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tatsuya_chi
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@kino_box
泡に消えても、花と散っても、また来世 そうやって笑う僕らの命は永遠でしたか？現世での再会叶わぬと知っていながら、「じゃぁ また、な。」と手を振り 背を向け 駆け出す。たとえ何千年経ったとしても 僕らが再会したその時が 僕らにとっての“明日”だと信じて。#書き出し祭
2013-02-25 10:10:47
羅千
@rasenmyou_s
雪の夜に聞こえる歌は、空降る子達の祈りのウタ。ちいさな、小さな囁きが、君にも聴こえる？その胸に届く？家に入らず雪の中、傘をささずに見とれる子供。聴こえない。でも分かる。言葉にはできぬその祈り。頬を撫でる結晶が、溶けてひとつの道を作った。#書き出し祭 #この書き出しお借りしました
2013-02-25 00:38:07
春森しゆう
@junju_usako
雪の夜に聞こえる歌は 心に静かに降り積もる。 言葉を持たないメロディーに 安堵して眠気を誘う。 積み重なる音の景色。 やがて芽吹く緑を育てる。優しい音色、ずっと聴かせていて。 #書き出し #書き出し祭
2013-02-25 00:21:52
鈴木楪
@crazy_cat8062
雪の夜に聞こえる歌は、僕らを誘う導きの声。何百年も前から決まっている、僕らと雪の精との決まりごと。歌が聞こえる日は決まって、体が疼く。だから呼ばれているなと実感する。僕らがすることはなにもないけれど、雪の精は僕らに会いたいみたいだから急いで行かないとね。 #書き出し祭
2013-02-25 07:29:02
吹雪舞桜
@yukiuta_32
雪の夜に聞こえる歌は、彼女が歌う鎮魂歌。降り積もる雪は彼女の歌声を消してしまうから、その音は誰にも届かない。「なぁ、どうして歌い続けるんだ？ 誰にも届かないのに」「でも、貴方には届いているでしょう？」だから私は歌い続けるの、そう言って彼女は笑った @synnblue #書き出し祭
2013-02-25 18:27:55
kao
@kao323gousitu
雪の夜に聞こえる歌は、こんな寒い日に捨てられた子猫の悲しい歌。道に迷った哀れな雪女の涙声。気をつけてね、うっかり耳を澄ませてはだめ。歌はあなたを雪空の下に誘い出す。しんしん降り積もる粉雪の静けさの中に、あなたは埋もれていつしか消えてしまう。 #書き出し祭
2013-02-25 21:32:33
鈴木楪
@crazy_cat8062
今日の夜間飛行の様子を伝えよう。視界良好風は穏やか。ここ最近で一番いい天気だ。街々の灯りが優しく街を照らし出し、家々の上がりましたが幸せを伝えている。おっと、なにかが飛んできたようだ。…ああ、思い出だ。これから彼らの元に向かうんだね？この一年間の思い出が、彼らの元へ #書き出し祭
2013-02-25 07:37:06
ぱーそん
@mzk_iui
今日の夜間飛行の様子を伝えよう。 街は小さい。月は大きく笑っているよ。赤い屋根の家で眠るあの子は 今夜どんな夢を見るのかな？ 緑の屋根の家で眠るあの子は どうして涙を流しているのかな？ 今夜も異常なし素敵な夜を迎えています。 #書き出し祭
2013-02-25 00:48:54
鈴木楪
@crazy_cat8062
何かが過ぎる音がした。気のせいか、と通りすぎようとしたとき、目の前にはかつての私がいた。まだ真新しい、ははに見立ててもらったベストを着た私が。立ち止まって周りを見渡せば、そこは昔よく遊んでいた神社だった。子供の私は不満顔をしているが、それはきっと私が夢を捨てたからだ #書き出し祭
2013-02-25 08:31:19
ゆずりは
@yuzuliha30
何かが過ぎる音がした。音を追って振り返れば、向こうもこちらを振り向いた。僕はゆっくり彼女に近づく。彼女は振り返った姿のまま動かない。君、一人なの？……。ご飯食べてる？……。彼女の姿はみすぼらしかった。良かったら僕とおいでよ。 #書き出し祭 にゃー。僕は笑って彼女を抱き上げた。
2013-02-25 09:53:31
鈴木楪
@crazy_cat8062
縁側は縁を側に寄せるから縁側なのだ。晩年になって口煩いほどそう言っていた母の意図を、私は未だに掴みあぐねている。二桁を越える飼い猫と共に、縁側で日向ぼっこをするのが日課だった母。彼女がなくなった今、それは私の日課となりつつある。母と同じ年になる頃には、分かるだろうか #書き出し祭
2013-02-25 09:23:08
千早
@tatsuya_chi
『縁』は糸だと思っていた。普通の縁は緑の糸だけど、特別な縁は赤い糸、そんな感じ。普通の糸が緑なのは縁を緑に空目してたから。でも縁は複雑で、意図がすれ違って糸が絡み合い、糸を切らないと修復できない時もあったり、経糸と横糸が織り成す綺麗な縁もあるのだ。縁は不思議な糸。 #書き出し祭
2013-02-25 23:40:23
出涸らし
@re_dashi3
屋台の行列を抜け出したら、彼は河原へと降りようとしていた。「おいで」と、屈託なく手招きされ、とっとっ、と階段を降りる。背後には祭りの喧騒があり、二人きりだなんて夢想もできなかったけれど、彼の敷いてくれたハンカチの上に腰を下ろすときはなんともむず痒い気持ちがした。 #書き出し祭
2013-02-25 00:15:39
鈴木楪
@crazy_cat8062
屋台の行列を抜け出したら、迷子になった。当たり前か、はは。ただちょっと、兄さんを困らせたかったんだ。いつもいつも兄さんと比較されて、こっちはうんざりしてるんだかんな。俺も困った状況だけど、多分大丈夫。兄さんはかならず見つけてくれるから。ほら、やっぱりね #書き出し祭
2013-02-25 10:24:56
七歩
@naholograph
「あたしの噛み跡まだ残ってる？」なんて聞けないから、黙ってまたつけるの。君は笑う、困ったように。それでいいの。困っていいの。取るに足らない何かになるなら私は貴方の棘になる。#書き出し祭 僕の吸血鬼の君は今日も何かをお悩み中。けれどもそれが可愛くて、君の棘を僕は黙って受け入れる。
2013-02-25 00:33:22
鈴木楪
@crazy_cat8062
「あたしの噛み跡まだ残ってる？」まるでそう言うように俺を見上げた飼い猫。もうくっきりと残ってますよ、この脇腹に。なんでわざわざ、脇腹なんてところを噛んだのかな。マーキング？にしても程があるでしょ。まったく、飼い猫のくせにやってくれるよ。今日のご飯はやっすい缶詰だな。 #書き出し祭
2013-02-25 11:17:10
鈴木楪
@crazy_cat8062
夢の中のあの子は笑っていました。僕が裏切ったことを知らないのでしょうか？いいえ、あの子は知っていて僕に笑かけるのです。純白の君の心を汚したのは僕で、真っ黒な穢れた僕の心に救いの手を差し出したのは君でした。君と僕はそれで終わりのはずなのに、終わらない気がするのです。 #書き出し祭
2013-02-25 12:00:46