デュエルディスクまとめ

加藤寛崇 @piromegane

あの生物的というか、一見なんなのかわからないというところが、異世界の物なのだ、という説得力を持っていると感じたので、監督との打ち合わせでその方向性でやろう、と話をしました。

加藤寛崇 @piromegane

アリトとギラグは正体を隠していたため、最初にデザインしたのはミザエルです。そのせいか、一番今までのディスクに近い形状をしています。まだカードを置く盤面もきっちり５つに分かれていますね。

加藤寛崇 @piromegane

ディスクのデザインコンセプトは羽。というか、もっとシンボリックな、絵としての翼です。理由は単純で、キャラのデザインに翼の意匠が入っていたからです。

加藤寛崇 @piromegane

あと、個人的に同じテーマで、どれくらいデザインに違いを出せるかという、チャレンジでもありました。質感は硬質化した布のイメージです。展開パターンもその考えで作られています。

加藤寛崇 @piromegane

デザインするとき、展開パターンを人に伝わるように描くのが意外と悩んでしまうところです。ミザエルのディスクは担当していただいたアニメーターさんが上手く汲み取って下さったので、イメージ通りの動きになっていますね。

加藤寛崇 @piromegane

次にデザインしたのは、確かギラグだったと思います。ミザエルのディスクと一緒に最初のデザイン案を出しました。モチーフとして使っているのは、亀の甲羅と盾。腕のまわりに鉱物的な結晶の意匠を使っています。シルエットとして、力強い感じが出るといいな、と思ってデザインしました。

加藤寛崇 @piromegane

次はアリトです。監督からのオーダーは炎。これもイメージが被っています。アリトは拳闘士のモンスターを使うので、シルエットがグローブのような、手を覆った形になっています。

加藤寛崇 @piromegane

最初なのイメージだともっと甲殻類のイメージで描いていたのですが、完成版は面影もありませんね。この頃には盤面も分かれていません。

加藤寛崇 @piromegane

デザイン中、漫画のA〇MSみたいだなあ、と思っていたのですが、制作さんにスク〇イドですね、といわれ、色がついたらそっくりだったのが思い出深いですね。

加藤寛崇 @piromegane

いや、思い出深いじゃなく、反省しなきゃですね。反省といえば、アリトのディスクは腕を下げている時に一番映えるようになってしまったのが、反省点です。

加藤寛崇 @piromegane

次にデザインしたのがベクターのディスクです。決定稿は海の生き物イメージですが、最初提出した案の中には蠍や蛾をモチーフにした物もありました。キャラが豹変する事が分かっていたので、なるだけ、毒々しい、というイメージが欲しかったのです。因みに監督から言われたイメージは蛇でした。

加藤寛崇 @piromegane

基本的に、ディスクのデザインはそのキャラのイメージにあわせてデザインしています。その時、発想の仕方や、イメージを伝える時に、「荒々しい」だけじゃなく、「炎」という具体的なモチーフがある方が発想も伝達もしやすいんですね。

加藤寛崇 @piromegane

なので、監督から具体的なモチーフを提示されることもあれば、こちらがキャラのイメージからデザイン案として提示することもあります。発想しやすいから具体的なモチーフを参考にしているんですね。で、次にドルべのディスクデザインです。

加藤寛崇 @piromegane

以前のツイートで、バリアン勢のディスクは、生き物や鉱物のイメージと書きましたが、ドルべのディスクは、具体的にモチーフにした物がありません。

加藤寛崇 @piromegane

具体的なモチーフがあるという発想しやすさから離れてみようという個人的なトライと、それによって、一見なんなのかわからない異世界の物なのだ、という感じが出るのでは、という理由で、あのデザインにしました。

加藤寛崇 @piromegane

バリアン勢についてはそれくらいでしょうか。書き漏らしたキャラや、精霊たち、これから出てくるディスクについては、またいずれ。