らいあさんによる原子力問題調査特別委員会 石橋克彦氏の意見陳述紹介

らいあ(@Sucha_Para)さんによる衆議院 原子力問題調査特別委員会(2013.4.8) 石橋克彦氏の意見陳述(WG1で、田中三彦氏と共同議長を務めていた。事故調査報告書、今後の原子力発電所の安全に関する個人的な意見の一端)
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らいあ @Sucha_Para

衆議院 原子力問題調査特別委員会(2013.4.8) 石橋克彦参考人 WG1で、田中三彦氏と共同議長を務めていた。本日は事故調査報告書今後の原子力発電所の安全に関する個人的な意見の一端を述べさせていただく。

2013-04-08 22:10:11
らいあ @Sucha_Para

今後の原発のほぼ全ての人が、安全性の重視。しかしながら、地震・津波・火山列島、原発の安全性を確実に確認するというのは、残念ながら不可能だと思う。現在の科学では、いつ・どこで・どのような地震津波に襲われるか、確実に予測するのは不可能である。これは火山噴火にも同様。

2013-04-08 22:10:27
らいあ @Sucha_Para

必要に迫られ、原発を運転するのであれば、気休め的な安全性の確認ではなく、必要だから動かすというのを国民全員が納得して合意することが慣用。もちろん出来る限り安全対策はするが、『人事を尽くして天命を待つ』という覚悟を持つことが根本的に重要。

2013-04-08 22:10:57
らいあ @Sucha_Para

『人事を尽くす』とは具体的に何か?IAEAのいう深層防護(Defense in Depth)を本気で徹底的に行うこと。原発の安全を多段階で設定する~IAEAは5段階。報告書で、福島事故までは日本では三層までしか考えていなかったということを指摘している。五層の防護(説明略)

2013-04-08 22:11:54
らいあ @Sucha_Para

深層防護で重要なのは、ふたつの原則。「階層間の独立」深層防護の各段階で、前後の階層に依存することなく、それぞれ独立し最高の安全対策をつくす。「前段否定の論理」前の段階の防護が破られる事を前提として考える。例えば原発施設内では第四層まで完全な安全を目指して努力をする。

2013-04-08 22:12:41
らいあ @Sucha_Para

外では四層を破られた場合の万が一の備えをしておく。このふたつの原則が徹底されなければ深層防護はいざという時に役に立たない。以上が国民の安全な暮らしを守るという点から異論はないと思う。

2013-04-08 22:13:15
らいあ @Sucha_Para

現在、原子力規制委員会がやっていること、今のところ不十分。第一層では、地震・津波への基礎体力を万全にする。新規制基準は、まだ不十分。特に単身設計の基準地震動に関する想定が甘くなるのを許すような点が残っている。抜本的な改善が行われていない。

2013-04-08 22:13:43
らいあ @Sucha_Para

第四層に関する新基準。過酷事故対策に重要な特定安全施設。第二制御室・フィルター付ベント設置など。こんな大切なことが5年間猶予を与えられる。これはとんでもないこと。深層防護の四層がない。大穴があくことになる。

2013-04-08 22:14:17
らいあ @Sucha_Para

原発から半径30km以内の事故対応対策が遅れている。これは第五層がないことを意味する。そもそも30kmで本当によいかという根本的な疑問もある。福島事故を教訓とすれば不十分。

2013-04-08 22:15:02
らいあ @Sucha_Para

例えば、冬の季節風が強く、関ヶ原から名古屋まで大雪が降ってるような時に、敦賀湾-伊勢湾構造線で、M8クラスの内陸巨大地震-1891年の濃尾地震のようなのが起きれば、伊勢湾から若狭湾まで突き抜ける。それによって、美浜・敦賀などの原発で大事故が起こってしまう~このような場合があれば~

2013-04-08 22:15:27
らいあ @Sucha_Para

2005年の国会公聴会で説明したが、「原発震災」が起こることを考え、充分な原子力防災を決めておかないと大混乱に陥ることも有り得る。日本の原発の深層防護は、現時点では大変不十分。世界最高水準の安全対策が整っているとは言えない。即ち『人事を尽くしている』とは言い難い。

2013-04-08 22:16:08
らいあ @Sucha_Para

当委員会においては、こういった事を充分にご認識、今後審議にあたって頂ければ幸い。

2013-04-08 22:16:35