俺の秘密基地☆彡

IIDA @R_iida_

「秘密基地」を作ったことはありますか？俺は小学生時代、4度作りました。 一生懸命作った秘密基地が大人に壊されるのは、最早自然の摂理ですが… ふと思い出したので、連続ツイートします( ´ ▽ ` )ﾉ

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小学校5〜6年時代の俺は、友人ら3人と共に、学校敷地内に3箇所、公園に1箇所の秘密基地をもっていた。 どれも、小学校で使用する小さなハサミを使い、竹薮、草薮を切り分け、ビニールテープで補強した、ちょっとしたモノであった。

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当時、仲間達と進めていた計画は「東西南北基地作戦」。 敷地内4方に基地をつくるというものであり、公園基地を本拠地として活動していた。

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本拠地は、草薮を切り分けたもの。 東基地は、何故か捨て置かれていた、電話の無い電話ボックス。 西基地は、竹薮を切り分けたもの。 南基地は、プールの地下へのとても狭い侵入経路から、中に侵入したところ。 北基地は、木と植え込みを切り分けたもので、作成途中であった。

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さしたる問題もなく計画は進んでいたが、北基地完成目前にして、初の、厄介なトラブルが発生した。 それは構成員15名からなる他勢力、「こうた様王国」の侵攻である。 続きは、夕方から…

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ある日北基地へと向かうと、そこは既に小学3年生達に半ば占領されていた。 彼(彼女)等は、自分達を「こうた様王国」と名乗るワガママ仲良し軍団。 無言ボーイ「こうた様」を頂点とし、側近に、影の支配者である女の子三人集、平国民11名で構成されていた。

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当たり前だが、「ここは俺達が切り開いた穴だ」と基地返還を求めた。 これに対し三人集、「この土地は五年前から私達の土地なのよ」。 俺達はとても困った。 怒って叩き出すのも一つの手だが、相手は年下。女の子もいるので、それはどうしても抵抗があった。 その日は、話し合いに終始した。

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即日解決は出来なかったが、翌日には相手からの妥協案が出された。 それは、「紅葉した落葉100枚集めてくれたら、基地の半分を返す」というもの。俺達は、その話に乗った。 今思うと、落葉を集めるその行為は大分情けないが、その当時は何故か面白く感じていた。 皆で遊ぶと楽しい、くらい…

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秋空の下、落葉拾いが続く。王国の譲歩は「半分」だが、親密(風)になることにより、全返還を目指していた。 そんな中俺は、そもそもの、王国の建国までの経緯が気になり出していた。 対した理由はないだろう。 しかし、何故「こうた様」が玉座に着くのか… 彼の気配の無さからして、疑問だった

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俺「何でこうた様が王様なの？」 三人集「こうた様は葉っぱが食べれるの！(自慢顔)」 おもむろに木の葉を食べるこうた様 俺「(意味が分からない…)」 三人集「葉っぱで巻けば石でも食べれるのよ！(自慢顔)」 複雑な顔で嫌々葉で巻いた石を食べるこうた様 俺「(こいつ等…ヤバイ！)」

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三人集「こうた様は葉っぱで巻けばナメクジも食べられるの！(自慢顔)」 ナメクジを突きつけられるこうた様。流石に青い顔…しかし、腹を括る準備をしている。 俺「((((；ﾟДﾟ)))))))」 はっきり言って、俺達は完全にビビッていた。一緒にいちゃイケナイ！脳内にアラートが響く

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…ｷ~ﾝｺ~ﾝｶ~ﾝｺ~ﾝ… どうやら昼休みは終わるようだ。 こうた様はとんでもないスピードで校舎へと帰る… どうやら彼は難を逃れたようだ。 あの王国は危険だ。もう北基地は放棄しよう…そう仲間と話しながら俺達も解散した。 俺達は一つの基地を失ったが、敵は他にも現れた…

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俺の基地物語、改めてツイートにすると…長いですねσ(^_^;) これで大体半分です。 けっこー疲れますね。続きはまた明日( ´Д`)y━･~~

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今日も基地物語をツイートします。 俺達は「こうた様王国」と接触し、情けなくも北基地を放棄するハメになった。 その頃時を同じくし、俺達には感知出来ない大きな動きがあった。 それは…教師陣による「子供基地撤去計画」！ 大人の襲来である…‼

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当時校内に基地を作っていたのは、俺達のみ。 つまり、学校側のターゲットは、俺達だけ… 学校側の動きは、正に風林火山！ 速く、静かでいて、使う道具の破壊力も段違い！ それでいて、俺達に有無を言わせない、どっしりとした構えであった。

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ある日登校すると、校門付近に位置する東基地に異変が… 俺「誰だあれ？」 電話ボックスの中に、おばさんが座っていた。 おばさんは、自分を「緑のおばさん」だと名乗った。 学校が雇った登校監視員であり、東基地は控室とされた。 おばさん不在の際は、施錠。 完全に支配されてしまった…

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北、東と立て続けに2拠点を失った俺達は、昼休みに緊急作戦会議を開く約束をした。 たかが子供の基地だが、小学生当時の俺達にとっては一大事である。 昼休みに入り、俺達はすぐに移動を開始した。集合場所は竹薮を切り分け作成した「西基地」である。

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ﾌﾞｨﾝ、ﾌﾞｨｨｨｲｲｨｨｨｨｲｲｲｨｨｨﾝ！ 異音。西基地の方向からだ！俺達は走った。 基地の前には、用務員のおじさんがいた。手にするものはチェーンソー。 作業は無言で進む。 竹を主体とした東基地は、その身の8割を刈り取られ、最早、在りし日の面影はなかった…

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こと此処に至り、俺達は気付いた。 「全てを潰す気だ！」 敷地内の基地はあと一箇所、「南基地」のみ！ そこを押さえられてしまえば、俺達の学校敷地内の基地は壊滅… 俺達は急ぎプール裏へと向かった。 走りつつも皆、諦めにも似た顔をしていた。 辿り着いたところで、既に手遅れなのでは…

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案の定、である。 プール地下への入口は埋められていた。厚い鉄板が打ち付けられ、侵入は不可能であった… 長らく作業を続けていた俺達の「東西南北基地作戦」は、瞬く間に終わりを告げた…

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帰りの会、先生の話。 「皆さん、学校の中に基地を作るのはやめましょう。学校は皆のものですし、木も可哀想です。」 仲間の聞いたところによると、俺達と同じタイミングで、元北基地も襲撃を受けていたらしい。 「こうた様王国」も、解体されたとのことであった。

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壊滅から数日たった土曜日の昼、俺達は公園基地へと歩を進めていた。 俺達の基地も、一つだけになっちゃったな。そんなことを話しながら向かう。 文句を言える筋合いではない。それは分かっていたので、不思議と怒りは少なかった。 しかし、あと一箇所完成すれば、計画は完遂だった。悔しさはある

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………？ 公園が騒がしい。 人が……というより、警察官がいる。 パトカーが停まっている。 あの黄色いテープはなんだろう？ 俺達は近付いていく。

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黄色いテープは、ピンポイントで基地の周囲に張られている。 野次馬の会話によると 「男性が首を吊ってたらしいわよ」「いやねぇ。こわいわぁ。」 オイィィィィィィィイッ‼(((；ﾟДﾟ)))))！ 何ウチの基地の木で死んでくれちゃってんのよォォォォォォッ⁉(((；ﾟДﾟ)))))

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仏さんは既に搬送されたようで、警察官はほとんど撤収作業をしていた。 テープも外され、公園は平穏を取り戻した。基地も元通りですp(^_^)q とは勿論いかず、その後俺達が基地に入ることはなかった。自殺に使われた木の下、無邪気には遊べない。 俺達は、全ての基地を失ったのだ…