@4tsubasaのツイノベ1年分

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雨。彼女は窓の外を眺めて泣いている。励ます？ 理由を聞く？ …抱きしめる？ 結局僕は珈琲を淹れた。「どう？」「ありがとう。」彼女は涙を拭き、力なく笑う。「見て、虹。」「あ。」と僕。「雨は、陽が射せばこんなキレイになるんだね。うらやましい。」と彼女。僕は絶句する。 #twnovel

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「もう寒い冬は、迎えたくない。」…？ なんでそんなん書くねん？ 彼女いてへん男４人でクリスマス牛鍋しばいたやん？ 初詣の恋愛成就祈祷ん時、俺の屁ぇで笑い転げてたやんけ。こんな笑った年末年始初めて言うてたやろ？ なんで寒い冬なん？ なんで独りで逝ったん？ なぁ？ #twnovel

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４時間かけて集めた、吸殻、レジ袋、ボトル、落ち葉、犬の糞など袋一杯のゴミを新郎の頭にぶちまけた。花びらを捲く男女が悲鳴を上げる。「おめでとう、女の敵！」リナは気持ちよさげに笑って、私の手を引いて走り出す。「世のため人のためって、これの事？」 #gomihiroi #twnovel

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上気した白いふくらみに掌をのせる。顔をゆがめて小さな声を立て、君は僕の指に体を押し付ける。眼と唇が求めているのを確かめて「さあ、独りで遊んでみせてごらん。」君は狂ったように興奮して息を荒げる。僕は狩人の視線で君を射る。「そう。ふふ、いい子だ、僕の白猫ちゃん」 #twnovel

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「須藤？ さっき空港で会うた」「まじで？」「2年ぶりかな。相変らずエロ笑いしとったわ」「で？」「だけ。挨拶して別れた」「あはは。あはは」「どしたん？ 涙？」「あいつ死んだんや。先月。須藤のおかんに頼まれて、これ形見分け」「嘘」「お前の名前入りエロＤＶＤ」「嘘っ」 #twnovel

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「え？」電車のドアが閉まった。やられた。車内に残った彼女は泣いている。「なんで…」と言いかけた僕に、彼女は窓越しに指を向け、そっと動かし、「う」「い」と口を動かす。振り向くと大きな月。「つ…き…？」電車が動き出す。彼女は僕を見て、もう一度繰り返す。「す…き…？」 #twnovel

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このままどこか行っちゃおうか。君は曖昧な笑顔で俯く。冗談よ、奥さんの事、大事だもんね。そんなんじゃないと君は言う。知ってる、自分では何も決められないのを。わたしとの逃避行も奥さんの許可が欲しいんだ。ふふ大丈夫。もう心配しないでいいよ。わたしが全部決めたから。 #twnovel

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「アナタの戻る世界線に行くにはどうしたらいいの」暗闇に叫ぶ。彼の姿は闇に融けて声だけが宙に浮いてる。「わからない。でもふたりの思い合う気持ちがあれば、世界線はきっと…」アナタの名を叫ぶ。もう返事もない。この思い、受け止めて。そしてアナタの未来にたぐり寄せて。 #twnovel

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真夜中の森林公園に忍び込んだ。駐車場の、照明の暗い場所で仰向けになると視野全部が星空になる。まるで流れ星の雨。「わあ」と僕。「空に落ちそう」と彼女。「大丈夫」アスファルトの上の小さな手を握る。「ありがと。でも落ちたいのかも」。今思えば、あれは冗談じゃなかった。 #twnovel

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故郷で10年ぶりの夏を過ごす。空の色も、蝉の声も、逃げ水の見える通りの風景もそのままなのに、どこかよそよそしく感じる。ふと思い出す、汗を流す君の横顔。裏の農道を走る君を待ち伏せしては、偶然を装って自転車ですれちがった。君のいない夏はこんなにも穏やかで、味気ない。 #twnovel

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「あのやもめ、ああ見えてマジメなんだ」女将はよくそう言った「毎朝毎晩きまった時間に死んだ嫁に手を合わせて、達者か、俺は元気だぞなんて、10年続けてるよ」。それが本当だったのか誰も知らない。ただ、その放蕩男の意外な一途さに惚れた女将は結局、男と結婚した。 #twnovel

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駅の人混みであなたを探す。髪の色、頭の形、シャツの柄、眼鏡の形、歩く時肩を振る癖、…ちがう。いない。見つからない。わけなく涙が流れる。「なに凹んでんの？」背中から聞きなれた声。「いた！」そう。結局わたしはいつもあなたに見つけ出されてる。 #twnovel

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どこだ？ そうか、ディエンビエンフーの近くだった。はは、ジャングルの土ってのはベッドみたいなんだな。温ったけぇ。おい、俺のハラワタか？ そういうことかよ、参ったな。煙草が見つからねぇ。ラジオは？ いいぞ「イパネマの娘」だ。ふふ、あのコと、もう一回ヤりたかったな。 #twnovel

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「そのコすっげぇ色白でさ。桃みたいな肌。で、ガーゼ素材のシャツにショーパン。暴力的に猥褻じゃね？」「アンタが欲情しただけでしょ？」「そ、そうか。でも俺は肌に興奮しただけなのに、なんでヤりたくなってんだろ？」「肌で満足してたら変態だよ？　わたしの欲情対象だよ？」 #twnovel

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高校時代のマドンナの訃報。死因は癌。明日、見知らぬ場所で告別式だという。20年前の卒業アルバムを開く。18歳の俺はこのコだけ見てた。「命賭けていい」って信じてたっけ。ふと18歳の自分と目が合った。「へっ、そうだよな。」 旧友が急死したと妻に言い、喪服を準備する。 #twnovel

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高校時代のマドンナが癌で逝った。地方局アナだった彼女を偲んで田舎の葬儀場は満員だ。人混みに20年前のぼくを見つける。振られたくせに握手を懇願。応えてくれた彼女に礼も言わず走り去った不届き者だ。「あ、ありがと」と嗚咽している。バカ。遅いよ。もう彼女はいないんだ。 #twnovel

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「ああっ、胸のところがズキズキ痛い。君のこと見ただけなのに。なんでだろ？ キューピッドの矢が刺さったって、こゆこと？ びっくりだ」「ふふ。私にどうしてほしいの？」「この痛み、なんとかしてくれる？…今夜」「いいよ」「本当？」「ふふ。でも別の矢が刺さったらごめんね」 #twnovel

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恋が終わった。考えてみればわたしは何に惹かれてたのか。彼の顔、しぐさ、笑い方、セックス、どれを思い出してもぱっとしない。人並の優しさもなく、口を開けば自分のことばかり。ただ、時々見せる淋しそうな顔が放っておけなかった。わたしに似てたのだ。恋じゃない。同情だった。 #twnovel

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日差しの強い秋の浜に寝転がる。潮騒、風をまとった砂粒。目を閉じるとあの夏のよう。でも一緒にラムネを買った海の家は朽ち落ち、君はもうない。わたしは３つ歳をとって痩せ、薬指に婚約指輪。ねえ、幸せになるね。人は変われるんだもんね。 http://ow.ly/i/1JW #twnovel

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最初のキスは初デート。人気ないビル街の道の真ん中で白ワインの香りのキスをした。それからぼくらはよく道の上でひと目憚らずシャンパンやブランデー味のキスを重ねた。彼女は飲んだ後のキスを好んだ。ある日のキスのあと、ぼくらは別れた。しらふの彼女は死臭がした。 #twnovel @nobi

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#twnovel ママ、きのう、みぃみぃおねんねしてから泣いてたでしょ。パパきのうも帰ってこなかったから？ 今度みぃみぃ、パパに言っといてあげるから大丈夫よ。早くおうち帰ってきなさい、いっしょにご飯たべなさい、そんなパパわるい子よ、って。ねえママ、パパはいつおうち帰ってくるの？

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夜道をわんわん泣いて歩いた。「どうしたの？」見知らぬおばさんが声を掛ける。「恋人に裏切られました」と言うと、おばさんはあっはっはと笑い「ごめん、悔しいよね」と一緒に泣き始めた。鼻を拭きながらお礼を言うと「あれも同情してるわ」と上を指す。真っ暗な空、一面の流れ星。 #twnovel

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片手にゴミ袋をぶら下げて、外国のショッピングモールの中を歩いてる。なぜかスイング・アウト・シスターがBGMで流れてるんだな。で君のことを思い出して泣きそうなんだ。「やっぱ別れるべきじゃなかったんだ」って……。え、よくわかったね。そう、夢。しかも嘘の夢の話だよ。 #twnovel

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残酷な笑顔で「ぼくの恋人になればいい」と言う。じゃあ今までの関係はなに？ 恋人になったら何が変わるの？ 「ぼく恋人との約束は忘れないんだよ」なんでこんな下らない人を好きでいたのか。笑いが止まらない。「なんだよ」ううん、じゃ別れよ。だから私のこと今すぐ全部忘れて。#twnovel

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｢象さーん｣｢ライオンの横顔?｣｢ねえ、プードルも｣登校する子供たちの声で目が覚めた。全身を走る激痛。意識を失いそうになるのを歯をくいしばって抗う。洗礼は終わった。動けないが命はある。俺は自由の身だ。青空にたくさんの雲。ははは、本当だ。天使の翼もあるじゃねえか。 #twnovel