130224 Diploma x Kyoto '13 2日目 ツイートまとめ

2013.2.24 @京都市勧業館みやこめっせ Diploma x Kyoto '13 2日目の「学生x審査員」における講評会のツイートのまとめ。 司会・進行:藤村龍至 審査員:石上純也・金田充弘・迫慶一朗・内藤廣 HP: http://www.diplomaxkyoto.jp/ 続きを読む
1
前へ 1 ・・ 11 12
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

今年のdiplomaKYOTOでの「学生と建築家の意見をぶつける」という企画趣旨は、現代社会での「市民と専門家の関係」を示唆するものだった。前者ではより多くの人々の共感を得るためのメッセージ性が、後者ではそれが今提案されることの意味を語る批評性が重要視された。

2013-02-25 08:22:29
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

共感をいくら集めても批評性がなければ「ちっとも新しくない」ということになるし、いくら批評性があっても心の叫びがないと専門家にしか理解されない作品になる。一般性と専門性を兼ね備えるには「共感され」かつ「批評性がある」ことが条件。

2013-02-25 08:25:44
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

現実には市民やメディアでは支持されても専門家からの評価が低い(批評性がない)建築家もいるし、専門家からの評価が高くても市民に支持されない(メッセージ性がない)建築家もいる。1日目の北村・岡田は前者、2日目の渡辺・蒋は後者だった。

2013-02-25 08:28:35
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

その意味で、今回の真のチャンピオンは両日入賞を果たした西田だろう。市民にも専門家にも評価され、評価軸を横断したのだから。今年度のテーマ「cross」を最も体現した存在である。

2013-02-25 08:30:17
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

もっとも、西田本人も回想していたように「姉の死」という個人的な経験と、「東日本大震災」という社会的な経験が重なるという偶然がなければこの作品はなかったし、支持や評価を受けることもなかったと言える。現在のところ「追い風参考記録」的な作品かも知れない。

2013-02-25 08:33:25
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

それが参考記録ではなく歴史に残る作品として支持や評価を得るには、10年後に西田が同等以上の強度ある作品を提示することができるかどうかにかかっているだろう。彼はこの作品の強度にこれから追いつかなくてはならない。そのためには方法や位置づけを自分で整理する必要がある。

2013-02-25 08:36:05
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

「学生と建築家の議論を繋ぐ」という企画趣旨は、かくして「メッセージ性と批評性をどのように両立するか」という問いを明らかにして終了した。その点では成功だったのではないかと思う。

2013-02-25 08:41:02
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

他方で、今の学生は共感を集めるような個人をさらけ出すスピーチには慣れていても(日本一決定戦の影響だと思われる)、「なぜこれを今提案する必要があるか」という批評性を説明するスピーチは極端にぎこちなく、初日のように会場を一体感で包むことはなかった。そこは建築学生全体の課題ではないか。

2013-02-25 08:44:59
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

というわけで2日間を通じていろいろ勉強になり、学生たちとも楽しく交流できました。どうもありがとうございました。

2013-02-25 08:48:23
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

個人的には一部とはいえ学生と敵対してしまった3年前の経験と比較して、変化を感じた2日間となった。こちらの作品の見方が広がったのと、大学でいろいろな学生と接して学生に対してあまり構えなくなったのだろう。

2013-02-25 08:54:14
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

たった3年前のことではあるが、深夜に京大高松研の連中の訪問を受け、朝4時までひとりで10人くらいの学生の説得に付き合わされたのがはるか昔のことのようだ。彼らは元気にやっているのだろうか。

2013-02-25 08:56:17
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

今回の学生たちはそんな先輩たちの背中を見ていた世代。僕を呼んだのもそのときの記憶が理由のひとつらしい。今回の学生たちはとても打ち解けて、相互に変わったなあと実感したりした。

2013-02-25 09:01:26
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

以上、感想ツイートでした。

2013-02-25 09:01:46
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

という訳でDiploma x Kyoto '13の感想を少し。 #dxk13

2013-02-26 21:22:34
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

評価されていた「自主性」(自分の興味という石上さん評)に対して「他者性」についての批評が少なかったのが意外でした。政治性・法規・土地性など、バナキュラーなものにおける他者性は重要なものだと思っていたので、その辺りの議論も聞きたかったなと。 #dxk13

2013-02-26 21:22:44
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

例えば玉田さんの林業のお話では、列状間伐というルール(他者)に設計を委ねることでライフサイクルを含めた全体性を獲得できていたように思える。高野さんの建築・個人の目でないもののフィルターを通して建築を再構築する手法も他者性の利用。 #dxk13

2013-02-26 21:23:07
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

それに対して内藤さんの逆説的近代という言葉に代表できるような、歴史の軸に乗せると少し気持ち悪いもの建てることで現代性を獲得するという意味ではとても自主性の高いもののように思える。迫さんの記号論的なものを背景の異なるものに挿入することで現代性を見るという評も同じく。 #dxk13

2013-02-26 21:24:19
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

藤村さんの総評の、1日目の共感型(メッセージ性)と2日目の現代性(批評性)が専門性と市民という構図に近いという評について、専門性と市民という構図そのものが他者性の内在としてあるのではないか。そいういう意味で企画自体に来場者を巻き込んだ全体性を持たせたいと思いました。 #dxk13

2013-02-26 21:24:43
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

あと、今までの講評会にはない評価軸の分かりやすさがとても良かったです。何が新しいということなのかという議論について行きやすかったのでは。「現代性」と「これから」という言葉に個人的には批評性を見ました。 #dxk13

2013-02-26 21:24:52
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

以上感想でした。3回生の至らない感想ですが、来年に向けても非常に自分のためになった講評会でした。 #dxk13

2013-02-26 21:25:01
前へ 1 ・・ 11 12