辻田邦夫さんトークイベント「第71回アニメスタイルイベント 生誕50年記念! 色彩設計おぼえがきSPECIAL」まとめ
- kyo_morimori
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そしてカラーチャート(会社ごとに違うとか)がスクリーンに提示され、当時の色数はTVでおよそ120色、映画でプラス40色ほどだった、という話題に。当時、東映が使っていたのは「スタック」社の色(その後登場した「太陽カラー(太陽色彩)」は安価で乾きもはやく、多くの会社はコチラを使用)。
2013-04-19 01:22:13ちなみに、仕上げの単価にはセル画代と絵の具代も含まれていたらしく、だからこそ余計に、色数は重要だったとか。その一方で、限られた色数で配色していけば、自然、作品が変わっても見てくれが似てくるわけで、乾燥するまでに2時間ほど掛かるという関係もあり、塗る前に想像することが必須だった。
2013-04-19 01:22:27当時は今と違い、ギリギリで物を作ってはいなかったからそれが可能だった。それに今のような1クールだと、立ち上げて形になってきて調子が出てきたあたりで終わってしまう、と。ちなみに最後の質問コーナーで、もしも今、自由にセル画アニメが作れたら?という質問には、やりたくない!と即答でした。
2013-04-19 01:22:40その後、色に関する会話では絵の具ナンバーが飛び交い、また、ガンダムのTVと映画での色数の違いに関して、TVではあまりなかった影がつくことで、単純に2倍以上の色数に、といった明快な回答も。また、フィルムサイズが16ミリから35ミリにになり、発色も良くなり再現性が高まる、とのこと。
2013-04-19 01:23:02その後、話しは再び絵の具の話題になり、東映の作品は子供向け作品が多く、ハッキリとした色であることが子供ウケする秘訣である。でも、その一方で、『アリオン』を見て、東映ではできない色だと思ったとか。そして時代は、OVA隆盛に…。
2013-04-19 01:23:43その後、仕上げの海外依存度が高まり、スタックの色を太陽カラーに変換する換算などもしていたが、それでも色の違いは明確で、ならばとそれを逆手に取り、カットごとに見合った色を演出意図として効果的になるよう、仕上げ先を振り分けたとか。
2013-04-19 01:24:47そんなこんなで、今ではデジタルになり、色数は無限になり、変更もワンタッチで出来るようになったけれど、当時は少ない色数の組み合わせで、イメージをふくらませるという訓練になったなぁ、と。そんなこんなで、思い出話は尽きず、この時点で結構な巻きが入ってましたw。
2013-04-19 01:24:57第二部には、八犬伝で監督デビューした山崎みつえさんが登場。緊張をアルコールで紛らわせていたらしく、マシンガントークで寄り道しつつも邦夫さんの素晴らしさを大演説されました。で、話題は自然と、『輪るピングドラム』を題材としたものに。
2013-04-19 01:25:26それと邦夫さんの新境地として、色彩設計を超えて演打(演出の打ち合わせ)などにも参加し、画面構成などにも関わるビジュアルコーディネーターといった役職になった、という話題も。アニメは分業であり流れ作業なので、共通認識が行き渡ってないとアウトプットでは違うものになってしまうから、と。
2013-04-19 01:26:26この新しい作業システムはエポックな作品を生み出そうとしたピンドラで生まれ、八犬伝でより確立されてきた、といった感じなのかな。キモは制作で、そこが意図を把握することで、カットを得意な人に振り分けられ、また、原画マンに個別に説明できると。
2013-04-19 01:26:34より良いものを作ろうと際限なく作業をしたがるスタッフとアニメーター。それに対して、時間内に完成させんとその間のブリッジの役割を果たす制作進行。そこに作品に対する愛がどれだけあるかが、成功の秘訣なのでは、なんていう話題も出て、第二部は終わったのでした。
2013-04-19 01:27:23第三部の質問コーナーは、途中で帰宅となったので割愛して(個人的に、以前から気になっていたことは質問できた。感謝♪)、個人的に感動したのは、色って、その画面を見たときに真っ先に飛び込んでくる演出なんだなぁ、ということ。そこで、リアルに振れるのか、感情に振れるのか…。色って面白い!
2013-04-19 01:28:16皆さん、イベントご来場、ホントにありがとうございました!誰よりも僕が楽しんじゃった数時間でした。日付変わって50になっちゃいましたがw、これからもブレずにいろんな可能性に向かって行きます。皆さんよろしくお願いします!
2013-04-19 00:21:51おはようございます!昨日の御礼や、いただいたお誕生日おめでとうtweetにひとりひとりお返ししたいのですが、未明からすでに待ってもらってた急ぎ仕事モードにつき、今はちょっとゴメンナサイ!今夜ゆっくり返させていただきます!(^_^;)
2013-04-19 09:27:33あと、ぼっちでいったので辻田さんの大ファンだという方とずっと話してた。色彩設計にファンがつくなんて衝撃です。さすが辻田さんです。
2013-04-18 23:45:23@92on お疲れ様でした、そしてお誕生日おめでとうございます。お話を聞けて、設計のしごとのヒントをたくさん得られました。まずはスタッフ間のコミュニケーション!大事にしてみます。
2013-04-19 00:40:29@claret76 昨日はありがとうございました!こんな僕の生き方が何かのヒントになったのならとても嬉しいです! 機会作ってお話したいですね!(^_^)/
2013-04-20 00:40:43@92on 返信ありがとうございます!実は一昨年、作品がうまく流れず凹んでた時、辻田さんがピンドラをイキイキ作られてるのをみて、「これじゃダメだ」と気持ちを立て直す事が出来ました。姿勢ひとつ。色彩設計って奥が深いですね。本当に一度じっくりお話したいです。またリプライさせて下さい!
2013-04-20 01:03:01【イメージ】辻田さんの魅力そのいち。イメージを掴むのが的確で早いこと。そしてそれが誰かのまねではなく自分が頭で考えたイメージであること。絵コンテを読んでる段階で色のイメージが浮かんで、演出打ちではもうそれを提案出来るらしいです。天才!(続)
2013-04-19 21:26:25【対話】私、今までなんどもツイッターで他のセクションのこと愚痴ってきたけど、(特に撮影…)昨日のみつえ監督のひとことですごーく救われた。「いいたいことがあれば、みんなにその場で話せばいいじゃん」(続)
2013-04-19 21:37:55色を考えるとき、スタッフの共通認識でわかりやすいようについ、「参考になる映画や写真はありませんか。」なんて言ってしまう。これってぐぐって宿題写してるのと一緒なのかも。参考に頼って、真似しようとしたりするといつまでも自分のイメージなんてつかまえられない。(続)
2013-04-19 21:29:12