2010年9月4日

「高校生クイズ」の演出と番組制作・視聴率の話

hdymon氏は『クイズマジックアカデミー』シリーズの問題作成と監修を担当をされた方。番組作りについての視点から分析をされていたのでまとめました。
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大門弘樹 @hdymon

いよいよ明日は『高校生クイズ』の全国大会のオンエアですね。昨年からガチンコ知識バトル路線に舵を切っていろいろ言われましたが、私はこの路線を応援しています。こういう長寿シリーズ番組は、何がベストかは各世代にとって異なりますからね。未来志向のガチンコ路線は大いにけっこうだと思います。

2010-09-02 15:35:38
大門弘樹 @hdymon

あ、2年前からでした!これはうっかりしました。 @ClassMinotauros 高校生クイズのガチ路線は確か2年前からではなかったですかね?まー個人的に決勝はガチでもいいけど予選くらいはワイワイ路線でやったほうが見てる側としては面白いような気がします。高校野球とかもそうですが

2010-09-02 21:09:42
大門弘樹 @hdymon

昔の『高Q』に比べて、今の『高Q』が優れているなんて一言も書いてないんだけどなあ。『高Q』は2年前に看板だけ引き継いだ別番組になって、今の路線は地デジ時代には合ってるよという論点で書いてます。もちろん「昔は良かった」。それは否定してません。でもその路線がいま成立するかは微妙。

2010-09-04 02:26:18
大門弘樹 @hdymon

いやいや、私は『今世紀最後ウルトラ』で予選を突破し、『シオドメ横断ウルトラクイズ』にも参加(○×敗退)した由緒正しいウルトラファンです(何だそりゃw) RT @aozakithird ついに他社製品に殴り込みktkr

2010-09-02 19:18:21
大門弘樹 @hdymon

『高校生クイズ』を正しく理解するのは世代論が不可欠。福留氏から福沢氏へと移り変わった『高Q』の黄金期の参加者は団塊ジュニア(第二次ベビーブーム世代)。子供の人口が膨れ上がり、受験戦争が社会問題になった世代。だから初期の『高Q』は、受験では体験できない「非日常の冒険」がテーマだった

2010-09-02 21:33:33
大門弘樹 @hdymon

たとえクイズのセオリーを外れようとも、勉強では身に付かないマナーや推理力やチームワーク(果ては運まで)が試されたのが初期『高Q』。ところが、その後、高校生を取り巻く環境が激変する。ゆとり教育の導入、そして少子化による大学全入時代の到来である。勉強より個性が叫ばれる時代。

2010-09-02 21:37:15
大門弘樹 @hdymon

受験戦争のさなかだからこそ意味があった「非日常の冒険」が、個性の時代ではテーマとして響かなくなった(古臭く感じさせる)のが、長年『高Q』が苦戦した理由だと思う。そして漂流の末たどりついたのが「勉強が重要じゃない時代なら、あえて勉強に価値があることを示す」という逆転の発想。

2010-09-02 21:40:24
大門弘樹 @hdymon

2年前からのガチコ知識路線は、昭和の古き良き『高校生クイズ』から時代背景が180度転換したことに合わせてテーマを逆転させた大英断だった。当然ながら、かつての参加者からは批判が殺到。そりゃそうだ。受験に苦しんだ世代は、受験では味わえない非日常感に青春の甘美さを追体験してきたんだから

2010-09-02 21:44:44
大門弘樹 @hdymon

ここからは完全に推測だけど、価値観が多様化した今の高校生にとっては、たとえクイズのお勉強であっても、1つの価値に打ち込むエリート高校生たちの姿は「アリ」だと映っているのではないかと思う。歌やお笑いに打ち込むのと同じように、難問に打ち込む姿を追う。それが新生『高Q』なんだろう。

2010-09-02 21:49:12
大門弘樹 @hdymon

『高Q』は方向転換によって、年々下落し続けてきた視聴率がひとまず下げ止まった。テレビ離れで視聴率の地盤沈下が激しい現状において、視聴率がキープできるようになったということは、「時代に合ったものになった」ことの証明だろう。『高Q』は存在自体が文化遺産のようなもの。継続が力。

2010-09-02 21:57:06
大門弘樹 @hdymon

まあ、もっとぶっちゃけて言うと、どんなシリーズでも初期の路線を愛してやまない原理主義と、路線変更した後から入った世代で価値観が衝突することが常。昭和ライダーと平成ライダー、ファーストガンダムとその他のガンダムetc。『水戸黄門』のようなスタイルは別にして。

2010-09-02 22:02:35
大門弘樹 @hdymon

どんな作品でも大幅な路線変更が成功だったかどうかは、ある程度時間が経ってみないとわからない。ただ座して死を待つ(シリーズ打ち切り)ことに抵抗し、V字回復しようと批判覚悟で路線変更をしたスタッフの勇気には、心からリスペクトしたい気分。外野から批判するのは楽だけど、やっぱり愛が大事。

2010-09-02 22:18:12
大門弘樹 @hdymon

簡潔にまとめてくれてありがとう。そういうことです。 RT @sudachi_kun 僕ら受験戦争世代が高Qに洒落っ気を求めたのと反対に、今のゆとり世代と言われる子らは高Qにガチ路線を求めてるのかもしれませんね。僕ら世代が受験勉強を懐かしんでるのかもしれませんが

2010-09-02 22:19:46
大門弘樹 @hdymon

現在、1回戦まで視聴完了。今の時代にガッチガチのクイズ王番組を作るとしたら、この演出がベストなのは間違いない。視聴者の度肝を抜く問題をハイペースで出題、参加者の凄さは「暗算九段」「全国模試1位」と一発でわかるフレーズで紹介。逆に言えば、ここまでしないと伝わらないのが地デジ時代。

2010-09-04 00:53:04
大門弘樹 @hdymon

準々決勝のナレーション「完全実力主義」にワロタw このフレーズ、90年代の学生クイズ界で流行りに流行った言葉。「テレビ主導のぬるいクイズとは違う」という、当時の難問志向の学生を中心としたクイズ屋たちのシュプレヒコールだった。それが10年以上経って『高Q』で聞くとは。隔世の感。

2010-09-04 00:57:48
大門弘樹 @hdymon

たぶんね、以前の『高Q』を知るオジサンたちが今の『高Q』に違和感を感じるのは、高校生なのにクイズマシーンの部分だけを強調することへの違和感なんだと思う。でも僕から見たら、昔は大学生がクイズ研で打ち込んだことが、今では中・高校生が主役になってるだけなんだな。ゴルフの世界みたいな感じ

2010-09-04 01:06:20
大門弘樹 @hdymon

ラテン語で『好ましくない…』、ピンポーン、「ペルソナ・ノン・グラータ!」という押しを見て、視聴者が「すげー!」とか「ポカーン」とか思うのは、昔「アマゾン川で」→「ポロロッカ!」の押しの見せ方と全く同じ。クイズを知らない大半の視聴者にはわかのわからない問題と答え。突き放し系の演出。

2010-09-04 01:13:55
大門弘樹 @hdymon

個人的に、対戦の見所を池上彰に解説させるというのが目からウロコ。「●●高校VS●●高校」って、さらっと見てる視聴者にはそんなに重要じゃない。「こういう因縁がある」「私立と公立の対決です」という情報をナレーターがしゃべってもピンと来ないが、池上彰が言うとなぜか興味がわくマジック。

2010-09-04 01:18:22
大門弘樹 @hdymon

実は全く同じような演出をしていたのが『タイムショック21』の高校生大会だった。あっちが視聴率で苦戦し、『高Q』が健闘しているのは実に興味深い現象。総合演出の五味氏をはじめ、数字を取るテクニックを知り尽くした演出家陣の力はバカにできない。視聴率はある種の統計学。理想だけでは取れない

2010-09-04 01:27:12
大門弘樹 @hdymon

昔からクイズ番組は半分以上は既出問です。そこに初見問への対応やらメンタルの戦いなどが加味されます @kaimaki64 高校生クイズ見ました。ウルトラクイズの優勝決定問題(サイコロの問題)がそのまま出たのは苦笑してしまいました。どこか同窓会感覚でした。あの高校生は知ってたんでしょ

2010-09-04 01:37:42
大門弘樹 @hdymon

そもそも『高Q』は『ウルトラクイズ』の弟分として始まり、実際『ウルトラ』のノウハウが柱となっている。でも、今の『高Q』がやっていることは高校生版『ギミアぶれいく・史上最強のクイズ王決定戦』であり、『フードバトルクラブ』のクイズ版。このねじれを感じるのが、予選の○×なんだよな。

2010-09-04 01:47:12
大門弘樹 @hdymon

なんかクイズマニアの視点で『高Q』の分析をしてたら、身内ヨイショとか思われたっぽい。知り合いが関わってるかどうかでヨイショなんかしないよ。『ヘキサゴン』は褒めないもん。『高Q』は批判ばっかりだから、ちょっと違う視点を提示したいだけ。「QMAもガチ重視なのか」とかも飛躍しすぎです。

2010-09-04 02:00:26
大門弘樹 @hdymon

ちなみにここまで『高Q』で褒めてるのは演出だけで、肝心のクイズ問題そのものについてはいろいろ思うところがあるんですが、外野の立場であれこれ批判めいたことは書かない方針なので書きません。それは個人的にスタッフに伝えればいいだけ。ツイッターはあくまで「いいところ探し」に使いたいんで。

2010-09-04 02:13:38
大門弘樹 @hdymon

こんばんは。準決勝はあまり好きではありませんし、出場者の立場ならやりたくないです。たぶんそこは大勢の方と同じかと。 @flyingcicada 準決勝についてはどう思われますか?

2010-09-04 02:17:03
大門弘樹 @hdymon

昔の『高Q』に比べて、今の『高Q』が優れているなんて一言も書いてないんだけどなあ。『高Q』は2年前に看板だけ引き継いだ別番組になって、今の路線は地デジ時代には合ってるよという論点で書いてます。もちろん「昔は良かった」。それは否定してません。でもその路線がいま成立するかは微妙。

2010-09-04 02:26:18
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コメント

日詰明嘉 @AKIYOSHI00 2010年9月6日
ちょっと追加。視聴率が発表されたのでこれまで。
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ヒート<ぱんだぱんだ>マシン @heat_machine 2010年9月7日
クイズ以外の演出には特に言うことは無いんですが、クイズの演出に関しては結構思うところが有ったり、たとえば「トウキョウトガリネズミ」という世界最小の哺乳類が回答の問題、他のクイズ番組などではワイプでそのネズミの画像を入れたりなど視聴者に「理解」させる手順が入ってるのですが高校生クイズではそれらが一切ナシ、準決勝でも問題を出して解かせて誰が正解したかの発表だけで問題に対する解説は一切ナシ、やったことも無いゲームのスーパープレイ動画を解説もなしに淡々とみせられ実況席からは「ほぅなかなかやるな」と名人さまが自分だ
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ヒート<ぱんだぱんだ>マシン @heat_machine 2010年9月7日
自分だけで勝手に納得してる、そんな様子にしか見えませんでしたアレを見て「クイズをやりたい!」って思う人はどのぐらいいるんでしょう
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f。 @_ffff 2010年9月10日
「地デジ時代には合ってる」っていうのがちょっとよくわからなかったんだけれども。続くツイートを読むと地デジとは直接の関係はなく単純に「今の時代には合ってる」って解釈で良いなのかな?
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ばんび @bmbqwq 2010年9月10日
テッキリ制作費を削った結果がこの方向になったってことかと思ってた。今のじゃタダ難しい問題を解いて、すごいねで終わりだもん。やっぱり昔のほうが好き。
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冷たい熱湯 @Tuny1028 2013年7月2日
個人的にはヘキサゴンは発想がかなり面白いクイズ番組だと思って観てた。…もちろんⅡの方じゃないよ
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