずぷー) @kaz_poo

私は、王子の遣いだという一団に拉致された。目の前には、首の無い死体がある。「我々は、この女性の首を探しています」首切り刀を手に持った男は、私に近づきながらそう語った。

2011-02-13 22:17:35
(かずぷー) @kaz_poo

【創作怪談】「怪集 電忌」から「モニタの奥」をつぶやきます。 #tknk

2010-11-06 00:45:32
(かずぷー) @kaz_poo

「女がPCモニタの奥に現れるんだ。俺のこと、じっと見つめて、怖いんだよ!」同僚のプログラマが私に訴える。私を見つめる彼の黒目の中で、女が笑っていた。〈あの女〉は、彼の中へインストールされたようだった。私は罪悪感を覚えつつ、密かに安堵する。数日後、同僚は体調不良を理由に退職した。

2010-11-06 00:48:46
(かずぷー) @kaz_poo

@ts_p これもまあ、『艶夢』と解釈(^^ゞ 『スキャンダル』を投下します。#tknk

2010-11-28 03:07:04
(かずぷー) @kaz_poo

A○B○8の現役メンバー二人が成人雑誌のグラビアに登場。全裸になり、男優さんと絡んで、あんなポーズやこんなポーズを披露している。おい、これ、掲載しちゃヤバイんじゃないの!? と、一人で狼狽する夢を見た。起床後、朝の情報番組で、尖閣ビデオの流出を知る。寝ても覚めても情報が俺が翻弄。

2010-11-28 03:08:00
(かずぷー) @kaz_poo

@ts_p 『艶夢』に『カメレオンと妊婦』を投下します。 http://tinymsg.appspot.com/Ctp2   #tknk

2010-11-28 02:27:00
(かずぷー) @kaz_poo

@ts_p 色崎さんの『が先 / 聴く少年』を投下します。タイトルは『少年』です。#tknk

2010-11-25 05:24:28
(かずぷー) @kaz_poo

「……また、あの話かい? アンタはいつもそれだね」禁制品の酒を扱う小料理屋で、皺だらけの女将が呆れ顔をする。「いいから聞かせてくれよ。わざわざ、こんな店まで来てるんだからさ」「一言、余計だよ」年老いた女将は、狭いカウンターの内側で、器用に立ち振る舞いながら、

2010-11-25 05:24:40
(かずぷー) @kaz_poo

遠い昔の想い出を語り始めた。彼女がまだ幼かった頃に出会った、<少年>の話である。当時、彼女が住んでいた集合住宅の廊下に、いつも同じ少年が居た。少年は、いつまで経っても回収に来ない粗大ごみの上を指定席にして、ヘッドフォンで音楽を聴いていた。「なにしてるの?」「寝てる」

2010-11-25 05:24:47
(かずぷー) @kaz_poo

「ねてないよお」彼女がくすくす笑うと、少年もくすくす笑った。「寝てるんだよ。だって僕は今、夢の中に居るのだから」「ゆめのなかぁ?」「そう。夢の中は楽しいんだ。何でも思い通りだからね」「おうち、はいらないの?」その問いに少年は答えなかった。「はい」 返事の代わりに、

2010-11-25 05:24:53
(かずぷー) @kaz_poo

少年はヘッドフォンの片方を彼女の耳に当てた。「わ、うるさい!」はしゃぐ彼女の姿を見て、少年はまた、くすくす笑った。「これは夢の世界へ入るための呪文なんだよ。呪文を聴いているとね、現実は溶けて消えちゃうんだ。……ちょっと君には早いかな?」「アタシ、わかるもん」

2010-11-25 05:25:06
(かずぷー) @kaz_poo

「じゃあ、一緒に呪文、聴く?」彼女はたびたび、少年と一緒に音楽を聴いた。もう、それが何て曲名のどんな曲だったかは覚えていない。ただ、少年のやさしそうな笑顔だけは、今でも鮮明に覚えているという。「ある日、ふっつり居なくなったのさ」女将はいつの間にか、俺が入れたボトルを開け、

2010-11-25 05:25:13
(かずぷー) @kaz_poo

自分も飲んでいやがる。「これは、聴講料」「その少年は、何処行ったんだろう」「さあね。前にも言ったけど、あの頃、丁度、<システム>が始まったから。両親と一緒に、<脱邦>したのかもしれないね」「両親、りょうしん、リョウシン」俺は、脂で汚れた天井を眺めながら、

2010-11-25 05:25:21
(かずぷー) @kaz_poo

言い慣れない言葉を何度かつぶやいてみた。「……で、逃げられるもんなのかい?」「脱邦かい? 無理だね」「じゃあ、死んだのかな」「さあね」グラスの底に溜まった酒の残りを飲み干す。不味い。「他の少年は見なかったのかい?」「見るもんか。アタシはすぐ、<病院>でオネンネだもの」

2010-11-25 05:25:28
(かずぷー) @kaz_poo

女将が威勢よくボトルを空にする。随分、高い聴講料だ。「ところで、少年っていうのは、どんな匂いがするんだい?」「匂い? もう百二十年以上も昔の話さ。忘れちまったよ」「なんだよ、聴講料詐欺じゃねえかよ」「そうさねえ……、生きてる匂いがしたかな」「生きてる?」「乳と汗が混じった匂い」

2010-11-25 05:25:37
(かずぷー) @kaz_poo

「臭いのかい?」「臭かないよ。懐かしい、いい匂いさ」「そんなもんかね」外は、冬の空気で満たされていた。人目を気にしながら裏路地を抜け、表通りに出て、そこで大きく深呼吸してみる。夜の街に、少年の匂いはない。鼻と口から溢れる白い湯気を眺めながら、女将の話を頭の中で反芻する。

2010-11-25 05:25:45
(かずぷー) @kaz_poo

かつて、この世界には<子ども>がいたという。私はそれを知らない。今は、<システム>の下、人は病院で作られ、大人になるまで保育された後、初めて社会に産み落とされる。俺は、生まれたときから大人だった。システムは、日本の人口減少に歯止めをかけるために採られた措置だそうだ。表向きは。

2010-11-25 05:25:53
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