震災体験談（宮城県石巻市）

Katsuhiko Suzuki @katsu815

んだなぁ。知らない人から温かい手を差し伸べてもらえることって、凄いことだよなぁ。感謝の気持ちを忘れないでいたいな。その応援に応えられるよう、うちの母も笑っていつも前を向いてるよ。最近ではボランティアさん達に浜で穫れた魚介類を食べさせるのが至福の喜びのようだ（笑）

Katsuhiko Suzuki @katsu815

2011年4月5日。石巻市小竹浜。 震災後、初めて実家に帰省した。浜はめちゃくちゃになっていた。津波被害をまぬがれた実家では、母が震災の疲れで寝込んでいた。「ただいま」という声に起きてきた母はフラフラしながら疲れた顔を見せ「来たのがぁ…」と張りのない声を返した。笑顔はなかった。

Katsuhiko Suzuki @katsu815

…2011年4月5日。石巻市小竹浜。 電気水道は止まっていた。東京から運んできた物資を車からおろした。母は食料品の箱を開けて中を確認した。「缶詰…、レトルト…、サトウのご飯…」、ふと気が緩んだのだろうか、母はサバの缶詰を握りしめながらシクシクと泣きだした。

Katsuhiko Suzuki @katsu815

…2011年4月5日。石巻市小竹浜。 実家に物資をおろした後、ある程度まとまった現金が入った封筒を親に差し出した。平時なら「大丈夫だ」と受け取りはしなかったろう。その時、親は黙ってその封筒を両手で受け取った。なんだか私も泣けてきた。

Katsuhiko Suzuki @katsu815

…2011年4月5日。石巻市小竹浜。 避難所へ物資を届けに行った。皆、疲れた笑顔で迎えてくれた。津波で自宅を失ったおんちゃんが私に言った。「こうなったらもう終わりだ…」と。返す言葉が見つからず、ただ小さく何度も頷いた。「明日にでも避難所さメシ食いにこい」とおんちゃんは言った。

Katsuhiko Suzuki @katsu815

…2011年4月5日。石巻市小竹浜。 夕方、配給のパンを実家の茶の間で食べ始めた時、父が「せっかく息子が帰ってきたがら…」と、大好きなビールを持ってきた。震災後ずっと我慢していたらしい。ぬるいビールを親子で飲んだ。それを見ていた母は少し嬉しそうだった。

Katsuhiko Suzuki @katsu815

…2011年4月5日。石巻市小竹浜。 夜、電気が復旧してなかったため、実家では津波で流れ着いた大きな蝋燭を使っていた。誰かの結婚式の記念品のようだった。 …震災から1000日経った今も、その蝋燭は茶の間の棚に置いている。 http://t.co/Q3RavlQwIc

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Katsuhiko Suzuki @katsu815

忘れたくても忘れられないこと。 忘れたくないこと。 忘れてほしくないこと。 3年が経ちました。 ･･･小竹浜は静かです。 http://t.co/MRzaEYRvuX

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