キャンディ・キャンディを読み返した覚書。

自分のためにメモがてらまとめておくです
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ふりーく北波(Hideyuki KITABA) @nami_happy

ちょいと最近一気に『キャンディ・キャンディ』何度か読み直してたんだけど、年取ったせいか、7巻でテリーと別れるあたりから、怒涛のラストまでの展開に涙出んばかりに震えてたりして。特にラストはアニメ版よりマンガの方がじんじん来る。『デビルマン』ばりに全てがひっくり返って行くサマがもう。

2013-03-28 00:43:00
ふりーく北波(Hideyuki KITABA) @nami_happy

凄く今更だけど、気づいた点が2つ。一つは『キャンディ・キャンディ』が古典的少女マンガじゃなく、むしろ80年代以降の「自立する女性」のありようを先取って描かれていた点。古典的なセレブリティを、こうまで主人公に否定させているドラマだとは、恥ずかしながら今回読み返すまで気づかなかった。

2013-03-28 00:48:54
ふりーく北波(Hideyuki KITABA) @nami_happy

もう一つは先の点ともつながるのだけど、第一次大戦時のアメリカとイギリスっていう舞台設定の巧みさだ。まだ前近代的な芝居が成立する空間でもあり、一方近代につながるガジェットも一通りある。それでいてまだ移動や連絡の手段が限られた時代なので、心の距離と物理的な距離の演出に誠に好都合な点。

2013-03-28 00:52:16
ふりーく北波(Hideyuki KITABA) @nami_happy

『キャンディ』を『あしながおじさん』『マイフェアレディ』と並べて語る向きもあるが根本的に違う。彼女はアルバートの思う「形」に育てられたワケではない。自ら決断し、泥にまみれても、自分の幸福に対して良い意味で貪欲で、ささやかな喜びにも「笑って」生きられる逞しい女性像がその本質だった。

2013-03-28 00:59:54
ふりーく北波(Hideyuki KITABA) @nami_happy

男女雇用機会均等法がその姿を確実にしたのは1985年。『キャンディ・キャンディ』は76~79年。そんな前に、アルバートやテリーへの憧れから大きく羽ばたき、自立した姿でラストを迎えたあの物語の凄み。設定の妙はココにもあって、あの時代だからこそ「看護士」という設定にも説得力があった。

2013-03-28 01:05:51
ふりーく北波(Hideyuki KITABA) @nami_happy

その上で、アニメ版はふるさとに帰ってきたキャンディとポニーの丘の人々、って言う風にパーティーで終わるんだけど。ココは丘の上の王子様とおチビちゃんで締めくくったマンガの方を圧倒的に推したい。二人の愛はちゃんと成就したっていう説得力がより伝わるんだよね。ココはやはり少女マンガだから。

2013-03-28 01:09:10