ホバークラフト、所謂ACV、地面効果を使って船体を浮かせ、陸から海、海から陸へと船よりはるかに高速で荷物を運搬出来、かつ少々の障害物も乗り越える中々便利な乗り物である。
2010-09-08 22:29:07現在、民間の人員輸送船舶としては姿を消しつつあるが、両用戦に於いてある程度の地位を築きつつある、LCACしかり、ロシアのホバー揚陸艇しかり、ドック型揚陸艦のドックから積荷を載せて高速で揚陸ポイントまで陸揚げする様はまさに理想の揚陸手段、とも映る。
2010-09-08 22:32:59しかし、欠点として、波浪や強風など悪天候に弱いと言うのが挙げられている、特に強風、此奴、対処が実に難しいのである。
2010-09-08 22:38:50さて、昔、南極でのお話、日本の観測隊がACVの試作品を持ち込んだそうだ、南極は酷環境、氷の大地であり、隠されたクレバスなど案外に雪上車のみで踏破するには難しい土地、であるならそういった地形をクリアするに向くACVはどうだろうという考えがあったらしい。。
2010-09-08 22:43:501年間だかもうちょっと短い間だったか、とにもかくにもトライアルが行われ、南極でもACVは動くこと、そのものは実証されたのだが、結局採用は見送られた、それはACVの原理上、解決が難しい問題と見られたのだった。
2010-09-08 22:46:35いったい何が難しかったのか、それは先に述べた欠点、波浪や強風に弱い点である、南極にも風はある、それもかなりきつい奴、コレが運用上問題と見られた。
2010-09-08 22:51:36極寒の環境下だとスカートのゴム?みたいなとこが劣化しませんか?(^_^;) @izumosobarie 南極でもACVは動くこと、そのものは実証されたのだが、結局採用は見送られた、それはACVの原理上、解決が難しい問題と見られたのだった。
2010-09-08 22:51:39ACVは原理上航走時には完全に艇体の全てが空中に浮かぶため、平坦な面上では接触抵抗が全く発生しない。ここが問題になる、そう、走行時、マジに踏ん張りが効かないのだ、接触抵抗が発生しない以上、航空機のように力の掛かる方向と逆に力を加え続けないと静止すら出来ない羽目に陥る。
2010-09-08 22:59:02ま、静止するなら浮上しなければいいわけだが、浮上し続けないといけないような場所では容易に吹き飛ばされかねないのが問題とされ、運用が断念されたのである。
2010-09-08 23:00:34@izumosobarie 本格的なテストは1年ほどだが、それに先立って海氷上で短期間の試験運転もしている。また、ダメだと分かった後も何度か改善を試みて動かしていたはずだ。結局は、基地の東のスクラップ置き場に積み上げられたんだが。
2010-09-08 23:05:23@DryGin144 その辺はやはり全地形踏破可能のポテンシャルが魅力だったんじゃないでしょーか、で、ダメになったのは横風や斜面での問題までは聞きましたが、結局原理的な問題って事で良かったですよね?>静止出来ねえとか風に弱いとか
2010-09-08 23:10:25@izumosobarie 一番の魅力は、海氷が薄いところを踏んでも雪上車と違って沈まないことだね。一方、傾斜にしろ風にしろ横向きの力には橇よりも弱いというのが、原理的にいかんともしがたいところ。他にも燃料系とか色々な欠点が見つかっているけど、ほとんどが現場で解決されているよ。
2010-09-08 23:14:45で、以前その辺りをコメント付けて貰った@DryGin144氏にレクチャー受けたのだが。(今入れ違いでコメントついた(爆)
2010-09-08 23:16:46その時の問題について一番端的で印象に残ったのは「運用中踏ん張りが効かない」であったよ、アレは確かに目うろこだった。
2010-09-08 23:18:32そう考えると、LCACの上にGT用のノズルつけておそらくコントロールに使ってるのは理にかなったこと、と言えるかなあ。
2010-09-08 23:27:40@izumosobarie 焼け石に水の様な気がするけどなあ・・・・・。原理的に、ACVって「地に足が着いていないけど、飛ぶほどは出力/重量比が高くない乗り物」以外の何物でも無いので、ノズルをアテにしても自ずから限界が・・・・・。
2010-09-08 23:36:45@DryGin144 多分あて舵の足し以上のことは考えてないけど、水でもないよりマシ、程度なんじゃないかなと、有効活用程度の事じゃないでしょうか。。
2010-09-08 23:39:23