同題ｓｓとか

るう @blue_ruu

お前が幸せでありますように。いつも笑っていられますように。いつだって傍らには、お前を愛し理解する誰かが共に在りますように。欲のない貴方の精一杯の願い事。ねえ虎徹さん、それを叶えられる唯一の人を僕は知っています /願い #同題ssTB

るう @blue_ruu

幸せになって欲しいよ。いつだって笑っていて欲しいよ。誰よりそう願って想像したはずの、お前の一番近くに俺がいない未来。唐突に胸の奥に走った鈍い痛みに愕然とした。ああ、なんだ。そういう事だったんだ　/家族　#同題ssTB

るう @blue_ruu

ひどいものでした。2歳の子供にハンドレッドパワーが簡単に制御できるはずがないでしょう？でもね。「あなたは神様の祝福を普通の人よりちょっとだけ多く受けて生まれてきたの」そう繰り返し言ってくれる人たちがいたから。僕はいつだって自分の力を嫌いにならずにいられました<神様>#同題ssTB

るう @blue_ruu

キラッキラのお日様色だなー！なんて、人の髪をぐしゃぐしゃにかき混ぜてあなたが笑う。自分の髪の色なんてずっと昔から知っていたはずなのに、あなたがそう言っただけで、今までより愛しい物に思えるのはどうしてなんでしょうね<陽だまり>#同題ssTB

るう @blue_ruu

ずっと閉じ籠もっていた僕の真っ暗闇の世界を、躊躇無く切り裂いた光の一閃。本当に遠慮も容赦もない。「さぁ来いよバニーちゃん！」<刀>　#同題ssTB

るう @blue_ruu

@748_fruitica 能力で叩き付けられた石が白皙に赤い糸を引く。犯人が勝ち誇って無様だと笑った。おめでたい奴だな。バニーは避けられなかったんじゃねェよ。後ろのブルーローズを庇っただけだ。あいつが諦めた？お前にはあの翡翠が見えないのか。さて、あと何秒立っていられるかな

るう @blue_ruu

サックスを何気なく演奏してみせた虎徹さんに目を瞠る。「あなた楽器なんてできたんですか」「んー、俺部活ブラバンだったからね」「え…スポーツじゃなく？」「ネクストは運動部NGでさ」一瞬言葉を詰まらせた僕に、彼はわざと陽気に言った。「惚れ直した？」ええとても！/スポーツ #同題二次TB

るう @blue_ruu

鼻の頭を真っ赤にした着膨れ兎ちゃんに、ふざけて雪玉をぶつけた。何するんですかって本気でびっくりしてる顔が可愛い。知らねぇの？雪合戦。子供っぽい？上等じゃねぇか。お前がこういう小さくて下らない遊びの楽しさを、なるべく沢山知ってくれたらいいって、俺は思うよ/雪 #同題二次TB

るう @blue_ruu

「勘で犯人を見つけた？あの人そんなこと言ったんですか。困った人だな」バーナビー･ブルックスJr.は相棒について笑顔で答えた。「少し違います。彼の頭の中には驚く程正確なシュテルンビルトの全構造図が入っているんです。そこから無意識に推察したんでしょうね」 /ノウハウ #同題二次TB

るう @blue_ruu

「ねぇ虎徹さん、ちゃんと僕を見て？」ごめんな、としか言えなかった俺に、バーナビーは穏やかに言った。無茶言うなよバニー。今お前に目なんて見られたら、きっと隠しておきたかったことの全てが伝わっちまう /伏せ目 #同題二次TB

るう @blue_ruu

「ねぇ、虎徹さん。ちゃんと僕を見て？」頑なに目を伏せ続ける相棒を小さく笑った。いつもは絶対に目を反らしたりなんてしないくせに。これじゃぁ嘘ついてますって宣言しているようなものだって、気付いてないんでしょう？本当に可愛い人！/伏せ目 #同題二次TB

るう @blue_ruu

「僕に構わないでください」「うん」「…迷惑です」「うん」「僕は、一人で平気です」「うん」わかってるよバニー。ちゃんとわかってる。だから、そばにいたいんだ　/強がり #同題二次TB

るう @blue_ruu

あなたとこの家で食べるチャーハンも最後だと思った一年前、震える声を隠せそうもなくて、どうしても言えなかった、ごちそうさま。今こんなにも幸せな気持ちでもう一度言えることに泣きそうになる。お帰りなさい、ヒーロ－ <ごちそう> #同題二次TB

るう @blue_ruu

浅い眠りに落ちていたバーナビーの秀麗な眉が苦しげに寄せらる。そっと髪に触れても表情が緩まないのが切なかった。バカだなバニー。お前が呼べば、俺はどこへだって助けに行くのに <睡眠> #同題二次TB

るう @blue_ruu

【兎虎】知ってるよ、バニー。隠そうとしてるけど、本当はお前が甘い物に目が無いって事。ランチプレートのこんなちっちゃなケーキだってすごい幸せそうに食べてんの、自覚ねぇんだろ？「なぁバニーちゃん、これも食べる？」もう一回その顔、見せてよ　 #もぐもぐバディ

るう @blue_ruu

【兎虎】「すっげーうまいな！」店員の僕が言うのもなんだけど、正直ここはチェーンのファミレスで、そこまで絶賛される味じゃない。本物のセレブがわからないはずないと思ったのに、ええとてもと笑ったBBJの顔を見て気付いてしまった。ああこの人、今相棒の笑顔を食べてるんだ #もぐもぐバディ

るう @blue_ruu

「ちょ、何だよ！？」目の前に跪かれ、驚いて叫んだけれど相棒は動じる気配もない。「指先へのキスは"賞賛"」「へ？」にっこりと笑ってそのまま口づけられて、固まるしかなかった。「貴方を尊敬します。ワイルドタイガー」「…っ」もうやだ、この王子様…！/指先 #同題二次TB #プリンスバニー

るう @blue_ruu

「ねぇ起きてるんでしょう？」蕩けそうな甘い声にギクリとする。お前普段は寝起き最悪なくせに、何今日に限って早起きしちゃってんの。「そろそろ顔を見せて？」無理です勘弁してくれ頼むから！「…起きてません」せめてもうちょっとだけ、俺の唯一の防具を取り上げないでよ<布団> #同題二次TB

るう @blue_ruu

正直言うとさ。相変わらずな冷たい視線と、取付く島もない態度に、未だに腹も立つよ。ガラにもなく傷つく事だってある。「何笑ってるんですか、気持ち悪い」「いんや、別に？」それでも、どうしてかな。いつだって真っ直ぐで一生懸命なお前を、俺、可愛いって思い始めてるんだ〈兆し〉 #同題二次TB

るう @blue_ruu

くるまった羽布団から、ぴょこっと飛び出てた金色。触れると綿毛みたいに柔らかい。寝坊すけ兎の眠りを邪魔しないように、きらきら光るそれをそっと撫でると、お前が、幸せそうに笑った。ばかみたいに、ただ愛しさだけがこみ上げた <ふわふわ> #同題二次TB

るう @ruu_TB

喜びを堪えきれず、地面にぽつりと雫が零れ落ちた。続けて一つ、二つ、ぱたぱたと。隠そうとしても足は二本しか無くて途方に暮れる。「あ、雨降ってきたな？」僕にハンチングを乱暴に被らせて、慌てたように彼が言った。何て雑な！けど、そんなあなたが、泣けるほど僕は。 <雨模様> #同題二次TB

るう @ruu_TB

「あなた何やってるんですか」何故か現場でユンボを操っている相棒に呆然とする。「お手伝い。格好いいだろこれ！」いや、そうじゃなくて。心得たようにあなたが笑った。「ああ俺、以外に資格持ちよ？」純粋に感心する気持と、寂しい気持ちが半分。まだ、知らない事ばかり〈重機〉 #同題二次TB