【竹の子書房】カヱル太子のえほん。【絵本課】

竹の子書房第二制作部絵本課、よしはるKさんの絵本テキスト(単著)。 後日、これに絵が付いて絵本になります。 ●竹の子書房@takenoko_shobo 続きを読む
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K @kisocrane

アサガオがツルを伸ばして主張する 「ここはぼくの場所だよ」 アイビーがツタを絡ませて主張する 「ここはぼくの場所だよ」 お互いがお互いを絡めあってるうちに どのツルが、どちらのツルか どのツタが、どちらのツタか わからなくなってきた

2010-07-08 17:23:23
K @kisocrane

「もう、どこまでが君で どこまでが僕かわからなくなっちゃった」 「もう、どの葉っぱが君で どの葉っぱが僕かわからなくなっちゃった」 「いっしょにつかお」 「いっしょにつかお」 その上を21cmの足が踏みしめて行きました

2010-07-08 17:24:11
K @kisocrane

こんなに雨いっぱい落とし続けたら お空の水が無くなっちゃうよ そしたらお空の人達の飲む水が無くなっちゃうね ちゃんとここまで飲みにこれるかな ここまで来れるなら僕の家の水あげるのに そしたら友達になってくれるかな

2010-07-09 20:44:35
K @kisocrane

雨にさされたちびがえる 大好きな雨がいまはいたい http://twitpic.com/29nzbx

2010-07-29 18:06:50
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K @kisocrane

太陽に笑うのはいいことだよ。 雲につぶやくのはいいことだよ。 花に聞いてもらうのはいいことだよ。 木に問いかけるのはいいことだよ。

2010-08-07 14:14:52
K @kisocrane

月に祈るのはいいことだよ。 星に願うのはいいことだよ。 湖面に囁くのはいいことだよ。 自分にそれをすることはもっといいことだよ。 想いは届くよ。願いはかなうよ。 たとえそれがどんな形にかわろうとも。

2010-08-07 14:18:42
K @kisocrane

悲しいときは 声を上げて泣いてくださいあなたが泣いていることが 僕にわかるようにあなたのこころが涙にしずまないように。

2010-09-06 01:26:02
K @kisocrane

みみずからからひからびた きみはどうしてでてきたの? やわらか葉っぱのつちのなか ひんやりこかげのつちのなか きみのいばしょはそこだったのに みみずからからひからびた。 いきたいばしょにいけたかな?

2010-09-09 18:23:33
K @kisocrane

彼の投げた紙ひこうきは 風に乗って空たかく ゆっくりゆっくりただよって いつまでも彼のまわりで飛んでいた。 彼がその役目を終え 土の布団で眠るとき 彼のもとにそっと舞い降りた。 紙ひこうきもまた役目を終えて。

2010-09-10 02:03:08
K @kisocrane

びー玉。 ころころ ころ ころ ころがります こころ。と、こころ。が跳ねあって ときにはぶつかり撥ねあって ころころ ころ ころ ころがります こころ。と、こころ。が合わさって 一緒にころころ あちらへこちらへ びー玉ころころ。 きれいなのです。

2010-09-10 02:13:33
K @kisocrane

君の声がよく聴こえるように耳を大きくしよう。 ふんふん ふむんふ。よく聴こえる 君の姿を見失わないようにこの目を大きくしよう。 ふんふん ふむんふ。よく視える 君のことを誰にも盗られないように大きな体と腕にしよう ふんふん ふむんふ。力強い

2010-09-10 15:22:38
K @kisocrane

この心っていうのはなんだか邪魔だなぁ。 しまっておこぅ、 そこの柱時計に よし、しまっておこぅ ‘かいぶつ’が生まれました。

2010-09-10 15:25:42
K @kisocrane

やぁ やぁ おはよう おはよう 今日も朝だよ 朝が来たよ。 さあ そのねぼけまなこを流しで流して 仕事の準備だいってらっしゃい。 うるさい柱時計だ!おいらが 朝も起きなくていられる様になったら 暖炉の肥しにしてやるからな 覚悟してろ その時は盛大に鐘を鳴らして祝ってあげるよ♪

2010-09-10 15:37:27
K @kisocrane

もうすぐおとうとが産まれるんでしょ? らいげつ産まれるってぼくの2さいの おたんじょうびにいってたよね? ぼく3さいになったよ? らいげつはまだ? 少しすすけた柱時計が静かに少し遅れた4時の鐘を鳴らした。

2010-09-10 15:45:03
K @kisocrane

言うことを聞かない子は 柱時計に閉じ込めるぞ うわぁぁん、ごめんなさぁぁい もうしません 柱時計の中に入るとお前もずっと時間を数えるだけの物になってしまうんだからな うわぁぁん 陽の当たらないその家の隅に 窮屈そうに置かれた柱時計が 何か言いたげに12時の鐘を鳴らしていた

2010-09-10 15:56:30
K @kisocrane

もう少し陽が落ちたらお母さんにあげる花を摘みに行こうか お姉ちゃんがシロクサで冠つくんだって! 僕は宝物の蝉の脱殻あげるんだ やめなさいよ! ははは 帰ったら皆でお母さんの大事な柱時計も磨いてあげなきゃな 窓から漏れた柔かい日差に包まれて 柱時計の新しくなった針が上下した

2010-09-12 17:58:20
K @kisocrane

おや 来たか、お前さんがそろそろ戻って来る頃と思って 油を用意して待っておったぞ 待っておったぞ。 ふむ 今度の主さんはお前さんを大事にしてくれたようじゃの よかったの よかったの 窓が無いのにどうしてかふんわりと明るいその骨董店の真ん中で 定刻ではない柱時計の鐘が鳴る

2010-09-21 17:19:40
K @kisocrane

今度はまた何故その様な汚い古時計を? ふむ これは何やら曰く付きの物の様でな 見た目はこの通り悪いが値打ちがあるようだ これを持っておると何やら不可思議な事があるらしい 領主様も物好きですなぁ でなければ買わんよこんなもの ハ 不要に広い応接室に 柱時計の鐘の音が反響した

2010-10-01 16:20:41
K @kisocrane

海をつたわるプーマンハット。 かぜがささやくプーマンハット。 今もどこかでプーカプカ。 くもを追い越しくもにぬかれて ながれにのって。想いにのって。

2010-09-24 11:35:20
K @kisocrane

ハッ。となにかがわかるとき あっ。となにかにきづくとき そんなときがないかなぁ? そんなときがあったりしない? そんなときは。そんなときは。 きみのうえにプーマンハットがきてるかも

2010-09-24 15:40:23
K @kisocrane

ひらめきあたえるプーマンハット。 かなしさつたえるプーマンハット。 やさしさはこぶプーマンハット。

2010-09-24 15:45:39
K @kisocrane

きみのこころがさみしいとき プーマンハットはやってくる。 プーマンハットがさみしいとき きみのそばによってくる。

2010-09-24 15:55:40
K @kisocrane

ある村に妖精が住みついていました 村人たちは妖精が村にある食べ物をときどき食べるので大変困っていました あるとき怒った村の人々が手に手に武器を取り合って妖精を追い出しました すぐに村人は別の妖精に食べられてしまいました 妖精は食べ物をもらう変わりに村を守ってあげていたのでした。

2010-10-04 03:32:00