フォロワーを自分の創作世界でキャラ化

勝手にハコニワ的ななにかを持たせる。だいたいみんなゆるやかに破滅していく。昭和30~40年代くらいの日本のようなどこか。
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ピ📛 @ppk_age5

まなこさん(@manako123901)癖のある白髪交じりの髪に明るいうぐいす色の目の痩せた男性。町の洋食屋の二代目でカレーが絶品。よく笑いよく働く。/手のひらに収まる大きさの、漆塗りの箱庭をもつ。組みひもでしっかりと封がされており、中からは時折こどもの笑い声のようなものが漏れ聞こえるという。

2018-01-25 00:09:36
ピ📛 @ppk_age5

もへさん(@mohe369)黒髪に茶褐色の目の背の高い男性。近ごろ売れ始めたキネマ監督で、フットワークの軽快なことで有名。華僑の母親がいる。歳の離れた妻とアパートに暮らす。/鮮やかな装飾の陶磁器でできた箱庭をもつ。箱の中は魚が刺繍された纏足靴が一足揃えて置かれている。振ると鈴の音がする。

2018-01-25 00:10:55
ピ📛 @ppk_age5

@mohe369 監督はせっかくなので監督にしてみました!ヘッヘッヘ…ハコニワは、プラナカン陶器のイメージです! google.co.jp/search?q=%E3%8…

2018-01-25 01:24:06
ピ📛 @ppk_age5

新矢さん(@sin_niya_b)ウェーブのかかった蜂蜜色の長い髪と翡翠色の目の少女。学生。図書館と喫茶店を行き来するのが日課。大人ぶってこっそり煙草を吸っている。/小口を金に染めた古い洋書の中をくりぬいて作られた箱庭を持つ。箱の中は深海の色のインク瓶と硝子ペン、雨蛙がいっぴき入っている。

2018-01-25 00:12:25
ピ📛 @ppk_age5

たもさん(@_moro_tamo_)鳶色の髪の少年。いつも仕立てのよい服を着て、洋式のおおきな邸宅に暮らす。使用人としょっちゅう喧嘩している。/標本箱を模した、蜜蝋を塗った頑丈な木製の箱庭をもつ。古い詩集から破りとられたページや、写真の切り抜きがピンで留められている。

2018-01-25 00:12:45
ピ📛 @ppk_age5

@_moro_tamo_ イェイイェイ!!!ちょっとだけ「少年の日の思い出」を意識したのはナイショです!(言ってる) 少年の日の思い出 ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%91…

2018-01-25 01:20:40
ピ📛 @ppk_age5

のっさま( @nnmy_ssrn)黒髪を短く切りそろえた胡桃色の目の女性。祖父の写真館を手伝っている。人懐こく快活で流行に敏感。時折少年と間違われる。/金細工のついた飴色の木製の箱庭をもつ。箱の中はビロードの絨毯が敷かれ、白いクロスをかけたテーブルと椅子、そしてコック帽をした小鳥が一羽いる。

2018-01-25 01:56:41
ピ📛 @ppk_age5

ふぁふぁちゃん( @twinklystar777)艶のある黒髪に褐色の目の青年。銀ぶちの眼鏡をかけ、頬にはそばかす。探偵助手。いつものんびりとした佇まい。/明るい空色に塗られたブリキの箱庭をもつ。箱の中はうす桃色の布が敷かれ、色とりどりのキャンディが入っている。だが包みを開けると、それは…。

2018-01-25 01:57:49
ピ📛 @ppk_age5

@twinklystar777 透明さ!ヤッターーー!ふぁふぁちゃんは探索者のイメージが…キャンディのつつみを開けたあなたは2D8のSANチェックです

2018-01-25 11:47:10
ピ📛 @ppk_age5

あんどぅ(@andoTap)痩せた赤毛の女性。彫刻家である父親のアトリエを切り盛りしている。物静かなたちで、空想と朝の空気の中でする掃き掃除が好き。/ひんやりとつめたい真鍮製の箱庭をもつ。箱の中はやわらかな産着にくるまれたちいさなちいさな赤ん坊が眠っており、時折ちいさなあくびが聞こえる。

2018-01-25 01:58:41
ピ📛 @ppk_age5

うるいさん(@bbqch)ととのえられた黒髪に意志の強そうな眉、深いすみれ色の目の男性。旧家の次男坊。物忘れが多い。市街をふらふらと遊び歩くことと賭博が好き。/銀の足がついたべっ甲の箱庭をもつ。箱の中は板張りで、指でつまめるほどの小さな絵画が所狭しと飾られている。

2018-01-25 02:00:03

箱庭

箱庭についてもにゃもにゃ考えてみた。

ピ📛 @ppk_age5

箱庭のイメージとしては、一般的な箱庭とちょっと違う部分もあるのだけれど、これhttp://t.co/9sMaao3yQXとか、これhttp://t.co/PqSwwuEHkHなんかが、900の場合はイメージに近いです

2013-03-23 00:54:24
ピ📛 @ppk_age5

ファンタジー昭和 これだ

2013-03-23 00:20:29

箱庭シリーズ派生・関連

なんとワタリガラスさん( @guiltyraven )が箱庭設定でショートショートを書いて下さいました……
鼻血が出るほど嬉しかったのでご本人の承諾を得てまとめに掲載させていただきます。ありがとうございます!


――もう何度も何度も、繰り返し見ている夢がある。
 琥珀いろの午後の夢なのだ。
 夢の中で私は、夢だといふことをもうすっかりわかってゐて、綺羅綺羅と柔らかい檸檬色の音楽が旧型蓄音機から静かに流れてくるのを聞きながら、深々と揺り椅子に腰をおろし、2度、3度と前後に揺らす。私の右手には丸く月のように切り取られた窓があり、そこに嵌め込まれたうす青色の硝子は水そのもののように透き通っているのに、なぜかその向こうにはなにも見えない。
 ふと私は、膝の上に乗る小さな物体に気がつく。
 いや、それがそこにあることを私はもうずっと以前から知ってゐたに違いないのだ。
 手に触れるその艶やかでひんやりとした感覚。磨き上げられた木の滑らかな手触りが、私の心に限りないやすらぎをくれる。
――嗚呼、そこにあるのだね―――
 くちびるのみで私はそうひとりごちる。
 それは、箱だ。
 それもただの箱ではない。その中にあるものを、私は知ってゐる。
 手元に目を落とし、感触を確かめれば、そこにはやっぱり私の思い描いた通りの箱があった。両手にすっぽりと収まる大きさの、箱。その蓋は蜜蝋を塗ったわけでもないのにとろりとした飴色に磨かれ、手で撫でれば少しもささくれや摩擦を感じない。
 精緻な唐草文様の細工は、螺鈿の微細な装飾で控えめに縁取られ、角度を変えれば真珠の温みを持った七色のほのかな輝きが揺れる。それらの唐草たちが愛おしげに抱くは、菱形に研磨された紫水晶であった。
 深い、深い、そのヴァイオレットは春の野に咲き乱れるヴィオラ、菫の色だ。思索の色。深い無意識の領域からやってくる色。あゝ、そうだ。私の芸術の霊感はすべてここからやって来る。
 私は、うっとりとその静かで硬い輝きを見つめ、その蓋を開けようと手を伸ばし―――

「―――先生」
名を呼ばれ、私ははっと微睡から目覚める。
 あたりを見回せば、琥珀色の午後は既にそこにはない。私の周囲には、日に焼けて色褪せた畳と、擦り切れた座布団と文机として使ってゐる2つ重ねた蜜柑の木箱。そして、散乱する黄ばんだ背表紙の本、本、本。
 玄関先からすぐの板の間に仁王立ちになり、薄っぺらい布団の上で昼間からうとうとしていた私を胡乱な目で見下ろしているのは、この下宿のおかみであった。もう40がらみになろうかという彼女は、鈍重そうな風体で、どろりと濁った眼で私を見下ろしてゐる。
 なにも職業に貴賤の別などあると思っているわけではない。だが、彼女の持つ驚くべき無神経さと、平時は亀のように鈍い頭の回転が自らの損得がからむことに対してのみ兎のようにせわしなくなる、賤しい小賢しさ――――それはすなわち、私が最も毛嫌いしてゐる資質でもあったが―――は、安い下宿の大家という仕事にはうってつけのものではあった。そして彼女は、今もこうして、私の返事などなくとも合鍵で勝手に部屋に上がりこみ、私を見下ろしてゐる。
「……客だよ。いくら呼んでも起きてきやしないんだもの。…良い御身分だね」
口を開くと、軋るような耳障りな声が流れ出す。夢の残滓がその声に完全にかき消され、琥珀色の気配は死に絶えた。私は、不快感を顔に出さぬよう極力努力しながら、言った。
「客……?」
私はその言葉に、初めて彼女の後ろに居た人影に気づく。
「突然すみませんね」
そこに立っていたのは、少し癖のある黒髪の男だった。よく見知ったその顔に、私の胸には少なからず安堵が広がる。
「ああ………オーナー。」
それは、懇意にしている劇場の主人であった。以前から、何度か私の書いた戯曲を取り上げてくれた彼は、この街での数少ない私の味方と言える人物であった。
「…それじゃ、ごゆっくり」
室内をじろりと不穏な目でねめつけた後、急速に興味を失った様子のおかみは、くるりと背を向けると、牛を思わせるようなのったりとした足取りで部屋から出て行った。私は、彼女が扉を閉めてからも数十秒は、彼女がそこで聞き耳を立てているのを知ってゐたので、しばらく何も言わず、じっと待っていた。やがて彼女の気配がそこから消え、階下へと続く階段のぎしっ、ぎしっという音が聞こえてきたのを確認して、ようやくふうっと息をついた。
「……いつものことながら、彼女はとても個性的な人物ですね」
既に何度かこの部屋に足を運んだこともあるオーナーは、既にそれにも慣れた様子で、穏やかにおかみをそう評する。私は肩をすくめた。とても彼ほど寛容な気持ちにはなれそうにない。
 彼は不思議な男だった。私はついぞ彼が怒りに震える姿を目にしたことがない。私の知る限り彼はいつもおだやかな笑みを浮かべ、常に人当りよく、どんな横柄な態度の客にも丁寧に対応してゐた。しかし、決して卑屈というわけではない。声を荒げることはなくとも、彼はしっかりと某かの芯を持った人物のように見える。だが、実際のところ彼が何を考えているのかは正直私にはよくわからなかった。異国の血が混じっているのか、その瞳は黒ではなく、くすんだ赤銅色をしており、その瞳に見つめられると私はいつも遠い日の夕暮に身を置いているかのような不思議な心地に襲われた。
「わざわざこちらにおいでいただいて…恐縮です。すみません」
私は彼に座布団を薦めつつ、ぽりぽりと頭をかいて頭を下げる。
「いや、とんでもない。私の方こそ無理を言ってしまった。急に押しかけてしまって、ご迷惑ではなかったですかな?」
「無論、そんなことはありません。…しかし、例のお話…ですね?」
私の問いに、オーナーは頷いた。
「さうです。……先に文をお送りした通り、ぜひ先生に、一本戯曲を書いていただきたい。」
「それは、もちろんお受けしたいのですが……その、少しよくわからないことが……」
私は、つい一昨日受け取ったばかりの文を取り出して、その文面を見直す。その文はごく事務的な白い封筒に入れられていたが、風情のある薄い若草色の一筆箋に、流麗な文字で

『先生に書いていただきたい戯曲がございます。箱庭を持った踊り子の話です』

と、ただそれだけ書きつけてあった。
 オーナーは、にこにこと笑みを絶やさずに、深くうなずいた。
「さうです。……箱庭、ですよ。」
箱庭、といふ言葉を聞いた時、私の心にはざわっと波が立った。
 文を初めて目にした時には、さっと体中の血の気がひくほどに驚いた。しかし今は、既に心の準備をしていたので、さほどまでは動揺しなくて済んだ。しかしそれでも、心がざわつくのを完全には押しとどめられなかった。
「あの……失礼ですが。箱庭、とは………?」
私は、内心の動揺をつとめて隠し、声が震えぬように最新の注意を払って何気ない調子で聞いた。
「これぐらいの。…両手に少しあまるぐらいの箱でね。小さな柘榴石の飾りがついた、そりゃあ綺麗な箱なんです。ところがそれを開くと……なんとね。回転木馬ですわ。」
身振りを交えながら語るオーナーの口調には、常ならぬ熱気がある。珍しいことであった。
「回転木馬?」
私も、引きこまれるように身を乗り出す。
「そう、回転木馬。メリイゴオランドというやつです。それがそっくりそのまま、箱の中に入ってゐるんです。驚くほどによくできておりましてね。白い馬も、金銀の飾りをつけた馬車も……そして、螺子を巻くとね、それがくるりくるりと回るんです。」
「オルゴオル…といふやつでしょうか」
「ああ、いや。それも少し違う。なんといえばいいのかなあ。とにかく…箱庭、としか言いようがない。」
自らの表現力の不足にもどかしげに手を揉みしだくオーナー。私は自分の胸がどきどきと激しく鼓動を打っていることを自覚していた。
「そして、その箱が……いったい?」
オーナーは、はっと我に返ったような表情で、ごほんとひとつ咳払いをする。
「え、ええ……いや、実はね。今度私の劇場に、新入りの踊り子が入ったんです。その娘が持っていたのがね、その箱庭なんですよ。」
「踊り子……?」
私は呟いた。オーナーはこくりと頷く。
「異国の血が混じった、可愛らしい娘でね。金糸雀のような鮮やかな金髪で、まだ見習いなんですが、まあ小鳥みたいな娘です。その娘が、持っていたんですよ。その箱庭をね。」
「それで、私に……」
「ええ、そうです。書いてほしいのは、その娘と箱庭のことを題材にした戯曲なんですよ。」

箱庭。

脳裏に、紫水晶のはめ込まれた木製の箱が浮かぶ。

「しかし……踊り子と箱庭の話と言われましても、それだけでは……」
私は声が震えぬようにと気を遣いながら、言葉を濁す。オーナーは私の動揺を知ってか知らずか、にこりと笑った。
「確かに、さうですな。…それでは、どうです。一度、実物を見にいらしては?」
「い…いいんですか?」
「ええ、勿論です。さう…次の日曜にでも。」
「はい!是非!!」
私は勢い込んで答えた。
 満足げにうなずくオーナーの眼には、なにかしら少し奇妙な光が宿っているようにも見えた。
…しかしそれはもちろん、私の見間違いであったのかもしれなひ。

 オーナーが帰ってからしばらく、私はごろんと寝転がり、ぼんやりと天井を眺めてゐた。
 ふと思い立ち、起き上がって普段執筆に使っている文箱を開けると、その底板を外す。
 そこには、銀色ににぶく輝く小さな鍵が一つ。
 私は、ごくりと唾を飲み込むと、それを手に取る。そしてそのまま、私は押入れの襖を開け、放り込まれたがらくたをひとつひとつかき分けはじめた。
 押入れの一番奥には、実家からもらった唯一の財産でもある、小ぎれいな戸棚がそっくりそのままおさまっている。

 その、一番下の棚。

 私は、震える手で、其処をゆっくりと開く。

 そこには、矢張り、あった。

 とろりとした飴色の、磨きこまれた木の、箱。
 その蓋には、夢で見た通り、深い色合いの紫水晶がおさまってゐる。

 あゝ、なんて美しいんだらう。

 私は、手を伸ばし

「………っ駄目だ」
はあ、はあ、と私は荒い息を吐いた。
 銀の鍵を差し入れ、蓋を開けようとする、その寸前まで、夢を見ているような気持ちだった。
 しかし、私は全身の意志の力を振り絞り、その夢を振り払う。
「…開けては…………駄目だ」
自分に言い聞かせるように、呟く。
 私は、震える手でなめらかな箱の表面を撫で摩り、そして渾身の力を振り絞って箱をまた元通り戸棚へと戻す。きっと今、私の顔は苦悶に歪み、さぞや恐ろしい表情をしてゐるだらう。
「何故……………こんな…………………」
私の押し殺した叫びは、すでにとっぷりと暮れた帝都の夜の闇に、吸い込まれるように消えてゆき、誰の耳にも留まることはなかった。

 次の日曜日。
 金糸雀のような踊り子の娘が持つ箱庭。

 私は、その瞬間が、狂おしく焦がれるほどに待ち遠しく、恋しく……
 そして同時に、身の毛がよだつほどに、恐ろしかった。

 それを見てしまった後で。
 私は果たして、正気でいられるだらうか。

 嗚呼、しかしそれでも、私はもしもこの箱庭を目にすることのなかった過去の自分に戻っても良いと言われたとしても、全身全霊できっと拒絶するだらう。
 そしてまた私は眠りに落ちる。
 眠りの中で、私は何度でも、何度でも、あの琥珀色の午後を訪れるのだ。

(了)