【夜明け前より瑠璃色な】突き進む先は谷か峠か【シューニャリアーナ享受論】
- L_O_Nihilum
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『…フィーナ、飯にしよう』 『そうね、気分転換しましょうか』 ひとまずここは飯だー。
2013-04-09 18:24:38シートを広げて、草に寝転がる。『なんだか、草に申し訳ないわね』「でも、クッションみたいだぞ」気持ちいいよ、とばかりに転がって見せる達哉。
2013-04-09 18:25:33『ふふふ、石を踏んでも知らないから。』「そりゃあ痛そうだ」『さあ、食事にしましょう』 http://t.co/0LPA3rctmn
2013-04-09 18:26:26丘を駆けあがる風が、土屋草の臭いを運んできた。ふもとには、畑に植えられた野菜の列。その先には住宅地が広がり、遠く満弦ヶ崎湾の美しい弧が見えた。
2013-04-09 18:27:10その味付けも色とりどりだ。『美味しそうだな、食べていいか?』気持を少し高ぶらせ気味に食をせかす達哉。『慌てないの。これで手を拭いて。』おしぼりも常備らしい。「あはは、そうだな」
2013-04-09 18:29:26ひととおり拭いてから、早速おにぎりに取り掛かった。「んじゃ、いただきます」『はい、どうぞ』 フィーナ姫、半分もうお母さん気分。
2013-04-09 18:30:20手に取ってみればとても美味しくて、腕が物凄い勢いで進む。そんな様子をよそに、フィーナは朗らかな顔で言う。『そんなにあわてなくても、おにぎりは逃げないわよ。』「フィーナも食べろよ、見てるだけじゃつまらないだろ?」先に食べちゃうぞ、と冗談めかして返す。
2013-04-09 18:31:52『ふふふ、そうでもないわ』うれしそうに微笑む。「そんなもんか?」『そんなものよ。と言っても、お腹は空いているのだけれど』フィーナが箸で紙皿におにぎりを取った。相変わらず、慎ましやかだ。
2013-04-09 18:33:05『いただきます』「どうぞ。…俺が作ったわけじゃないけど」『もう、仕方がない事を言って。』フィーナは相手の味わう味を自分が戴く、っていうのすごく大切にしたがる性格なようです。
2013-04-09 18:34:03「御馳走様」『お粗末さまでした』「料理、上手くなってるんじゃないか?」『そうかしら?』「絶対、上手くなってる」 http://t.co/ysRzqHO0qa
2013-04-09 18:35:16そう言って、ごろんと草むらに寝転がる達哉。青空に見とれて呆けていると―――――――――(ぼんっ)
2013-04-09 18:35:53思わず抱えられ、柔らかくて甘い香りのする彼女の太腿に頭を乗せられる。「・・・高級枕だな」ぺしぺしと触れてちょっぴりじゃれてみた。『こーら、いたずらをしないで』
2013-04-09 18:38:10「甘いにおいがする」『そういう事も言わないで』ぺしっ。おでこを軽くたたかれた。「少し、眠ってもいいかな?」『どうぞ。アルバイトに間に合う時間には、起こしてあげるわ』「よろしく」
2013-04-09 18:39:28『好きな人のために食事を作って…好きな人が、それを美味しいと言ってくれて…こうして、膝の上で眠ってくれている…』 http://t.co/xYgxhksSqi
2013-04-09 18:40:47