わかるんだけどね。。。

彼は武蔵。私は違うところだけど,基本的に過ごしてきたのは同じような環境だった。だから大いに共感するんだけど,それを基準にものを言うとなかなか通じないよ。 私はそれで各所で頭を打ってきた。だから今の(情けない)状況があるのかなぁ。
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Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

大学とくに教養課程というのは専門を一つに絞ることなく、というのは逆にいえば全方位外交的に「世界そのもの」と向き合う全体を自分の専門と位置づけ、人間としての幅や厚みを作る時期と本来思います。新入学の諸君には、特化した専門は後でいいから、人間としての魅力を身につけてとエールを送りたい

2013-04-02 10:23:29
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

普段は控えていますが、今日は記しますと、私は自分の母校とくに中学高校時代をすごした武蔵学園という学校を本当に大切に考えています。創立して95年ほどと思いますが、特に科学者を多く生み出してきました。芸術家のOBも少なくありません。そういう人材が出てくるのには明確に理由があります。

2013-04-02 10:32:58
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

それは、中学高校という多感な時期に、一定の信頼感をもって、子供たちを望ましい環境で放し飼いにするんですね。服は私服、クラブは予算折衝させて年間予算は生徒が合議して研究なりスポーツなり演奏なりを進める上で計画的に使わせる、研究のクラブは大学院レベルの指導を中一から受けさせるなど。

2013-04-02 10:34:32
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

お堅い大学の教授屋が言うべきことではないかもしれないが、中学高校時代から私服で、学校の行きかえりには喫茶店など普通に入り、学園祭などの折には坊主がビールや酒などもなめてみ、タバコなどもくわえてみたりもし、適度に羽目も外しながら、でも世界の一線に通じる仕事をローティーンから考える。

2013-04-02 10:36:27
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

いま現在の母校の中学生がタバコ吸ったりビール飲んでるかは知りませんし、そんなことはないですよねよい子の皆さん^^ただ私たちの頃はそうでした。パチンコ屋や雀球屋に入り浸るのものいた。端的にいえば、大学生として下宿し始めてからするような事を、まだ声変わりもしてない13,4歳がしていた

2013-04-02 10:38:13
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

同時に、やっぱり大学生が読むようなものを中学時分からまじめに読んでいた。授業でも植木枝盛や中江兆民の岩波文庫を読まされ、今昔物語の変体仮名・元資料を「諸君は日本人で、これは日本語である。よって読めない訳はない。読め」とやられ(御茶ノ水の市古夏生さんが中1のときの古典の先生でした)

2013-04-02 10:40:04
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

作り物、偽者、子供向けに水で薄めたような代物ではなく、本当の本物とガキの自分から直接触れさせて、そこで放し飼いにする。理科はもっと極端で、薬品や機材に直接タッチさせ、最低限のキャプションしかあたえず、多くを失敗させ、いまだに悔しいと思っている実験が僕はたくさん残っています。で、

2013-04-02 10:41:25
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

それでいいんだとおもう。中一の3学期はアルコール温度計を作るんですが、僕はガラス管が割れてしまい、結局まともなものが出来ず成績も悪かった。本当に悔しかった。でもあのとき「じゃあやってあげましょうね」ではなく突き放されて悔しかったことが大学で物理学科に進んで10年学ぶ機動力になった

2013-04-02 10:43:36
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

挫折こそが、若い人がとくに学校で経験すべきものだとおもう。おおいに悔しがれ。コンクールを受けたら、失敗して、落ちて、このやろうと思えばいい。で、その次に入賞すればいいじゃないか、失敗しなければ成功なんか出来ない。最初から柔道強い人などいない。負けて転がされて受身を覚えてこそだろう

2013-04-02 10:44:48