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「イラストレーション締め切り探偵ザザ」第16わ「ザザ対2月15日の締切」のまき

「ニンジャスレイヤー書籍第三巻収録のウキヨエ・コン提出締め切りがそろそろ近付いてますよ」という事をアナウンスするためだけに繰り広げられた3時間半に及ぶ茶番劇、その一部始終。
ログ ニンジャスレイヤー
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ダイハードテイルズ広報局 @dhtls
「イラストレーション締め切り探偵ザザ」第16わ
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第16わ「ザザ対2月15日の締切」のまき
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ジリリリリー、ジリリリリー。ファッキンシット!電話が鳴ってやがる。俺は机の裏側にガムテープで貼り付けたリボルバーを取った。そしてファックした。違う、引き金を引いた。弾が入っていなかった。ファッキンファック。拳銃まで玉無しだ。俺の息子だけじゃなく拳銃までだ。現実もメタファーも! 1
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ジリリリリー、ジリリリリー。うるせえ電話だ。ロクなニュースじゃない。九ヶ月滞納している家賃の催促とか、やった覚えのない女のヒモからの脅迫とかだ。後者については完全に潔白だ。なんで潔白と言えるかというと、50の誕生日を迎えてこっち、俺のはファックなんだ。深刻な悩みなんだ。 2
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ジリリリリー、ジリリリリー。俺はそのまま待ってみた。5分経った。まだ鳴ってやがる。ふざけた野郎だ。受話器ごとファックしてやるところだ。できるのなら。できない。深刻な悩みなんだ。ふざけやがって。俺はソファーから身を起こした。メシを食わないと。亜鉛サプリメントもだ。 3
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「だいじょうぶよ、カラルド。まだまだ時間はいっぱいあるんだから。だいじょうぶよ」こんなファッキン雨の昼下がりはあの時のベティーを思い出す。ベティーは嘘をついてたのさ。ジリリリリー、ジリリリリー。「うるせえぞ!」俺は電話機を引きちぎり、投げつけた。「ギャーッ!」 4
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「ワッツ?」俺は玄関を見た。モヒカンが頭に食らって倒れていた。入れた覚えはないぜ。なんてヤバい町なんだ。隣の部屋から聴こえるテレビ伝道師の音量も凄いし引っ越したい。モヒカンは痙攣している。勝手にドアを開けて入ってくるからだ。「配達」のブルゾンを着ている。勝手に入ってくるからだ。5
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自己紹介がまだだったな。俺の名はジョン・カラルド。この地域のゴシップ誌に4分の1ページの漫画を描いてる。別にモヒカンをやっつけるのが仕事じゃない。この町はタフじゃなきゃやっていけない。俺みたいにな。痙攣しているモヒカンを俺は窓から捨てた。生け垣がクッションだ。そして封筒を拾う。6
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封筒の送り主は誰だ?俺はチェックした。デイリー・ヘルズペーパーだ。ワッツ?今言った俺のクライアントだ。一体何を送ってくるっていうんだ?ずっしりしてる。俺は封筒を破いた。中から一枚の紙と、粘土が出てきた。ふざけやがって。俺は窓から粘土を捨てた。「ギャーッ!」悲鳴は下のモヒカンだ。7
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俺は紙を読んだ。「ハロー、カラルド。金塊とかお菓子だと思った?残念だったね。ピリッと効いたジョークだよ。ガッカリしたろ!やったぜ!それでね……」俺は紙を破り捨てた。それから消火器を掴んで窓から投げ捨てた。「ギャーッ!」モヒカンだ。 8
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全く、50になってからこっち、ロクな事が無い。ベティーは教授で詩人でコラムニストの29才のビジューとかいうふざけた名前のふざけた野郎とスペインに行っちまったのさ。何がビジューだ。ふざけやがって。週に八回ジムに通ってサラダを食べるような奴だぜ。一方、俺は、こんなだ。 9
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「救急車を……」窓の外から呻き声が聞こえて来る。モヒカンだ。あいにく俺の電話機は壊れちまってる。かわいそうなやつだ。ん?デイリー・ヘルズ……ヤバい!仕事の依頼か?俺は床に散らばした紙屑を拾い集めた。四つん這いで部屋で!なんてミジメなんだ。俺はセロテープで手紙を修復した。10
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全く危ないところだった。だいたいつまらねえ粘土ジョークが悪いんだ。俺はおかげで消火器まで捨てちまって、これじゃ収支がマイナスだ。俺は手紙の残りの文章を読む。「……で、本題。このプリントアウト写真は、ぼくの甥っ子です。かわいいでしょ!」ファッキンダムンシットヘル!「ギャーッ!」11
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俺は取り敢えず窓の外にフライパンを投げた。甥っ子?ふざけるな。この世で一番興味の無いものっつったら、知人の甥っ子姪っ子トークだ!どうでもいい!どうでもよすぎて死ぬ!ふざけるな!ファックユー!仕事の話をしろ!サノバビッチ!アスホール!ヤカンだ!こいつも投げてやれ!「ギャーッ!」12
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その時だ!ブザーが鳴った。俺は思わず笑顔になった。グッドマナー。さっきのモヒカンとは大違いだ。俺はドアを少しだけ開けた。そして閉めた。俺は心臓を押さえた。何だって!?犯罪だ!絶対に犯罪だ。ドアの向こうに現れたのはものすごい美女だったからだ。ファック!「どちらさんで、ゲホッ!」13
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「あのう、わたくし、文化活動をして町を回ってるんですの……」「何だって!?」俺はズボンを下ろした。ドア越しに質問を続けた。「文化活動?具体的にはどんな事を!犯罪はいけませんよ!」「アーン!犯罪だなんて。わたくし、素敵な方とパートナーシップをして、文化的な……」「うん、続けて」14
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「つまり、アート的な才能に溢れる殿方と、素敵な事をして、ね?それで……」「アート!素晴らしい。ぼくもアーティストなんです」「存じてますわカラルドさん!貴方に会いに来たの。力を貸して欲しくて」「素敵な事をするわけですね!」おいおい、みろ!なんてこった。俺の!「……続けて!」 15
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「お部屋に入れてくださらない?」「アッ!これはしたり」俺は急いでズボンを上げ、美女を部屋に招き入れた。なんてこった。八頭身で、ものすごいミニスカートで、ものすごいスタイルだ。俺なんてカエルだな。「詐欺には引っかかりませんからね!」俺は毅然として知的に言った。これでいい。16
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「詐欺だなんて!とんでもないですわ」美女はテーブルの上に腰掛け、脚を天井にぶつかるぐらい高く上げてから組んだ。ファック!何てこった!「ちょっと、ちょっと待ってください」俺はソファーの上の金床を窓から投げ捨てた。邪魔だからな。「ギャーッ!」「これでよし!どうぞ、おかけになって」17
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俺は二人分のシャンディガフを作った。そしてテレビをつけたんだ。ホラーチャンネルだった。「死神処刑スーパーマーケット」だ。ちょうど死神処刑スーパーマーケット男がジョックを斧で叩いているところだった。「失礼!野蛮な番組ですな」「いいんですのよ」俺は美女の隣に座った。ヤバいぜ! 18
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「やはりその……僕はね、とても文化的なさまざまなイラストレーションができますよ。美しい自然と、白鳥とかそういう。サンゴとか。イルカとかね」「素敵ですわ」美女は俺の太腿に手を這わせた!ヤバいぜ!なんてこった!もう一息、もう一息なんだ!「具体的な活動について知りたい」俺は言った!19
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「インターネット経由で送るイラストレーションですの」「インターネット?何てこった」俺は呻いた。昨日配達員が置いて行ったインターネット機械があるじゃないか。運命的なものを感じる。「できます!ちょうどインターネットがあるんだ。僕はハイテックに目がなくてね」「素敵ですわ!」 20
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「それで、何を描けばいい?」「お酒、お飲みになって?」「ああ、そうだ!」俺は一気に飲み干した。さあ来い!来い!今しかないぜ!「で、何を描けばいい?それとも文化的な行為ですか?インスピレーションが欲しいところだ」「そうですわね」「締切は」「2月15日なんですの」「もうすぐだ!」21
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「そう、もうすぐなんですの。だから描いて……描いて」「アーッ、だめ」「大丈夫よ、描いて……さあ描いて」「そんなところまで!だめですよ」「描いて!描け!」頭がぼんやりしてきた。身体がいう事を聞かない。何かおかしいぞ?そして俺の息子も、もう少しなんだが……。その時だ!「火事だ!」22
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