日本の戦略：やる夫の腹黒日本な感じ

黒田タケフミ @nisekuro_at

日本の戦略を辿ってみると、第二位にいると米国の敵視政策を受けて我が身が危ういので、米国の敵視を受けうる代わりの国を仕立てるという戦略があり、歴史的に米国が中国に入れ込んでいると言うことも踏まえて中国を促成栽培して身代りになって貰おうという流れがあり。

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しかし中国が大きくなって見ても何か知らんが米国は日本に辛く、中国に甘く、G2戦略とか言う凄いことをし始めた。ので、日本は鳩山政権を生みだし、この政権はわずか半年の猶予のみでG2戦略を一撃の下に葬り去った。この意味で俺は鳩山政権を評価してる。まあ色々他に言いたいことはあるけど。

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G2戦略があった辺りの日本の戦略的に詰んだ感とか閉塞感は凄かったからもうこの戦略を破綻させたという一点のみで、俺は鳩山政権の存在価値はあったと思ってる。凄い叩かれそうだけど。

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中国としては米国の中国に対する甘ったれた幻想を維持しながらG2戦略で日本を米中連衡策で挟み打ちし、米国に日本を敵視させつつ此方は日本を鞭でしばき飴で誘い、日本を取り込んで、それが成ったら米国の覇権に対抗するとか思ってただろうけど、鳩山政権の一撃で全てご破算。

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米国が第二位の国を警戒するという米国覇権護持の基本ポジションに還ってしまって超焦ってるという流れ。やる夫の腹黒日本な感じ。

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こういう日本の対米戦略の流れと重なるように対中戦略の流れがある。こちらは第一次安倍政権で外相を務めた麻生外相が明確にした自由と繁栄の孤戦略の中に組み込まれたものだけど、中国を「戦略的互恵関係」として自由と繁栄の孤戦略で大いに利用しようというもの。

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戦前・戦後、日本は一貫して欧米に囲まれて先進国（文明国）は日本だけという孤独な状況にあってこれをいつも何とかしたいと考えていた。その中で日本の一貫した命題は「非欧米文化圏の先進国若しくはそれに準ずる国または地域を日本が育成して国際社会に扶植することは可能か？」というもので、

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戦前は朝鮮半島、満州、台湾にその資力を傾注し、戦後は韓国、台湾にやはり資力を傾注して実験を進めてきた。そこで一定の成果が得られたことからASEANへ根を伸ばし、また対米戦略の流れから中国の促成栽培を第一目標とした。中国が大きくなれば日本と同様に周辺諸国へ投資を進め、周辺の繁栄を

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加速してくれると考えたのだろう。ただまあ中国さんはご覧の通り覇権主義のお国柄なので、日本の見込みは甘甘過ぎた。そこで自由と繁栄の孤戦略の下で中国を「戦略的互恵関係」として利用しようということになる。バブル弾けた日本一国で東南アジア諸国を準先進国へ引き上げるプログラムを実行するには

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資力が全然足りない。力を持った覇権主義の中国さんが周辺諸国へ影響力を行使するために、周辺諸国へ投資を行うのは日本願ったり適ったりだった。中国の資力を東南アジア諸国が準先進国へ駆け上がるための第一段ロケットとして利用しようというのが日本の対中「戦略的互恵関係」である。

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後に首相になる麻生外相がこの辺りから「クールジャパン」日本のアニメや文化を売り込みに掛かるのはこの後、これら諸国が実際に高度成長期に突入した場合、中国がどれだけ影響力を駆使しようとしても、中国ではなく日本を選んでくれるようにしようとしてのことだと考えられる。

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肥え太らせた中国を苗床に、東南アジア諸国を準先進国へ引き上げ、そうして彼らが高度発展したときには、「憧れの」日本と良い交易関係を持って貰い、彼らと日本でWIN-WINになろうという、中国は生贄というか日本の本命を育てるための栄養源でしかない扱いというか凄い涙目になる悪魔の戦略だ。

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ということでここまで日本独特の内部諸勢力のヘゲモニー争いによる各自戦略の行き当たりばったり総検索で編み出された結果的に何か凄い感じの戦略が色々な持ち回りや遠回りもあったけど結果的に上手くいって中国さんごくろうさん、米国さん大変ですねで今にいたってると見てるんだけどどうだろうか。